このページでは脚の動きが怪しすぎるLeofotoのミニ三脚「MT-03」と自由雲台「LH-25」のレビューを掲載しています。
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ミニ三脚 MT-03レビュー
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ここ最近、国内での知名度が急上昇している中国の三脚メーカーです。もともとOEMの三脚製造を手掛けるメーカーでしたが、2014年にLeofotoという会社を設立しブランドを確立したそうな。
三脚の多くはカーボン製(今回手に入れたようなミニ三脚は除く)であり、素材は日本の東レから仕入れているらしい。
デザインはアメリカの三脚メーカー「Really Right Stuff」に三脚・雲台ともに酷似しており、正直に言えば「似にせた」感がかなり強い。とは言え、本家よりも安価で一定の評価を得ているため今に至る。
今回手に入れた「MT-03」の前モデル「MT-02」もRRSの「TFA-01 Ultra Pocket Pod」に酷似している。ここまで似せたモデルを買うのも気が引けたので購入を控えていたが、そん中でLeofotoがニューモデル「MT-03」をリリース。
MT-03は模倣から一歩踏み込んで「Leofotoの独自性が見えてきたモデル」と言えるかもしれません。そして「こりゃあ、使えるぞ」と感じたので購入に踏み切った次第。
さあ、前置きはこのくらいにしてさっそく三脚を見てゆきましょう。
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参考動画
*音声ありません。
三脚 MT-03
箱・ケース
箱の評価はすっ飛ばすとして、特筆すべきは三脚ケース。
そう、このミニ三脚には専用ケースが付属するのです。専用ケースのためサイズはピッタリ、携帯性を大きく損ねません。
脚を泥や土で汚すことが多い三脚をカメラと一緒のカバンに収納するのは気が引けますよね?カメラが傷つく可能性だってあります。ケースへ収納することでそんな悩みを抱えることなくカメラバッグに突っ込むことが出来るのです。
しかもケースは純正雲台を装着したまま収納可能。使い勝手はかなりイイ。
三脚にカメラを載せる前から私のハートを射抜く仕様です。
脚
総金属製でしっかりとした作り。ミニ三脚としては程よく重量があるため、軽量カメラを載せても風に負けない程度の安定感がある。
脚の3段式開閉に加えて補助脚の展開が可能。補助脚の展開方法は後述するとして、全高は雲台含めて最大約24cm。このサイズのミニ三脚としてはまずまず良好。
「ミニ三脚」の枠を広げると、ベルボンの「ウルトラ・ミニ シリーズ」が全高63cmまで伸ばすことが可能です。ただし、収納性や補助脚の利便性はMT-03のほうが圧倒的。ミニ三脚でも全高が欲しいならウルトラ・ミニシリーズがおススメ。
最低高は約9cmと非常に良好。これより最低高を稼ぐことが出来る頑丈なミニ三脚があるだろうか?(マンフロットやJOBYのポケット三脚を除くと)
脚は開く時にロックがかかる。銀色のつまみを引っ張ってロックを解除しながら脚を展開する。
脚の開閉動作はかなり固い。動かせない訳でもなく、緩くてズレるよりはずっと良い。
経年で開閉が緩くなってきたとしても、脚の付け根の六角ネジを締めなおせば好みの硬さに調節可能。
補助脚の開閉
折りたたまれている関節部は180度まで自由に展開が可能。伸ばすことで足の長さは約1.5倍となる。
補助脚にロック機構は備わっていないが、三脚と載せるカメラの重量で思ったよりも安定する。補助脚の先(接地している箇所)が滑ってズレない限りはまず問題無いはず。
主脚の石突を兼ねている関節部は六角ネジで固定されているので緩くなっても調整が可能。
脚の展開例
まあ、面白いくらい良く動く補助脚ですねえ。従来のミニ三脚では考えられなかった設置が可能となりそうです。平地では従来のミニ三脚で事足りますが、岩場など不整地では柔軟に対応できることでしょう。
脚の展開例(カメラ装着)
水平はもとより、上方、そして90度以上の下方へ向けることが可能(サイズにもよる)。こんなミニ三脚があっただろうか?
