タムロン「25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2」のレビュー第四回 諸収差編を公開。
簡易的なまとめ
歪曲収差や倍率色収差の補正はカメラ・現像ソフト側の補正に依存していますが、全体的にバランス良くまとまっているようです。補正込みで大きな欠点はありません。敢えて言えば、この種のズームレンズとしては軸上色収差が少し目立ちやすいくらい。
Correction for distortion and chromatic aberration relies on the camera and image processing software, but overall it appears well-balanced. With correction applied, there are no major flaws. If one were to nitpick, axial chromatic aberration is perhaps slightly more noticeable than usual for this type of zoom lens.
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25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2レビュー一覧
- 25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 レンズレビューVol.4 諸収差編
- 25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 レンズレビューVol.3 解像チャート編
- 解像性能比較|「25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2」「20-200mm F3.5-6.3 DG」
- 25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 レンズレビューVol.2 遠景解像編
- 25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
倍率色収差
倍率色収差とは?
主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。
- 良好な補正
- 倍率色収差あり
25mm
自動補正をオフにすると、フレーム周辺でやや目立つ倍率色収差が発生。実写で目立つシーンは多くないものの、輝度差のある領域では影響が強くなります。
50mm
広角域と比べると影響は軽微。
100mm
50mmよりも悪化し、広角域と同程度。
200mm
100mmと同程度。
軸上色収差
軸上色収差とは?
軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。
25mm
F2.8の絞り開放で僅かに発生しているものの、F4まで絞ると無視できる程度に抑えることが出来ます。
50mm
軽微な影響。問題となることは少ないはず。
100mm
絞り開放から問題となることはありません。
200mm
絞り開放から問題となることはありません。
歪曲収差
歪曲収差とは?
歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。
- 糸巻き型歪曲
- 適切な補正
- 樽型歪曲
比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。
25mm
やや強めの樽型歪曲が発生。シグマ20-200mmと同程度ですが、シグマのように陣笠状の複雑な歪みではありません。
50mm
やや強めの糸巻き型歪曲に変化。シグマと同程度か少し弱いくらい。
100mm
50mmから悪化はしていないものの、引き続き歪曲が目立ちます。
200mm
100mmと同程度。
コマ収差
コマ収差・非点収差とは?
コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。
- 良好な補正状態
- 悪い補正状態
絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。
25mm
絞り開放からコマ収差や非点収差が良く補正されています。シグマと比べると若干良好。

50mm
若干の変形が見られるものの、シグマと同程度。

100mm
大きな問題はありません。

200mm
100mmと同程度。

球面収差
全体的に球面収差は良好に補正されていますが、シグマと比べるとムラが多い。また、軸上色収差がやや目立ちます。
25mm
70mm
200mm
まとめ

歪曲収差や倍率色収差の補正はカメラ・現像ソフト側の補正に依存していますが、全体的にバランス良くまとまっているようです。補正込みで大きな欠点はありません。敢えて言えば、この種のズームレンズとしては軸上色収差が少し目立ちやすいくらい。
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