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パナソニック LUMIX S5IIのドライブ・バッファ性能を確認する

このページではパナソニック「LUMIX S5II」の連続撮影やバッファ性能を確認しています。

LUMIX S5IIのレビュー一覧

連写・ドライブ

ドライブ性能の確認

シャッター速度 メカニカル 60-1/8000秒
電子先幕 60-1/2000秒
電子 60-1/8000秒
ハイレゾモード(電子) 1-1/8000秒

この価格帯のカメラとしては一般的な1/8000秒のメカニカルシャッターに対応するほか、1/2000秒までの電子先幕を利用可能。電子先幕の上限が1/2000秒に設定されているのは、大口径レンズ使用時の露出ムラを防止するためだと思われます。電子シャッターがメカニカルと同じ1/8000秒までとなっているのは残念ですが(1/16000秒まであると大口径レンズの露出を抑えやすかった)、長秒側は60秒まで使用可能。シャッター方式は任意で設定できるほか、自動切換えでシャッタースピードに合わせた方式を自動的に切り替えることが可能。

注意点として、ハイレゾモード時の長秒露光は1秒まで。動く被写体を流し撮りでボカしてしまう技法には限界があります。また長秒を利用してISO感度を抑えることもできません。前モデルでは8秒まで対応していたにも関わらず、まさかのデチューンで驚きました。原因は不明。

また、ドライブモードに「ハイレゾモード」が追加されたことで、従来可能だった「Fnボタンにハイレゾモードを設定」することが出来なくなっています。個人的にはダイヤルよりもタッチタブに登録して呼び出すほうが楽だったので、やや残念な変更点と感じます。少なくとも選択肢は残してほしかったところ。

連続撮影 仕様の確認

シャッター方式 速度設定 撮影速度(AFS/AFC)
メカニカル
電子先幕
H 9/7
M 5/5
L 2
電子 SH 30
H 9/8
M 5/5
L 2
備考 連写中は12bit RAW
SHモードはレックビュー

前モデルと比べて大きく異なるのは電子シャッターの超高速連写「SH」モードが追加されたこと。20-30万円の2400万画素で電子シャッターの高速連写に対応しているモデルは少なく、今のところキヤノン「EOS R6(20fps)」「EOS R6 II(40fps)」くらいでしょうか。S5 IIは手ごろな売り出し価格で30fpsをカバーしている興味深いカメラと言うことができるでしょう。

さらに、通常のメカニカルシャッター・電子シャッターの連続撮影速度も2コマ秒の高速化を実現しています。それでも競合他社と比べるとやや遅めですが、一眼レフ時代を考慮すると十分な撮影速度と言えそうです。

SHモードの連続撮影速度は調整不可

残念ながら30fpsのSHモードに関して速度を微調整することは出来ません。個人的には15-20fpsくらいが丁度良いのですが、SHモードは30fps固定のようです。

連写時は強制的に12bit RAWモード

説明書にもある通り、連続撮影モード時のRAW出力は強制的に12 bitモードです。現時点(初期ファームウェア)でこれを回避して14bit RAWモードで連続撮影を利用する手段はありません。
(別記事:パナソニック LUMIX S5 IIのダイナミックレンジは連写時に変化するのか確認する )

バッファ仕様の確認

SH RAW連写 / RAW+JPEG連写:200コマ
JPEG連写:200コマ
H/M/L RAW+JPEG連写:200コマ以上
AW連写:200コマ以上
JPEG連写:300コマ以上

前モデルがRAW 24枚だったことを考慮すると大幅に強化されています。ここまで大容量のバッファに対応している競合製品は少ないはず。(ここでもEOS R6やR6 IIが主なライバルとなります)
注意点として、対応メディアはSD UHS-IIまで。上位機種のようなCFexpress Type Bには対応していないため、バッファが詰まった際のクリア速度は非常に遅いです。

実際にチェックする

  • LUMIX S5 II + 20-60mm F3.5-5.6(MFで固定)
  • SS優先モード ISO 100固定 SS 1/8000秒
  • RAW出力
  • SONY TOUGH 32GB SD UHS-II
  • 5/10/15秒の連続撮影(全押し)で記録できた画像枚数をカウントする
  • 撮影速度「M/L」は5秒間のみチェック
5秒 10秒 15秒
SH 131 200 200
H 48 92 140
M 20
L 10

30fpsのSHモードは公称値の30コマ秒に届かないものの、約26コマ秒の高速撮影を実現しています。実際の撮影ではAFCの追従性能やレンズのフォーカス速度も重要となりますが、少なくともカメラ側は26コマ秒で撮影できる性能を備えています。

