17種類の交換レンズ用プロテクトフィルターについてレビュー。第二弾となる今回はフィルターの逆光耐性について、フィルター由来のフレアやゴーストがどのように発生するかチェックしています。
各フィルターの逆光耐性
フィルター無し
使用機材は「EOS R5+70mm F2.8 DG HSM」「LUMIX G9+LEICA DG 15mm F1.7」の2種類。暗いミニスタジオでスマートフォンのLEDライトを照射してチェックしています。カメラは三脚に搭載してアングルと位置を固定。
Amazonベーシック カメラ用レンズフィルター
ポイント
- 商品ページ
- Amazonでの価格(52mm):¥761
- コーティング:不明
- 撥水撥油:非対応
- 帯電防止:非対応
- フィルターフレーム:-
- 反射率:不明
- 対応フィルター径:52/55/58/62/67/72/77/82mm
- フレームの厚み(装着に突出する部分):4mm
- その他:-
Amazonブランドのプロテクトフィルター。今回テストしているフィルターの中では最も安く、特に82mmのラージサイズでも1000円以下という驚異の値付け。凄いぜAmazon!
ただし気を付けて欲しいのはフィルターとしての性能。「UV」とは記載されているものの、コーティングに関する記述は一切なし。実際、「これコーティングしてないのでは?」と感じるほど高い反射率には注意が必要。最小径が52mmであり、40.5mmや46mmなどには対応していません。
逆光の確認
前回の外観レビューにて「コーティング処理されていない可能性」について触れました。今回のテスト結果似たような傾向を示しています。強いレンズフレアとゴーストが同時に発生し、結果に大きな影響を及ぼしています。フィルターは低価格で魅力的ですが、このフレアとゴーストを見る限りおススメできる代物ではありません。
フィルター無との比較
レンズ無しと比べると、フィルター装着時は目に見えて逆光耐性が悪化します。今回テストしたフィルターの中では最悪の結果。フレアが出やすいことを逆手に取ることもできますが、あくまでも「プロテクトフィルター」として使うことを考えると評価は下げざるを得ません。
Canon カメラ保護フィルター
ポイント
キヤノン純正のプロテクトフィルターで、マルチコーティング対応のオーソドックスな仕様。このタイプとしては比較的高めの価格設定ですが、「純正」としての値付けかなと。「Made in Japan」ですが、キヤノン製造なのかは不明。多くのキヤノン製レンズに対応していますが、「62mm」や「40.5mm」など、キヤノンレンズに存在しないフィルター径はありません。
逆光の確認
Amazonフィルターと比べるとずっと良好。フレアは良く抑えられています。ガラス外周の黒塗り処理がされていないモデルですが、今回のテストで大きな影響はありません。
フィルター無しとの比較
フレアは少ないですが、フィルター面由来のゴーストはハッキリと現れます。国内フィルターメーカー製と見比べると、若干反射率が高いように見えます。
ハクバ写真産業 SMC-PRO
ポイント
ハクバのプロテクトフィルターの中では比較的低価格寄りのシリーズ。言ってしまえば梅フィルター。82mmの大口径でも3000円以下で入手可能。仕様上の反射率は上位モデルである「XC-PRO」や「ULTIMA」より高いものの、コンマ2%の差なので驚くほどの差はありません。撥水・撥油特性が必要無ければコストパフォーマンスの高いフィルター。
逆光の確認
比較的手ごろな価格のフィルターですが、全体的にフレア・ゴーストが良く抑えられています。キヤノンよりも少し反射率が低いように見えます。ゴーストは最小限。
フィルター無しとの比較
フレアの影響はほぼありません。高価なフィルターでも影響が見られることを考えると、コストパフォーマンスの高いモデル。
ハクバ写真産業 ULTIMA
ポイント
- 商品ページ
- Amazonでの価格(49mm):¥3,031
(WRでは無い49mmはXC-PROに近い価格) - コーティング:エクストリームコーティング
- 撥水撥油:対応(Amazon.jp限定)
- 帯電防止:-
- フィルターフレーム:
・薄型 - 反射率:0.3%
