「TTArtisan AF 40mm F2」のレビュー第三弾 遠景解像編を公開。
製品提供について
このレビューは株式会社 焦点工房より無償提供された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。
簡易的なまとめ
絞り開放からフレーム全域で優れた結果が得られるわけではありません。特に高解像センサーで撮影する場合、ピークの結果が得られるのはF5.6-F8まで絞ったとき。細部を気にしなければF2から実用的だと思いますが、収差の影響がしつこく残ります。
とは言え、これはニコン純正のZ 40mm F2とよく似た結果であり、見劣りするような結果ではありません。価格が倍以上のソニーと比べると劣勢ですが、十分に絞ると結果の差は僅か。特に2400万画素くらいのカメラであれば、性能差は目立たないかもしれません。
You won't get great results across the entire frame at wide-open aperture. Especially when shooting with a high-resolution sensor, the best results are achieved when the aperture is stopped down to F5.6-F8. If you don't mind losing some detail, F2 is still practical, but aberrations persist.
That said, the results are very similar to those of the Nikon-branded Z 40mm F2, and they are by no means inferior. When compared to the Sony lens, which costs more than twice as much, it is at a disadvantage, but when stopped down sufficiently, the difference in results is minimal. Especially with a camera around 24 million pixels, the performance difference may not be noticeable.
TTArtisan AF 40mm F2のレビュー一覧
- TTArtisan AF 40mm F2 レンズレビューVol.3 遠景解像編 2025年8月17日
- TTArtisan AF 40mm F2 レンズレビューVol.2 解像チャート編 2025年8月10日
- TTArtisan AF 40mm F2 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編 2025年8月8日
Index
遠景解像力
テスト環境
- 撮影日:2025.8.8 晴れ 微風
- カメラ:Nikon Z8
- 三脚:SIRUI AM-324
- 雲台:Arca Swiss Z1+
- 露出:ISO 100 絞り優先AE
- RAW:Adobe Lightroom Classic CC
・シャープネスオフ
・ノイズリダクションオフ
中央
やや低コントラストですがピント面はシャープでしっかりとした描写。色収差も適度に抑えられています。Z 40mm F2 と比べて見劣りしない結果ですが、細部の描写はやや低め。F2.8まで絞るとコントラストが改善、細部の描写はF5.6のピークに向けて徐々に改善します。
周辺
ぱっと見は問題はありませんが、細部を大きく拡大すると非点収差のような像の流れがあります。高解像センサー搭載モデルでベストを尽くすのであれば、F8までしっかりと絞りたいところ。2400万画素であれば、目立つ問題ではないはず。
四隅
大きな乱れはありませんが、コントラストの低下や像の乱れが若干あるように見えます。F4付近でほぼ改善、F5.6-F8でベストの結果が得られます。小型軽量な40mm F2としては健闘。
競合製品と比べて
NIKKOR Z 40mm f/2
ニコンZマウントにおける競合製品は「NIKKOR Z 40mm f/2」。遠景解像のテスト結果はTTArtisanとよく似ています。絞り開放の細部や周辺の結果はNIKKORが少し良好。フレーム隅のコマ収差はNIKKORのほうが少し目立つので、点光源が多い場合はTTArtisanが若干有利となるはず。(とはいえ、TTArtisanのコマ収差も目立ちます)
FE 40mm F2.5 G
ソニーEマウントでの競合製品は「FE 40mm F2.5 G」。
価格差通りの結果が得られます。
絞り開放から全体的にシャープで、TTArtisanをF2.8まで絞った時よりも良好。絞り開放で遠景を撮影する機会が多いのであれば、TTArtisanよりもソニーGを選ぶほうが良好な結果を期待できます。TTArtisanは絞ったとしてもソニーGに追い付くのは難しいように見えます。価格を考慮すると健闘していますが…。
まとめ
絞り開放からフレーム全域で優れた結果が得られるわけではありません。特に高解像センサーで撮影する場合、ピークの結果が得られるのはF5.6-F8まで絞ったとき。細部を気にしなければF2から実用的だと思いますが、収差の影響がしつこく残ります。
とは言え、これはニコン純正のZ 40mm F2とよく似た結果であり、見劣りするような結果ではありません。価格が倍以上のソニーと比べると劣勢ですが、十分に絞ると結果の差は僅か。特に2400万画素くらいのカメラであれば、性能差は目立たないかもしれません。
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