そして、12秒付近でバッファフルとなる200枚に達して連続撮影が止まります。シャッターボタンを全押ししたままの場合、連続撮影はストップしたままで、バッファがクリアされても自動的再開しないので注意が必要です。いちどシャッターボタンから指を離し、連続撮影を再開した場合の結果は以下の通り。

5秒 10秒 15秒
SH 131 232 266

バッファ目詰まり後はSD UHS-IIの書き込み速度に依存するため、撮影枚数が必要な場合は書き込み速度の速いメモリーカードを用意しておく必要があります。と言っても、現時点で非常に高速なSD UHS-IIを使用したとしても、5秒間で30枚程度しか撮影できません。ちなみに、バッファがフルの状態から完全にバッファクリアするまでにかかった時間は約54秒でした。

メモリカードのアクセスランプがない

バッファクリアテストを実施中に気が付いた点として、LUMIX S5にあったメモリカードアクセスランプがなくなっています。モニター上に「書き込み中」の表示はありますが、アクセスランプと比べると目立たないのが悩ましいところ。と言っても、S5のアクセスランプは右手でグリップする部分にあり、撮影中に目視で確認する人は少なかったのかもしれません。

更新:ありました(扉内)

情報提供があり、カード扉内にアクセスランプを搭載していると教えてもらいました。もちろん撮影中は視認することが出来ないので解決策ではないのですが…。
(情報ありがとうございます!)

オートISO

LUMIX S5 IIは従来通りISOオート時に下限シャッター速度を設定することが出来ます。これは絞り優先AEやプログラムオート時に自動調整されるシャッタースピードに下限を設定したい場合に使用します。例えば「絞りを任意で設定したけど、動体ブレを抑えたい」時には絞り優先AEで下限シャッター速度を1/500秒などに設定することで、1/500秒-1/8000秒の間で自動的に調整され、1/500秒を下回りそうな時はISOが自動的に上昇してバランスを取ります。

この機能はボタンカスタマイズで好みの配置に登録することが可能。これでメニュー画面に潜ることなく、素早く下限シャッター速度を変更することが出来ます。個人的には子供や家族写真でISO感度を抑えつつ、被写体ブレも抑えたいときに利用します。

ローリングシャッター

CMOSセンサー全体を一度に露光出来るのが理想的ですが、現在は発熱やノイズなど、様々な問題から実現に至っていません。現在はイメージセンサーの上ラインから下ラインまで段階的に読みだしていく「ローリングシャッター」方式が一般的です。言葉で説明しても難しいので、下部の動画で分かりやすい。

動画のように、コンシューマー向けのデジタルカメラは大部分がローリングシャッター方式を採用したイメージセンサーを使用しています。海外企業で「PIXII」のようなカメラがグローバルシャッターを採用しているものの、国産ミラーレスでこの方式を採用しているカメラは存在しません。(キヤノンの業務用向けカムコーダーくらい)実際にこのカメラのローリングシャッターの影響を調べた結果が以下の通り。

ご覧のように扇風機の羽根が不自然な描写です。ローリングシャッター方式では、このように高速移動する被写体を撮影する際に問題が発生します。他のカメラではどのような影響があるのか?は以下の通り。

フルサイズの低解像センサー(2400万画素 前後)としてはまずまず良好ですが、一部の高速スキャンに対応したカメラと比べると見劣りします。影響の度合いとしてはLUMIX G9と同程度。G9ユーザーで電子シャッター使用中に問題を感じなければ問題なく乗り換えることが出来ると思います。ただし、改善は期待できません。手持ちのカメラにEOS R6 IIが無いので検証できませんが、EOS R5に近い性能を実現しているとの評価を目にします。

まとめ

ドライブ性能は前モデルと比較して、同価格帯の競合モデルと比較して強みと感じる部分です。30fpsの高速連写に対応しているうえ、RAW 200枚も撮影できる大容量バッファを搭載。30fpsを活かせるAFC性能は今後にファームウェアに期待したいところですが、連写のポテンシャルは間違いなく高い。さらに、自動的に切り替えが可能なシャッター方式や、ボタンに設定できる下限シャッター速度など、機能的に充実しています。

欠点は競合他社の一部モデルと比べてローリングシャッターの改善が目立たないこと。電子シャッター時のローリングシャッター歪みは場合によって目立つと思います。また、次世代のメモリーカードであるCFexpressには非対応。大容量のバッファを使い切ってしまうと、バッファクリアに時間がかかる点は理解しておく必要があります。連続撮影時に12bit RAWに変化し、それを回避する手段がないのは人によって残念と感じるかもしれません。あと、個人的にはSH時の連続撮影速度に柔軟性が欲しかったです(15-20fps)。

参考情報

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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