- 対応フィルター径:37/40.5/43/46/49/52/55/58/62/67/72/77/82mm
- フレームの厚み(装着に突出する部分):3mm
- その他:
・CORNING社が誇る最高品質の光学ガラス
ハクバ最上位のプロテクトフィルター。Amazon.jp限定のWR(撥水・撥油コーティング)対応モデルもあり、価格的にはキヤノン純正・ケンコーZeta・マルミEXUSと同程度。ただし、WR非対応モデルはXC-PROと同程度と比較的安め。
逆光の確認
同社のSMC-PROと同じく良好なパフォーマンスを発揮しています。とは言え、顕著な差が見られず、ULTIMAがより高価であることを考えると逆光耐性に関するコストパフォーマンスはSMC-PROよりも低い。他の部分で優位性が見られるのか今後テスト予定。
フィルター無しとの比較
SMC-PROと同じくフレアが良く抑えられています。
ハクバ写真産業 XC-PRO
ポイント
ハクバ製フィルターでは松竹梅の竹モデル。価格と機能性のバランスが良く、人気が高い。コーティングはULTIMAと同じ「エクストリームコーティング」を採用し、撥水・撥油性も標準装備。使用ガラスがULTIMAと異なる点を除けば、ULTIMA WRよりもコストパフォーマンス高し。
逆光の確認
ゴーストは反射する色こそ違うものの、他のハクバ製フィルターと同程度の反射率に見えます。その一方、フレアの影響は少し目立ちます。これが何を意味するのかまだ分かりませんが、逆光耐性で言えばSMC-PROやXC-PROのほうが少し良好です。
フィルター無しとの比較
影響は僅かですが、光源付近のコントラストが低下していることが分かります。
K&F Concept NANO-X
ポイント
カメラバッグや三脚、マウントアダプターなどを幅広く手掛けるカメラ機材メーカーのフィルター。「Nano-X」はK&Fのフィルターでは比較的高価なモデルで採用しているマルチコーティングの名称です。MRCは「multi・resist・coating」を指しており、耐久性や防水性にも優れていると言及。
価格はULTIMA WRやEXUSより少し安く、XC-PROやDHG Superよりも少し高め。
逆光の確認
ハクバ製フィルターと比べるとフレア・ゴーストどちらも影響が強く現れます。特にフレアの影響はより広い範囲に及ぶため、コントラスト低下の原因となる可能性があります。さらに薄っすらと大きなゴーストが発生している場合もあるので注意が必要。
フィルター無しとの比較
1枚目の作例は光源を中心としてフレアが広い範囲に影響しているほか、中央付近に薄っすらとゴーストが発生していることが分かります。2枚目のような光源の位置ではフレーム全体のコントラストが低下するので注意が必要です。ゴーストも目立ちやすい。
ケンコー・トキナー PRO1D Lotus
ポイント
プロテクトフィルターとしては定番のケンコー製PRO1Dシリーズ。従来のPRO1Dと比べて耐候性に優れており、撥水・撥油性のコーティングを採用しているほか、硬質アルマイト処理による耐久性の向上を実現、そしてガラス押えバネには腐食耐性処理が施されています。
ちなみにAmazon.jp限定で撥水・撥油特性を持つ「PRO1D NEO」が1000円ほど安く販売されています。耐久性や腐食性が必要無ければPRO1D NEOのほうがおススメ。ただし反射防止のコーティングはLotusのほうが多少良い模様。
また、2020年に「Lotus II」が一部の販売店で販売開始しています。Lotusよりも反射率が抑えられているので要検討。ただし、販売価格はZXやZeta Quint並。
逆光の確認
Nano-Xほどではありませんが、フレアの影響が広い範囲で目に付きます。ゴーストは一般的な反射率に抑えられている模様。価格を考慮するとフレア耐性はもう少し健闘して欲しかった。ハクバ製フィルターのほうが良好。
フィルター無しとの比較
コントラストが僅かに低下し、それが広い範囲に影響を及ぼします。状況によっては盛大にフレアが発生する可能性があるかもしれません。
ケンコー・トキナー Zéta UV L41
ポイント
