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ソニー α7 V レビュー 低照度AF比較

α7 Vのレビューの第三回 低照度AF編を公開。巷で「α7 Vは低照度AFが弱いのではないか」と言った評価を散見したので、手持ちのカメラとレンズで簡易的に見比べてみました。

簡易的なまとめ

「よく分からなかった」と言えるくらいには大きな違いがありませんでした。
(R5 Mark IIを除く)

α7 Vのレビュー一覧

低照度AFを見比べる

撮影環境

  • カメラ:α7 V / α7R V / Z8 / EOS R5 Mark II
  • レンズ:それぞれ標準F4ズームレンズ
  • 照明環境:深夜・真っ暗の部屋・モニター画面の明るさのみ

α7 V

  • 測距輝度範囲:-4 - 20 EV
    ISO 100、F2.0レンズ使用時
  • 使用レンズ:FE 20-70mm F4 G

かなり暗い環境でしたが、テンポよく合焦していました。

α7R V

  • 測距輝度範囲:-4 - 20 EV
    ISO 100、F2.0レンズ使用時
  • 使用レンズ:FE 20-70mm F4 G

合焦後のライブビューが非常にノイジーですが、α7 Vと比べてほぼ同じ。ただし、たまにAFが迷う場合がありました。

EOS R5 Mark II

  • 測距輝度範囲:−6.5〜21 EV
    ISO 100、F1.2レンズレンズ使用時
  • 使用レンズ:RF24-105mm F4 L IS USM

かすりもしませんでした。反省点として、本機のみISO上限が12800となっており、ライブビューが暗くなってしまったことが原因かもしれません。同じ光環境でも、ライブビューが明るいと合焦するという体験があるので、本機も改善する可能性あり。
(既に撮影環境を崩してしまったので、改めて比較するときにチェックします)

Z8

ソニー2機ほどではないものの、低速ながらしっかり合焦しました。

余談:α7 V + FE 100mm F2.8 Macro

マクロレンズは撮影距離によって実効F値が異なるものの、ピントが合う付近では同程度のF値か、少し明るいくらいのはず。

しかし、AF-Sは絶望的に合焦しませんでした。変化する実効F値やフォーカスブリージングがAFに悪影響を及ぼしているのでしょうか。複雑なレンズ構成による透過率の低下も疑いましたが、カメラ側の測光を見る限り問題はなさそう。

一方で、AF-Cに切り替えると素早く合焦します(ボタン半押し状態でAFエリアを移動すると迷いましたが…)。謎。

何が分かったか

よく分かりませんでした。
少なくとも、「α7 Vの低照度AFが弱いのは明らか」とは言及できません。スペックシートで同じ測距輝度範囲をカバーしているα7R Vと比べると、同程度か少し良好。

他社の高解像センサーモデルよりも良好なのは確か。
競合機種のR6 Mark IIIは(スペックシート上では)R5 Mark IIと同程度となっていますが真相やいかに。
Z6IIIはZ8より強い(-7EVに対して-10EV対応)ので、どのような結果となるのか気になるところ。

ただし、レンズによっても結果が大きく異なる可能性あり。光学系の透過率、実効F値(撮影距離)、フォーカスブリージングの強度などなど。AF-SとAF-Cで結果が大きくことなるレンズもあるのが興味深かったです。

今回のテストも理想としては同じレンズでチェックするのが良いのかなと。マウントが異なるので実現は難しいですが、例えばシグマのAPS-Cレンズなら可能(E/Z/RF/L対応)。

実写でも低照度で撮影する機会が得られていますが、今のところ大問題と感じたことはありません。発売から間もなく、少ない経験から答えを導き出すのは時期尚早かなと。

参考情報

購入早見表

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