α7 Vのレビューの第四弾 メニュー編を公開。前モデル比で9ページもメニュー画面が増えています。部分的にアクセス性の悪さは従来通りで、マイメニューの活用は必須。
簡易的なまとめ
非常に多機能なカメラですが、メニューの構造はBIONZ X世代を継承している部分が多い。BIONZ XR世代でデザインこそ変わりましたが、ベースとなっているのは旧メニュー。
さらに世代を重ねるごとに機能が増えており、メニューのページ数が非常に多くなっています。アクセス性の悪いページも増えており、「そろそろ改善してほしぁ」というのが正直なところ。
幸いにも使いやすいマイメニュー機能を搭載しており、登録枠も多い。頻繁に使う機能はマイメニューに登録をおススメします。
This camera is extremely versatile, but its menu structure largely inherits elements from the BIONZ X generation. While the design changed with the BIONZ XR generation, the underlying menu system remains the same.
Furthermore, with each new generation, more features are added, resulting in an overwhelming number of menu pages. Pages that are difficult to access have also increased, and honestly, it's about time for an improvement.
Fortunately, it includes a user-friendly My Menu feature with plenty of slots. I highly recommend registering frequently used functions to My Menu.
Index
α7 Vのレビュー一覧
メニューシステム
操作性

構造
基本は従来通り
メニューのレイアウト・デザインは(α7 III以前の)旧メニューから大幅に変化しているものの、一つ一つの機能は基本的には従来通り。改善している部分もありますが、ベースとなっているのは旧メニューの構造です。
カテゴリ分けされた第二層や、設定項目の第三層から見えない第四層での操作が必要となる場合もあり、素早く設定変更したい場合はマイメニューへの登録が必須。
見えないページ
第二層からは見えない第三層のページが存在します。例えば、「AF/MF」は「ページ25」と「ページ26」で構成されていますが、第二層から見えるのは「ページ25」のみ。「ページ26」へ移動するためには、第三層で下へスライドする必要があります。

カテゴリ分けされた第二層から機能を探しても、目当ての項目が全く見つからない可能性が高い。アクセス性が非常に悪いので、よく使う場合はマイメニューに登録しておくと良いでしょう。
新メニューの実装に合わせて、各項目(主に第三層・第四層)の抜本的な改善・統合が見られないのは残念。せめて第二層で対処してほしいところ。
(「AF/MF」を「AF/MF 1」「AF/MF 2」に分けるなど)
操作方法
モニターのメニュー画面を直接触れることによるタッチ・スライド操作に対応。ボタンやダイヤルを全く使わずに画面操作が可能となっています。左手親指だけで大部分のメニュー操作に対応。設定機能がポップアップした状態でも、画面左側をタップすることでメニュー画面に戻ることができます。
(下部画像を参照)

マイメニュー

前述したように、アクセスしづらい設定はマイメニューに登録することで改善することができます。
マイメニューはひとつのページに7つの機能を登録でき、6ページまで拡張可能。計42種類の設定・機能をカスタマイズできます。
設定画面を使わない登録方法

マイメニューへの登録は「マイメニュー設定」から追加します。
別の手段として、通常のメニュー画面でゴミ箱ボタン(C4)を押すことで、選択している機能をマイメニューに登録することが可能。通常のメニュー操作時に必要と感じた時点で登録できるので便利。
撮影メニュー
全部で12ページ。前モデルよりも2つ増えています。
カテゴリ別に分類されてナビゲートしやすいものの、三層の項目数が多すぎて目的の設定まで手間がかかります。
個別に見ると分かるように、基本的に旧メニュー(BIONZ X世代)の役割や機能を引き継いでいます。例えば「シャッター方式」と「電子先幕シャッター」は統合して一つにまとめることも可能。
旧メニューから改善している部分

項目によっては改善が見られ、例えば「画質/画像サイズ設定」は旧メニューの「ファイル形式」「RAW記録方式」「JPEG画質」「JPEGサイズ」が一つに統合されています。一度に複数の設定の項目を調整できるので、作業の効率化に繋がるし、マイメニューに登録する場合は省スペース化に繋がります。さらに、この設定項目から「記録メディア設定」へ移行することも可能。移行先から画質設定に戻るためのボタンも用意されています。
連写速度ブースト

