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キヤノン EOS Kiss M レビュー 外観・メニュー編

EOS Kiss初のミラーレス一眼カメラ「EOS Kiss M」が手元に届いたのでさっそく外観とメニューを確認してみましょう。

目次

本ページを含めて現在編集中、2週間ほどを目安として作成予定。

  1. 外観・操作
  2. 画質
  3. オートフォーカス
  4. 実写体験
  5. 結論(編集中)
  6. 番外:カスタマイズ特集
  7. 番外:高輝度側・諧調優先 強をチェックする

外観・操作

全体

第一印象は「とても小さいEOS Kiss」。

ミラーレスEOS Mシリーズとしては普通の大きさだが、一眼レフカメラであるEOS Kiss X7やEOS Kiss X9と比べてより小さい。

M X9i X9 X7
重量 387g 485g 406g 370g

サイズが小さいにも関わらず、実はEOS Kiss X7よりも重かったりする。

密度が高いためかX9よりもしっかりとした質感だ。全体的にプラスチックパーツが多いにもかかわらず、安っぽさは強くない。

「どうもKissっぽくないな」と思ったら、トレードマークである赤文字の「Kiss」がカメラ前面から背面左上に移動してロゴが小さくなった。

これならお父さんでも買いやすいはず。

ボディサイズはAPS-Cセンサーを搭載するカメラとしては小さい。よりコンパクトなマイクロフォーサーズシステムと比べても見劣りしていない。

EOS Kissを使いやすいサイズを維持しつつ、適度にダウンサイジングした感じ。特にコンパクトなレンズが多く、システム全体で見ると一回りのサイズ差がある。

内蔵ストロボは指でつまんで引っ張り出す方式。

一眼レフEOS Kissのように「シャッター半押し→バシュ!」と持ち上がったりはしないらしい。従来機のストロボに慣れている人は注意。

グリップ

握った感触はEOS Kiss X9と同じくしっかりとした造りで安っぽく無い。ゴム製コーティングで滑り止めが施されているので小さいわりにハンドリングは良好。

グリップした時のサイズ感はEOS Kiss X7とEOS Kiss X9の中間程度。悪く無いけど、個人的にもう少し深いグリップが良かったかな。

カメラが小さいので大人の男性が握ると小指が確実に余る。

純正品でカメラプレートや追加グリップは用意されていないので、純正ボディジャケットか社外製のカメラプレートが出るのを待つしかないでしょう。

ファインダー

ファインファー倍率は従来のEOS Mシリーズと同程度。

リフレッシュレートはそこそこ良好な気がするのですが、キヤノンがスペックを公開していないため確認できない。おそらくリフレッシュレートは60fps。設定次第で省エネモードとなり、その場合はリフレッシュレートは感覚的に30fpsとなる。

発色・コントラストはやや強めでOLEDっぽい見え味。実写の画像データと見比べて少しコントラストが強めに表現される。

スライド式視度調整はファインダー下部に配置されている。

モニター

ミラーレスEOS Mシリーズとしては初となるバリアングルモニタ搭載カメラ。

ついでに言うとAPS-Cミラーレスでバリアングルモニタ搭載機は貴重。他に搭載したカメラあったっけ?と探しても見当たらない。

ファインダーとモニターの見え味はほぼ同じ。

タッチパネルのレスポンスはキヤノンらしく快適で富士フイルムやソニーと比べて遥かに良好だ。パナソニックやオリンパスと同程度。

液晶モニタを横に展開するとマイク端子と干渉する。

操作性

トッププレート

EOS Kiss Mの造りで最も残念に感じたのがコマンドダイヤルの質感。造りは良いのだが、回転動作がスッカスカで非常にチープ。これはEOS Kiss X9のダイヤルが良かった。動作で特に大きな問題は無し。

反面、モードダイヤルはカメラをグリップしたまま親指で回転させやすく、同軸の電源レバーも操作可能。

シャッターボタン横のM-Fnボタンや録画ボタンもまずまず押しやすいが、録画ボタンは意識して指を曲げないと押すことが出来ない位置にある。

シャッターボタンは半押しまでのストロークが深く、AFを作動させるためには思ったより押し込む必要があった。人によっては「シャッター半押しでAFが動作しない」と感じるレベルかも。

一方でシャッターボタン半押しから全押しまでのストロークは短い。クリック感のあるタイプで全押し時の感覚は分かりやすい。

カメラ背面

十字ボタンは四方が凸っとしているので、指の掛かりが良くファインダーを覗いたままでも操作しやすい。十字ボタンはカスタマイズ可能なので好みの機能を割り当てることが可能だ。

親指を置く場所からタッチパネルまでの距離が短いため、カメラを自然に握った状態でタッチ操作が容易となっている。

ボタンカスタマイズ

カスタマイズ可能なボタン
  • シャッターボタン(用途に制限あり)
  • AELボタン(用途に制限あり)
  • M-Fnボタン
  • 録画ボタン
  • 上ボタン
  • 下ボタン
  • 右ボタン
  • 左ボタン

EOS Kiss Mはキヤノンの一眼カメラの中でもボタンカスタマイズに寛容的なモデル。特に十字ボタン全てをカスタマイズできる機種は少ないはず。

自分に最適な機能とボタン配置に柔軟性が生まれ、少ないボタン数ながら使いやすいカメラに仕上がっている。

メニュー

一覧

主な特徴は…

  • ボディ内RAW現像対応
  • レンズ光学補正にデジタルレンズオプティマイザ追加
  • 豊富なカスタマイズ
  • 「EOS Kiss」としては初のピーキング実装
  • ISO感度を1/3段ごとに調整可能

ちょっと気を付けたいポイント…

  • 初期設定でフルタイムMFがオフとなっている
  • 画像の複数消去はメニューの「画像消去」から「複数選択」を使わなければならない

ボタンカスタマイズ

カスタマイズ可能なボタンは全部で8カ所

  • シャッターボタン
  • AELボタン
  • M-Fn
  • 録画ボタン
  • 十字ボタン4方向

シャッターボタンとAELボタン(*)以外の6カ所は全て自由にカスタマイズ可能。カスタマイズ可能な機能は以下の通り…

  • 露出補正
  • 録画開始
  • MF
  • ストロボの発行
  • ワンタッチ画質切替:RAW/JPEG
  • ワンタッチ画質切替:RAW/JPEG H
  • アスペクト比
  • ストロボ機能設定
  • ドライブ
  • ISO感度
  • オートライティングオプティマイザ
  • 測光モード
  • ピクチャースタイル
  • ホワイトバランス
  • タッチシャッター
  • タッチ&ドラッグAF
  • AF動作(ワンショット/サーボ)
  • AF方式
  • 拡大
  • ピーキング
  • エコモード
  • モニターを一時的に明るくする
  • 画面の表示切替
  • ディスプレイオフ
  • 絞り込み

従来のEOS Kissシリーズからすると非常にカスタマイズの自由度が上がっている。競合他社のミラーレス一眼と比べても遜色無いカスタマイズ性だ。ただし、登録できる機能は6つと限られているので取捨選択する必要はある。

購入早見表

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