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OM-D E-M1Xを使いこなす 手持ちハイレゾショットレビュー編

ついにOM-D E-M1Xの発売日を迎えました。細かいレビューは後日として、まずは新機能である「手持ちハイレゾショット」を実際に使ってみました。

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手持ちハイレゾを試す

E-M1Xが到着したのは22日の夕方。

もう今からサンセット行くのはムリですな、と言うことで日が沈んでから近場のイルミネーションへ。

正直なところ夜間に手持ちハイレゾショットなぞ無理でしょうと思っていたのですが…、まずは画像をご覧あれ。

カメラの設定は「12mm・ISO6400・F4・1/10秒・ナチュラル・その他初期設定」のJPEG出力

輝度ノイズがフルサイズ以上に抑えられた50MPの画像となりました。

ただただ凄い。

16枚×SS 1/10秒=1.6秒の露光時間にも関わらずブレが無い上にイメージが破綻せず高解像化・低ノイズ化している。

正直に言うと同時に持っていったNikon Z 7(4700万画素)のISO6400よりも良好。

続いて同じデータをノイズリダクション(輝度)抜きで現像したものがコチラ

JPEG出力よりノイズは目立つものの、それでも同時に持っていったNikon Z 7の輝度ノイズより良好。Z 7で同程度のノイズレベルを実現しようと思うとISO1600~3200に設定する必要がある。

ではダイナミックレンジはどうなのか?と言うことでさらにLightroomのRAW現像でシャドウをMAX持ち上げたイメージがコチラ

E-M1Xのダイナミックレンジ内のエリアは輝度ノイズが思っていたよりも少ない。

センサー性能を上回る領域(超アンダー・超オーバー)では色被りが目立つものの、そこさえ意識して持ち上げればRAWの柔軟性は確保されている。

上はPhotons to PhotosによるNikon Z 7とOM-D E-M1 Mark II(E-M1Xとセンサーが同じとされる)のダイナミックレンジテスト結果。

ご覧の通り、低感度ではZ 7の圧倒的なダイナミックレンジが映えるものの、ISO500?600あたりからは差が無かったりする。つまりISO6400のような高感度領域ではフルサイズとダイナミックレンジの差は無い。

とすると、ダイナミックレンジ内の輝度ノイズを効果的に低減しているE-M1Xのほうが画質が良くなるのは自明の理。明るいレンズで被写界深度が深いため夜間にはめっぽう強い。もちろん動く被写体などには不向きな機能ですが、手持ちハイレゾ可能な状況ならば積極的に使っていきたい機能。

こいつぁ凄いカメラだ

カメラを充電していなかったこともあり初日は他数枚撮影して終了。

しかし、手持ちハイレゾショットに可能性を感じ取ったのは確か。夜間にこれだけ使えるので日中や屋内ではまず問題無いはず。

広角なら1/10秒でも手持ちハイレゾが出来てしまうので、F1.2 PROなど明るく開放からシャープなレンズを使うことでさらに成功率や画質が高まる。

手持ちハイレゾでE-M1 Mark IIとの価格差を埋めると訳にはいかないが、少なくとも「買ってよかった」と感じることができる画期的な撮影機能に違いない。

今回使用した機材

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