新機能の連写速度ブースト設定は、一時的に任意の連写速度にドライブモードを変更できる機能です。通常は10枚程度の程よい撮影速度を使い、ここぞというときに30コマ秒の高速連写が必要な時に使用します。割り当てたボタンを操作することで利用することが可能。逆に高速から低速に切り替えることもできます。
メカニカルシャッターだったとしても30fpsのブースト設定であれば、ボタンを押すと電子シャッターに切り替わって30fpsとなります。シングルショットモードでも連写モードに切り替わります。
露出・色メニュー
第二層で7ページ。全部で28項目あり、前モデルより3ページ増えています。
「画質」「AF/MF」のように、スライドしないと見当たらない項目が無く、比較的見やすい。
敢えて言えば、カテゴリ分けされている「露出」は「ISO」に変えたほうが分かりやすいかなと。もともとISO機能が「露出」カテゴリの一部だったので、このようなネーミングとなるのは理解できますが…。現状で「露出」と括る必要性は無いはず。
フォーカスメニュー
全部で5ページ。
「AF/MF」「フォーカスエリア」は設定項目が多すぎるので、カテゴリを細分化したり、設定を統合するなり、ページを分けたほうが見やすかったはず。
再生メニュー
第二層に7ページ。
相変わらずRAW現像には非対応です。
通信メニュー
第二層に6ページ。前モデルからページ数が1.5倍に増えています。
複雑ですが、用途ごとに分かりやすくまとめられています。
セットアップメニュー
第二層で13ページ。前モデルから1ページ増えており、正直に言うと多すぎ。
それだけカメラが高機能で自由度が高いというべきかもしれませんが。
とは言え、相変わらずモニターの色温度を調整することは出来ず、ページによっては1~2項目しかないカテゴリもあります。メニューの省スペース化にもう少し力を入れて欲しかったところ。
2度押しで削除
再生時にゴミ箱ボタンを2度推すことで素早く画像の削除が可能。ニコン方式の操作方法。通常と比べて操作量が減るので、特に撮影枚数が多い場合に重宝。
モニターの明るさ・ファインダーの明るさと色温度
従来通りモニターは輝度を、ファインダーは輝度と色温度の変更が可能。ニコンZカメラのようにモニター・ファインダーをそれぞれカラーカスタイズすることは出来ません。
アンチダスト機能
従来通り除塵機能はセンサーシフト式で、超音波式の除塵ユニットは非搭載。電源オン・オフ時の自動センサークリーニング機能も無いので、気になる場合は定期的に手動操作が必要。
個人的な見解として、30万円超のカメラで自動的に除塵することができないのは残念。結果的に、購入後1週間程度で目に見える小ゴミが付着。実に惜しいポイント。
前モデルと同じく、メカニカルシャッターによる電源OFF時のセンサー面保護が可能。
カスタマイズ
カスタマイズボタン・ダイヤル
旧メニューでは左右にページ移動する形式でしたが、上下に図付きのタブが配置され、よりナビゲートしやすくなっています。カスタマイズ中は通常のメニュー画面のような構造から目当ての設定項目を探すことが出来ます。
α7 IVでは12カ所のボタンカスタマイズに対応し、どのボタンも幅広い選択肢から機能を割り当てることが可能。このあたりは前モデルと同じ。
前モデルにはなかった被写体検出AF関連、連写速度ブースト、コンポジットRAW撮影などが追加されています。
背面1

背面2

上面

レンズ

ダイヤル/ホイール

マイダイヤルに登録することなく、通常時のダイヤルカスタマイズに対応。計4カ所のダイヤル・ホイールをカスタマイズすることが可能。非常に自由度が高い。P/A/Sモード時とMモード時のダイヤル操作を分けることができるのもGood。
ボタンカスタマイズと比べると登録できる機能は少なく、BIONZ X世代と比べて追加された機能は「フォーカスエリア」と「シャッタースピード(ステップ)」のみ。
「フォーカスエリア」はボタン操作の必要が無く、状況に応じてシームレスにフォーカスエリアを切り替えることができるので便利。
Fnメニュー カスタマイズ

従来通り静止画・動画でそれぞれ10枠のFnメニューをカスタマイズ可能。カメラにFnボタンが固定されているほか、モニター画面の上方向スワイプで呼び出せるようになったので、使う機会が増えそうです。(後述)
タッチメニューカスタマイズ

新しいコントロールとして、タッチパネルをスワイプすることでタッチ操作に適したパネルを呼び出したり、Fnメニューを開いたりすることができます。富士フイルムのように、4方向に機能を直接登録することができないのは惜しい(ボタンカスタマイズのように機能を割り当てられるわけではない)。
まとめ

非常に多機能なカメラですが、メニューの構造はBIONZ X世代を継承している部分が多い。BIONZ XR世代でデザインこそ変わりましたが、ベースとなっているのは旧メニュー。
さらに世代を重ねるごとに機能が増えており、メニューのページ数が非常に多くなっています。アクセス性の悪いページも増えており、「そろそろ改善してほしぁ」というのが正直なところ。
幸いにも使いやすいマイメニュー機能を搭載しており、登録枠も多い。頻繁に使う機能はマイメニューに登録をおススメします。
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