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MZD ED 8mm F1.8 Fisheye PROの外観・深度合成のファーストインプレッション【機材レビュー】

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E-M1 Mark IIのキャッシュバックキャンペーンに見事につられてPROレンズをもう一本お買い上げ。

魚眼レンズきっての大口径な「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」をチョイス。

明日到着すると身構えていたら本日到着、やるじゃないかコジマ電機。出荷まで3~4日と謳っておきながらまさかの当日出荷で翌日配送とは。

という訳で、さっそく開封(儀はすっとばして)して外観と深度合成をチェック。前からやってみたかったんですよ!広角深度合成。

バグ入りファーム(と言われる)のE-M1用4.2では既に深度合成を対応しているので撮影できました。

外観

RX100144外装は至ってシンプルで、PROレンズの中ではもっともコンパクト。

稀にも見ないF1.8の大口径ですが、マイクロフォーサーズ規格の魚眼ということもあって思いのほか小さい印象。パナソニックのLUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5と比べるとそりゃあ大きいですが、手に取ってみるとまだまだ許容範囲と感じる。

RX100147他のPROレンズと比べるとかなり小ぶりでカワイイレンズ。

並べたレンズが大きめのPROレンズだったりするのですけども…。ちなみに意匠が若干異なっており、最近発売された12-100 PROはなぜか「12-100」の部分が大きく印字されている。その代わり「OLYMPUS」の部分が小さかったりする。

RX100148

質感は全体的にプラスチックが多いという印象を受けるものの、しっかりとした造りで安っぽさは微塵も感じない。

いや、微塵もというと嘘になるかな…幅の広いピントリングもプラスチック製でこれの感触がちょっとだけ安っぽく感じる。ただし、その恩恵もあってレンズが結構軽い。大口径ながら取り回しの良さはGood。

ちなみにこのレンズ、シグマのOEMという噂があったりする。それを裏付けるかのように「Made in Japan(シグマは会津で一貫して生産しているため)」だったり、フードももちろんメイドインジャパン。

光学性能に関しては最近の純シグマレンズが高性能であるように、このレンズにしても疑っていない。防塵防滴の基準はオリンパスレベルであると信じたい。信じさせてくれ!

RX100150

PROレンズではお馴染みの「L-Fnボタン」と「マニュアルフォーカスクラッチ」が省略されている。

L-Fnは要らないけどもフォーカスクラッチは実装してほしかったところ。むしろなぜ省いたし。被写界深度が深いので距離指標とF値を合わせてスナップ用途で使うには不便さを感じる。

E-M1 Mark IIで電子制御のフォーカスリミッタが導入されるので使い勝手が変わる事に期待したい。

RX100139

はめ込み式のレンズキャップもプラスチック製で質感こそチープなもののロック機構を備えているので実用性は高い。

不便だなと感じたのは、ロック機構にはめ込む方向が決まっていること。方向を合わせて装着しないとしっかりと奥まで差し込めない。

どういう仕組みなっているのかなとレンズを眺めてみると、レンズ側に爪をはめ込むための切り込みが施されていた。なるほど、それは確かに方向を合わせないと装着できない。

RX100132E-M1に装着。

サイズ的にはまあこんなもんじゃなかろうか、という感じ。E-M1にはジャストなサイズ感で小さくもなく、大きくもない。

E-M5 Mark IIやE-M10 Mark II、PEN系には少し大きいなと感じるかもしれない。かくいう私も基本的にはLUMIX DMC-GM1Sにて運用する予定なので、ちょっと大きいかなと感じなくもない。

左手をレンズに添えてカメラをホールドする方は、どうしもてピントリングに指がかかってしまうかもしれない。ピントリングをさけてフード部分をつかむと画角の広い魚眼レンズのフレームに指が写り込んでしまう。

RX100138フードを外して上から撮影。

魚眼と言うこともあってフードはかなり浅い仕様でプロテクトフィルターはもちろん装着不可。前玉をぶつけないように気を付けたい。

接写性能が非常に高いので、前玉ギリギリ付近まで寄る事ができる事からも注意は必須。特にファインダーを覗きながら接写すると前玉をぶつける可能性が高い。

深度合成

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とりあえずミニスタジオ内に色々と散りばめて、上の写真のような配置で撮影してみた。

まずは深度合成を使わないで絞りの操作で被写界深度を確認。

EM150035F1.8で撮影。

マイクロフォーサーズで8mmの魚眼ながら被写界深度はかなり浅い。

シチュエーションの関係上、ややハイキーに設定。輝度の高い背景とレンズの境界線において少し色ずれがある。特に気にならない程度。

EM150036F2.8で撮影。

小物を接写するならこれくらい絞った方がよさそうだ。

EM150037F5.6で撮影。

ここまで絞れば周辺部がかなり安定してくる。被写界深度もかなり深くなり、アウトフォーカスのレンズ群が形を帯びてくる。

EM150038F8で撮影。

真横の60MACROはかなりの部分でピントが合っているものの、他のレンズ群がまだまだ被写界深度足らずでピントが合っていない。

F8まで絞り込んでいるものの、回折の影響は特に大きく目立ちはしない。むしろ分からない。

EM150047F5.6で間隔を5に設定した深度合成で撮影。

手前から奥までバッチリのパンフォーカス。8枚も合成しているので僅かにディテールが球面収差のように滲んでいるんはご愛敬。全体的にみればそう問題ないレベル。画角がやや狭くなるのでそれを考慮して構図を作っておく必要がある。魚眼らしさは少しスポイルされている感はあるかなぁ…。

とは言え、「広角での深度合成」やりたかったんだよね!パンフォーカスにすることで中央の車の小物が大きく見えるような気がする。パースが付きやすい事を活かしたトリック写真を今後模索していこう。

これを屋外で使った時にどういった表現が出来るかは日を改めてトライする予定。

EM150069ちなみに別で撮った深度合成。

超広角ジャンルと言うこともあって、ハイアングルやローアングルでパースを強調すると面白いものが撮れそうだ。

RX100152ちなみに横から撮るとこんな感じ。

購入早見表

ちなみになぜ8mm PROを選んだのかと言うと…。

  1. 他に類を見ない明るい魚眼レンズである(将来的に動画にも使えるかなと)
  2. 接写性能と防塵防滴
  3. 手持ちのレンズでカバーしていないカテゴリ
  4. 300PROを買うと嫁に殺される
  5. 価格が安定しておりリセールする場合に値崩れしなさそう
  6. 深度合成に対応(2016年12月のファームウェアアップデート)

と言ったところ。もっと手頃なLUMIX魚眼やSamyang魚眼もあるけれども、実際に使ってみたいと感じたのはこのレンズだった。

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