オリンパスがOM-D E-M1 Mark II用のファームウェアアップデート「2.0」を公開しました。さっそく手持ちのE-M1 Mark IIに入れて試してみましょう。
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ファームウェア 2.0をチェックする
アップデート内容
- プロキャプチャーモードの機能向上:(プリ連写枚数 14枚→35枚に増加、プロキャプチャー作動中の表示追加、対応レンズの拡張)
- 深度合成対応レンズに「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」を追加
- スモールAFターゲット設定を追加(S-AF、C-AFとも)
- ボディー内Fisheye補正(M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO使用時)を追加
- 再生時の拡大倍率の指定と、ピクセル等倍表示を追加
- 光源によるフリッカーの影響を抑える細やかなシャッター速度調整ができる「フリッカースキャン」機能を追加
- 拡大倍率にピクセル等倍表示を追加
- 電池残量表示を改善
- 新アートフィルター「ブリーチバイパス」追加
- AEL/AFLボタンを親指AFに設定したときのレスポンスを改善
- OLYMPUS Capture使用時のカメラ動作の安定性を向上
- 動画撮影時の手振れ補正動作の安定性
- 静止画撮影時のC-AFの性能を向上
- 撮影画像の色再現性を改善
- 静止画撮影時の動作安定性を向上
- パナソニック株式会社製交換レンズ「LEICA DG ELMARIT 200mm / F2.8 / POWER O.I.S.」対応
プロキャプチャーモードの機能向上
凄い、撮影枚数が倍以上となっている!
従来の14枚は60コマ速であっと言う間に使い果たしてしまう。チャンスが倍以上となるのはとても嬉しいアップデートだ。
枚数リミッターは相変わらず99枚まで。
プロキャプチャーモード対応レンズの拡張
対応レンズが拡張したらしいのでパナソニックの8-18mmでチェック。
「H」は使えるが「L」はダメっぽい。
よく見たら公式ウェブサイトに対応表が追加されていました。
レンズ | Pro Capture L | Pro Capture H |
---|---|---|
オリンパス製マイクロフォーサーズレンズ | 可 | 可 |
他社製マイクロフォーサーズレンズ | 不可 | 可 |
フォーサーズレンズ | 不可 | 可 |
電子接点を持たないレンズ | 可 | 可 |
12-100mm F4 IS PRO 深度合成対応
個人的に割と大きなアップデート。
12mmの広角から100mmの望遠までコレ一本で深度合成を楽しむことが出来る。
ざっと使ってみたところ、広角でも望遠でも問題無く動作することを確認。強力な手振れ補正のおかげで望遠域でも手持ち撮影で簡単に深度合成可能。
スモールAFターゲット設定を追加
以前から要望が多かったと思われるスモール枠が追加。これで小さな被写体などにピントを合わせやすくなりました。
残念ながらスモール枠が有効なのは1点モードのみ。グループターゲットやオールエリアは通常の枠サイズに戻るっぽい。
ボディー内Fisheye補正
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROの魚眼効果をデジタル補正で歪みなく使用できるモード。
ライブビュー中も効果を反映しながら撮影できるらしい。残念ながら8mm PROは17mm PRO購入時にオサラバしてしまったので確認不可。
手放して後悔中なのでそのうち買い戻してチェックしたい。
フリッカースキャン
屋内で娘を撮る機会が多いので割と期待していた新機能。
「さっそく使うぜ!」と思ったらグレーアウトして使えないじゃないか…。何かしら現状の設定が干渉しているのかもしれない。ただいまチェック中。
追記:とってもマニュアルなフリッカー低減機能だった
グレーアウトしていた「フリッカースキャン」機能が「シャッター速度優先・マニュアル露光モード」時のみ動作した。
いざ使ってみると「ライブビュー時にフリッカーをチェックしながら適当なシャッタースピードを自分で選択する機能」と言う投げやりな機能だった。
発想が斬新すぎるぜオリンパス…。
従来の「モニターちらつき低減(フリッカー低減)」の延長線上にあるような機能なので、ソニーや富士フイルムのミラーレスで導入が始まった「アンチフリッカー機能」とは趣旨が違う。過度な期待しないほうが良い。
ただし、ベストなシャッタースピードで固定してしまえば、同じ光源下での連写はフリッカーの影響をかなり抑えることが出来る。
小まめにフリッカースキャン機能を呼び出すこととなるため、あまり使わないFnボタンに「フリッカースキャン機能」を登録しておくと便利かも。
フリッカースキャン機能まとめ
- シャッタースピード優先・マニュアル露光モードで動作
- Fnボタンに「フリッカースキャン機能」登録可能
- ライブビューでちらつきを確認しながら任意のシャッタースピードを設定
- 「info」ボタンなどで通常モードに戻るがシャッタースピードは設定した数値が維持される
詳しくはオンラインマニュアルの194ページをチェック!
電池残量表示を改善
残量表示の分割数が増えて視認性が向上したらしい。
これはもう少し使ってみないと違いが分からないかも。
ブリーチバイパス
パナソニックのブリーチバイパスより癖が強めの「ブリーチバイパス I」とペンタックスの「銀のこし」に似ている「ブリーチバイパス II」が追加された。
個人的にペンタックスの銀のこしが好きだったのでブリーチバイパス IIが好み。ヴィンテージ IIIと傾向が被ってるが、比較してコントラストは強め。
C-AF性能の向上
1点C-AF時の瞬発力が向上した”ような気がする”。
ワンテンポ速くなったなぁという感じ。
AEL/AFLボタンに親指AF設定時のレスポンス改善
以前記事にした「OM-D E-M1 Mark IIにおける親指AFとレリーズ優先の干渉について【検証】」に関連する問題の対策っぽい。
以前にチェックした条件で動作を確認してみるとAFスキャンとレリーズ優先の干渉は無かった。
個人的に今後期待する新機能
- シャッタースピード下限設定のFn呼び出し
- シャッタースピード下限設定オートの微調整
- パナソニックの「ピンポイントAF+PIP表示」のような機能
- Fn登録項目の拡充
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