2009年登場で、まだまだ現役の定番モデル。ケンコー高級プロテクトフィルターとしては比較的歴史の長いシリーズと言えるでしょう。今でこそ一般的となりましたが、反射率0.3%以下と高性能でお世話になったユーザーも多いはず。
当時と比べると競合他社が多くなったこと、さらに同社から「ZX」「Lotus」などが登場したことで若干影が薄くなってしまった感あり。それでも「アッパーミドル」なポジションとして健在。
逆光の確認
PRO1D Lotusより反射率は低いはずですが、フレアは同傾向、ゴーストは少し目立つように見えます。今となってはLotusより安いフィルターのため、まぁ仕方ないのかなと。撥水・撥油性が有るわけでも無いので、積極的にこのフィルターを選ぶ理由は無いように見えます。
フィルター無しとの比較
ケンコー・トキナー Zeta Quint
ポイント
強化ガラスとジェラルミンフレームを使用した高耐久性が特徴となるプロテクトフィルター。ジェラルミンフレームは衝撃に強く、アルミフレームと比べて変形しにくいのが強み。レンズをぶつけてフィルターが外せなくなった経験がある人は要検討。
さらに撥水・撥油性のあるダストフリーコートを採用してメンテナンス性が高いのもGood。高耐久ながらZetaと同じ超低反射のコーティング「ZR」を使用して片面0.3%以下の反射率に抑えている優れもの。プロテクトフィルターの中では高価な部類ですが、堅牢性が重要ならば検討したいモデル。同じようなコンセプトの「Marumi EXUS Solid」「SIGMA WR-CERAMIC」が存在しますが、Zeta Quintは比較的手ごろな価格設定。
逆光の確認
基本的にZRコートのZeta UVと同傾向です。強化ガラスを使用していますが、その影響が強いようには見えません。価格を考慮するとフレアの影響が強め。
フィルター無しとの比較
ケンコー・トキナー ZX
ポイント
PRO1D・Zetaとは別シリーズの高級フィルター。「フローティングフレームシステム」と呼ばれる独特の構造でフィルターガラスにかかる負荷を軽減して平面性を保ちやすいフィルターに仕上がっているとのこと。コーティングは従来通りの「ZRコート」となっているため、反射率改善にはあまり期待しないほうが良いかも。その辺りは新発売の「Lotus II」のほうが0.2%の超低反射率を実現しています。
独特なフレーム構造のため、一部のレンズと互換性が無い点に気を付ける必要があります。
逆光の確認
ZRコートのZeta・Zeta Quintと同傾向。逆光に関して言えば特に大きな差は見られません。悪くはないですが、価格を考慮するとハクバのSMC-PROやULTIMAのほうが良好。もうちょっと頑張って欲しかった。
フィルター無しとの比較
マルミ光機 DHG スーパーレンズプロテクト
ポイント
マルミ光機製のフィルターの中では撥水・撥油コーティングに対応した低価格モデル。EXUSのように帯電防止機能はありませんが、WR系で105mmに対応している珍しい国産フィルター。
逆光の確認
似たようなポジションのKenko Lotusと比べて少し悪い。フレアが寄り目立つうえ、ゴーストの影響も比較的強い。逆光での撮影が多いのであれば別の選択肢を考慮したいところ。
フィルター無しとの比較
1枚目はフレアの影響が中程度発生し、中央付近に薄っすらっとゴーストが発生しています。2枚目のような光源の位置だとフレーム全体でコントラストが低下します。ゴーストもやや強めに発生。
マルミ光機 EXUS レンズプロテクト
ポイント
撥水・撥油コーティングに加えて帯電防止機能も備わっているマルミ光機の上位フィルター。価格は極端に高いわけでは無く、ハクバ「ULTIMA」やキヤノン純正フィルターと同程度。ちなみに現在は「EXUS Mark II」が登場し、反射率は0.2%まで抑えられ初代より良好となっている模様。ただし、価格はケンコーZX並となっています。
派生モデルとして強化ガラスを使用した「EXUS SOLID」も存在します。反射率はEXUS Mark IIと同じ0.2%を実現しているとのこと。
逆光の確認
DHGやKenko製フィルターと比べるとフレアは良く抑えられています。ただし、なぜか特定方向へ筋状に光が伸びているのは気になります(レンズの光条とは別であり、ひょっとしたら少し傷が入っているのかも)。
フィルター無しとの比較