ローアングルはもとより、マクロ撮影などにも役立つはず。
脚の展開例(応用)
通常よりも不安定となるものの、載せるカメラ次第では足場の少ないシーンでも使用可能。例えば手すりや木の枝、岩肌など、ちょっとした足場でも重心のバランスを取ることが出来れば安定可能。とんだ変態三脚だ!
1/4ネジ穴
主脚にはそれぞれ5つのUNC1/4(カメラの三脚用ネジ穴で一般的な)のネジ穴が存在する。
ここに予備のカメラプレートを装着してもよし、フレックスアームを装着してマクロライトを使っても良し。
JOBY ゴリラポッド Armkit
Leofoto MT-03の画像にあるフレックスアームが見つからなかったのでJOBYのゴリラポッド用アームをゲット。UNC 1/4ネジのため脚に直接装着が可能。
ついでにGODOXのLEDライトを装着すると上のような使用例となる。
この状態ではLEDライト+単三電池4本+フレックスアーム2本ぶんの重量が増え、重心がズレて不安定になりやすい。MT-03の補助脚を駆使するとバランスは取れるが、アームを微調整しようとするとロックできない補助脚がズレるので難しい。
RICOH THETA SCでスマートフォンと常時連携しながら使いたい時の組み合わせ。
このようにネジ穴を使った活用方法は様々。
雲台 LH-25
三脚の価格を差っ引くと、雲台の価格は約7,000円。単品で購入するよりも少し安い。ボール直径はざっと2cmほど、この価格帯では妥当なサイズ。
ノブ一つでボールとパンの操作が可能となっている。少し緩めるとボールが、さらに緩めるとパンの操作が可能となる。初めは使い辛いかも、と思ったものの、いざ使ってみるとかなりイイ。
カメラ固定はアルカスイス互換のプレートを装着可能。プレートにピンが付いていれば脱落防止機構が役に立つはず。側面にストラップ穴があるのでストラップやカラビナ(付け方は要検討)を付けても良さそう。
通常サイズの三脚にあるような虫ネジを使った雲台の固定は出来ない。このため、雲台をしっかり三脚に固定しておかないとズレる可能性がある点には注意したい。(緩いと何かの拍子に雲台が回転してしまい、最悪場合は三脚が倒れてしまう可能性があるため)
実写にて
やはり岩場など起伏が多い場所に強い。設置の仕方は慎重に検討する必要があるものの、しっかり固定できればミニ三脚とは思えない程安定する。
ゴム製石突のため滑りやすい地形でも問題なく対応可能だが、泥濘など細い脚が埋まりやすいような状況では相性が悪いと思われる。金属製で作りはシンプルなので川に脚を突っ込んでもメンテナンスはし易いはず。可動部に砂利を噛まないように気を付けたい。
全高が低いのでポジショニングを工夫するか、延長ポールを使いたいところ。
フルサイズ+70-300mm望遠ズームを載せてもご覧の通り。
ただ載せることができるだけではなく、縦構図や上方にも対応、重心を傾ければ下方にだってアングルを向けることができる。
まとめ:ミニ三脚の決定版
使い勝手よし、堅牢性よし、付属品よし。
何より携帯性が良くソフトケースも付属するため、気軽にカメラバッグへ突っ込んで持ち歩けるのは大きな強み。これなら携帯が苦にならない。
価格は雲台込みで17,000円程度と、ミニ三脚としてはやや高価。ただ、それだけの価値はある三脚。
この三脚のポイント
- 専用のソフトケースが付属
- 全高はまずまずだが最低高がとても低くローアングルに最適
- 補助脚を使うことで不整地に強い
- 総金属製で堅牢なビルドクオリティ
- 六角ネジで緩んだ脚を締め付け可能
- 使いやすいアルカスイス互換の自由雲台
- 雲台を虫ネジで固定する構造は無い
- UNC 1/4対応ネジ穴が脚に5カ所×3
Leofoto MT-03購入早見表
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