カメラ デジカメ デジタルカメラ総合 機材レビュー 管理人レビュー

Insta360 X4 レビューVol.2 レンズガード比較編

Insta360の360度カメラ「X4」をレビュー第二弾を公開。今回は本体のレンズを保護する2種類の「レンズガード」について、画質への影響度合いをチェックしています。

簡易的なまとめ

製品提供を受けている

このレビューはInsta360より無償提供された製品を使用しています。金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます(事前チェックで誤字は指摘されました)。無料であること、購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。

レビュー内容の簡易的なまとめ

「表面を綺麗な状態に保つ」を維持している前提であれば、レンズガードで画質を大きく損なうことはありません。反射で本体が写りこむことはありますが、静止画でも動画でも、写りこむシーンはそう多くないはず。

レンズガードの影響

レンズ本体へのダメージを防ぐのに役立つレンズガードですが、気になるのは画質への影響。マスターレンズの外側に一つガラスを追加するのだから影響はゼロと言えないでしょう。しかし、実際にどれほどの影響があるのか実際に確かめてみました。

シーン1

木々の隙間から僅かに日差しが差し込むものの、強烈な直射日光は避けている状態。

全体像

  • 無し:1/1825秒
  • プレミアム:1/1560秒
  • スタンダード:1/1488秒

レンズガードを装着することでごく僅かにシャッタースピードが低下しているようです。ただし、自然光源のため、ごく僅かに光源の位置が動いている可能性あり。ぱっと見た限りで、レンズガードによる顕著な影響はないように見えます。付属のスタンダード版において若干のゴーストが発生している以外に大きな変化はありません。

光源

フレアの発生が異なるのは光源の移動により遮蔽物に隠れかかっているためと思われます。スタンダード版における光源の影響が最も小さいにも関わらず、ゴーストが発生しています。いっぽう、プレミアム版はセンサーのベイヤーフィルター面と思われるRGBの反射がやや目立つ。

中央クロップ

ほとんど同様の画質であり、顕著な差はありません。

隅クロップ

中央と同じく、レンズガードの有無に関わらずほとんど同じ画質のように見えます。

シーン2

今度は光源の状態が変わらないように直射日光の下で撮影。

全体像

  • 無し:1/2262秒
  • プレミアム:1/2262秒
  • スタンダード:1/2174秒

先ほどの数値ほどではないものの、標準レンズガードで僅かなシャッタースピード低下が見られます。気になる程度の影響ではありません。

興味深いことに、本体のレンズが写りこんでしまったのはプレミアムレンズガードのほう。標準レンズガードも写りこみはありますが、プレミアムほど目立ちません。レンズガード無しはクリアですが、妙な光の筋が写りこんでいます。

中央クロップ

シーン1と同じく、顕著な画質差はありません。

隅クロップ

プレミアム版がフレアの影響がやや低コントラスト。シャープネスや色収差に大きな変化は無いように見えます。

実写体験

実際のところレンズガードはどうなのか?
X4を使い始めてから1か月ほど経ちますが、画質への影響が間違いなくあるし、気になるシーンがあれば、気にならないシーンもあります。光線の強度や方向によっては本体が写りこむ可能性も十分にあります。静止画に関して言えば「思っていたよりも影響が目立つシーンが少ない」というのが正直なところ。ゴーストなどの写りこみが発生するシーンは撮影前にわかるので、角度や向きを変えることで回避することが出来ます。動画撮影で絶対に写りこみを避けたい場合はレンズガードを外すしかありませんが、静止画ならば問題ない程度。レンズガードを装着しない状態でも、光線の入り方によってはフレア気味となります(特にレンズ外周部から光が差し込む場合)。レンズガードの有無や種類を気にするよりも、レンズに付着している指紋やゴミに気を配るべき。指紋は光を分散してしまい低解像・低コントラストの原因となり、ゴミは妙な光点となり気が散る存在。

この点で、レンズガード無しは最も表面積が小さく、フラットな形状に近いのでメンテナンスしやすい点が強み。レンズガードは表面積が大きく、指で触れやすく、帯電するのかゴミが付きやすい。特にプレミアムレンズガードは標準レンズガードよりもサイズが大きいので注意が必要。また、コーティングの種類にも違いがあり、ぱっと見た限りでは標準レンズガードのほうが反射を抑えてます。テスト結果でも本体の写りこみが目立ったのはプレミアムレンズガードのほうでした。透過率は良いのかもしれませんが、写りこみが目立つのは謎。

ただ、長期的な使用で表面に傷がつきにくいのは強化ガラスのプレミアムレンズガードのはず。傷がついたレンズガードは画質に目立つ悪影響があると思われるので、使用は避けたほうが良いでしょう。まずは標準レンズガードを使ってみて、傷んできたらガラス製のレンズガードを検討してみるのがおススメです。

まとめ

「表面を綺麗な状態に保つ」を維持している前提であれば、レンズガードで画質を大きく損なうことはありません。反射で本体が写りこむことはありますが、静止画でも動画でも、写りこむシーンはそう多くないはず。「レンズガードの表面を綺麗に維持する」のは意外と難しく、周辺部分に振れやすいので指紋などの油汚れが付きやすく、小ゴミが付着する可能性も高い。レンズガード装着時は常に汚れをふき取ることができるように、クリーニングクロスやブロアの携帯がおススメ。砂ぼこりなど硬い付着物の可能性がある際はブロアで出来るだけゴミを吹き飛ばすと良いでしょう。

購入早見表

公式ウェブサイト/公式ストア

アクセサリー

静止画作例

関連記事

-カメラ, デジカメ, デジタルカメラ総合, 機材レビュー, 管理人レビュー
-, ,