マルミ光機 UV
ポイント
- 商品ページ:なし
- Amazonでの価格(49mm):¥900
- コーティング:
- 撥水撥油:-
- 帯電防止:-
- フィルターフレーム:-
- 反射率:不明
- 対応フィルター径:39/40.5/43/46/49/52/55/58/62/67/72/77/82/86mm
- フレームの厚み(装着に突出する部分):5mm
- その他:
・銀塩用フィルター
・MC-UV
銀塩用の比較的古いタイプのプロテクトフィルター。
EXUSやDHG Superのように撥水・撥油コーティングには対応していません。
とは言え、マルチコーティングが施されているので、Amazonベーシックの「単なるガラス板」よりも遥かに良好な結果を期待できます。86mmの大口径まで対応しており、価格を抑えたいのであれば一つの選択肢。
しかし国内ブランドのハクバ「SMC-PRO」が大口径でも低価格・良質なので、敢えてコチラを選ぶ理由はありません。(SMC-PROは82mmまで対応)
逆光の確認
低価格なフィルターですが、フレアは良く抑えられています。Amazonフィルターを買うくらいであればこちらがおススメ。ただし、ゴーストが僅かに目立つので、光源がフレーム内に入る撮影では注意が必要。
フィルター無しとの比較
中央に薄っすらとゴーストが発生しています。この価格としてはフレア耐性が良好なのはGood。
ニコン ARCREST
ポイント
強化ガラス系のフィルターを除けば最高級のニコン純正プロテクトフィルター。NIKKORレンズにも使用する光学ガラスを使用し、平面研磨やコーティング、フレームシステムなどが強調されています。対応するフィルター径はバリエーションが少ないものの、プロテクトフィルターで失敗したくなければ最有力候補なのは間違いない。
難点は価格設定。最小52mmでも5000円を超え、72?77mmで1万円近い相場。さらに82mmで1万円を超え、95mmはなんと2万円を超えています。フィルターをARCRESTで揃える場合、かなりの出費になることを覚悟しておくべし。
逆光の確認
フレアの影響は僅かに発生しますが、ゴーストは最も目立たない反射率に抑えられているように見えます。高価なプロテクトフィルターだけのことはある。とは言え、完璧ではありません。最も良好な結果ですが、ライバルと見比べた際の違いは僅差。この僅差に差額分の価値を見出せるかどうかは個人差がありそう。
フィルター無しとの比較
シグマ PROTECTER
ポイント
シグマ製プロテクトフィルターは「PROTECTOR」「WR PROTECTOR」「WR CERAMIC PROTECTOR」「WR UV」の4種類があります。全てシグマ製造なのか、OEMなのかは不明。少なくとも「WR CERAMIC」は株式会社オハラから素材を調達していると明言しています。今回は最も手ごろな価格の無印をチョイス。機能性を考慮するとやや高めですが、メーカー純正品としては少し安い。
マルチコーティングやガラス外周の黒塗などに対応しています。撥水・撥油性はありませんが、105mmのフィルター径まで対応しているのは魅力的。(WRやUVも105mmに対応しています)
逆光の確認
フレア・ゴースト共に良く抑えられています。特にこれと言った問題はありません。SMC-PROほどのコストパフォーマンスではありませんが、レンズメーカーの純正フィルターとしてはきちんとした結果だと思います。
フィルター無しとの比較
ソニー VF-49MPAM
ポイント
ソニー純正ながら「Carl Zeiss T*」ブランドのフィルター。ちなみにMade in Japan。機能性を考慮するとキヤノンよりも割高。反射率や撥水・撥油性に関する記載は無く、ツアイスブランドに惹かれない限り買う理由が見つからない。対応するフィルター径も数が少ないです。
逆光の確認
価格を考慮するとフレアやゴーストの抑え込みが甘い。フレアによるコントラスト低下や薄っすらとゴーストの影響があるところを見るに、価格設定が少し高すぎる。2000円前後が妥当な値付けかなと。
フィルター無しとの比較
Waka MC UV フィルタ
ポイント
- 商品ページ
- Amazonでの価格(49mm):¥799
