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20-200mm F3.5-6.3 DG|C レビューVol.3 遠景解像編

シグマ「20-200mm F3.5-6.3 DG|Contemporary」のレビュー第三弾 遠景解像編を公開。画質が顕著に落ち込むポイントがなく、広い範囲で快適に利用できるレンズでした。

簡易的なまとめ

20mm始まりの珍しい高倍率ズームレンズですが、全体的にきちんとした性能を発揮。中央は望遠端以外で優れた結果が得られ、周辺や隅も絞り開放から安定しています。絞りの自由度は低いものの、絞り開放から実用的な結果が得られるので問題無し。

This is a rare high-magnification zoom lens starting at 20mm, yet it delivers solid overall performance. The center shows excellent results at all focal lengths except the telephoto end, while the periphery and corners remain stable even at wide-open aperture. While the range of usable apertures is limited, practical results are achievable from wide open, making this a non-issue.

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20-200mm F3.5-6.3 DGのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2025.9.26 晴れ 微風
  • カメラ:α7R V
  • 三脚:SIRUI AM324
  • 雲台:アルカスイス Z1+
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE
  • RAW:圧縮RAW
  • 現像:Adobe Lightroom Classic
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズリダクションオフ
    ・レンズ補正オフ

20mm

中央はF3.5の絞り開放から非常にシャープでコントラストも良好。絞りによる改善効果はなく、回折の影響が発生するまでピークの状態が続きます。

周辺部は中央と比べるとややソフトですが、絞ると少し改善します。絞っても中央に追い付くことはありませんが、良像と言える範囲内で問題無し。

隅に向かって極端な低下はなく、周辺部と同程度の画質を維持。ディテールがややソフトですが、絞ることで少し改善します。近距離の解像チャートとよく似た傾向。

中央

周辺

四隅

28mm

中央は20mmに引き続き、絞り開放からとてもシャープ。回折の影響が強くなるまで画質に変化はありません。

周辺部は中央ほどではないものの、絞り開放から良像。絞りによる変化はありません。

隅も周辺部と同程度の画質。絞りによる変化はないものの、欠点と呼ぶべき領域はありません。

中央

周辺

四隅

35mm

広角側と同じく、絞り開放から中央はシャープな結果。

周辺部は中央に近い結果が得られています。広角側と比べると、画質の均質性が向上。絞りによる改善効果はありません。

隅は周辺部より画質が少し低下するものの、それでも良像と呼べる範囲内。絞りによる改善効果はなし。

中央

周辺

四隅

50mm

中央は依然として絞り開放からシャープ。絞りによる変化はありません。

周辺部は中央とほぼ同じ結果。見分けることが難しいくらいには均質な結果が得られています。

隅は周辺ほどではないものの良好。絞ると細部のコントラストが僅かに改善します。

中央

周辺

四隅

85mm

中央の画質が低下する傾向はありません。ただし、開放絞りがF6.3となり、回折が強くなるまでの絞りの自由度が低い。

周辺部は中央とほぼ同じ画質です。隅はコントラストが少し低いものの、遜色のない結果。絞ると少し改善します。

中央

周辺

四隅

135mm

広角や標準域と比べると、細部の再現は低下しているように見えます。しかし、コントラストは依然として良好で、解像感は高い。絞りによる変化はほとんどありません。

周辺は中央とほぼ同じ結果ですが、ハイライト周辺に倍率色収差の影響あり。隅も周辺の結果とよく似ています。

中央

周辺

四隅

200mm

中央は他の焦点距離と比べるとコントラストが少し低め。F8まで絞ると改善します。

周辺は中央とよく似た結果ですが、色収差が残存しているぶん、絞ってもコントラストの改善が穏やか。隅も似たような性能です。

中央

周辺

四隅

まとめ

良かったところ

ポイント

  • 広い範囲で良好な中央解像
  • 周辺・隅に顕著な画質低下がない

20mm始まりの珍しい高倍率ズームレンズですが、全体的にきちんとした性能を発揮。中央は望遠端以外で優れた結果が得られ、周辺や隅も絞り開放から安定しています。絞りの自由度は低いものの、絞り開放から実用的な結果が得られるので問題無し。

悪かったところ

ポイント

  • 望遠端でコントラストが若干低下
  • 開放絞り値が高め
  • 倍率色収差の影響が目立つ

単焦点やショートズームほど高性能ではないものの、高倍率ズームレンズとしての欠点はほとんどありません。絞り開放から快適に利用できます。

敢えて言えば、開放絞り値が高めで、低照度では手ぶれや動体ぶれを抑えるためのシャッタースピードを稼ぎにくい。ISO感度が上がりやすく、カメラ側が原因で画質低下となる可能性あり。三脚や効果的な手振れ補正で解決できるシーンもありますが、そうでない場合も多いと感じました。

また、今回のテストシーンでは目立ちませんでしたが、輝度差のある撮影スポットでは倍率色収差(フレーム周辺部で発生する色収差)が目立つ場合があります。カメラや現像ソフトで補正可能ですが、コントラスト低下やソフトな画質の原因となるので注意が必要。

作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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