- コーティング:両面16層デジタルマルチコート
- 撥水撥油:対応
- 帯電防止:-
- フィルターフレーム:薄型
- 反射率:0.1%以下
- 対応フィルター径:49/52/55/58/62/67/72/77/82mm
- フレームの厚み(装着に突出する部分):3mm
- その他:
・台湾製16層多層加工光学フィルター
・UVカット
Amazonで入手可能な台湾製プロテクトフィルター。「なんと99%の透過率(反射率0.1%?)」と強気の主張が本当なのか気になるところ。反射率はともかく、両面で16層のデジタルマルチコートを採用し、撥水・撥油性を備えたフィルターとしては非常に安い。フィルター枠は3mmと薄いので超広角レンズでもケラれにくいのは優れたポイント。
逆光の確認
フレアの影響はボチボチで、Nano-Xよりも良好です。ただし、ゴーストが発生しやすく、絞ると目立つ可能性あり。薄枠が必要なければ、MARUMI UVフィルターのほうが僅かに良好。
フィルター無しとの比較
まとめ
価格 | WR | 帯電 | 厚 | 反射率 | 対応径 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Amazon | ¥761 | - | - | 4mm | 不明 | 52-82 |
Canon | ¥3,060 | - | - | 4mm | 不明 | 43-82 |
SMC-PRO | ¥1,317 | - | - | 3mm | 0.5% | 37-82 |
ULTIMA | ¥3,031 | 対応 | - | 3mm | 0.3% | 37-82 |
XC-PRO | ¥2,201 | 対応 | - | 3mm | 0.3% | 37-82 |
Nano-X | ¥2,888 | 対応 | - | 3mm | 0.4% | 37-95 |
Lotus | ¥3,519 | 対応 | - | 4mm | 0.3-0.5% | 37-95 |
ZetaUV | ¥2,936 | - | - | 4mm | 0.3%以下 | 49-82 |
ZetaQ | ¥4,608 | 対応 | - | 4mm | 0.3%以下 | 37-82 |
ZX | ¥4,673 | 対応 | - | 4mm | 0.3%以下 | 49-95 |
DHG S | ¥2,624 | 対応 | - | 4mm | 不明 | 30-105 |
EXUS | ¥3,081 | 対応 | 対応 | 4mm | 0.3%以下 | 37-82 |
M.UV | ¥900 | - | - | 5mm | 不明 | 39-86 |
ARCREST | ¥5,793 | 対応 | - | 3mm | 0.1% | 52-95 |
SIGMA | ¥1,945 | - | - | 4mm | 不明 | 46-105 |
Sony | ¥3,764 | - | - | 3mm | 不明 | 40.5-82 |
Waka | ¥799 | 対応 | - | 3mm | 0.1% | 49-82 |
高価なARCRESTでも逆光時のゴーストを「ゼロ」に抑え込むのは不可能です。本当に気になる場合は一時的にフィルターを外して撮影するのがおススメ。また、海外製の比較的安くて高機能なフィルターはフレア耐性が少し低く、コントラスト低下に繋がりやすい。風景撮影などで前向きに検討するのは難しいかなと思います。
今回コストパフォーマンスが高かったのはハクバ製「SMC-PRO」。撥水撥油コーティングこそ無いものの、フレア・ゴーストは低価格ながら良く抑えられています。機能性の高い「XC-PRO」はフレアが若干増える点に気を付けたいところ。
大口径で本当に価格を抑えたいのであれば、AmazonやWAKAを避けてMARUMI UVフィルターがベスト。純正フィルターの中ではシグマが良好な結果を出しています。キヤノンやソニーは価格を考慮するとやや割高感が否めません。
前回と同じく、最も避けたいのはAmazon UVフィルター。挑戦する勇者を止はしませんが、プロテクトフィルターとして評価するのは難しい。
その1
その2
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