「VILTROX AF 27mm F1.2 Pro」のレビュー第五回 ボケ編を公開しました。
製品提供について
このレビューは映像嵐株式会社より無償提供された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。
簡易的なまとめ
文句なしに綺麗なボケが得られるレンズです。接写はもちろんのこと、人物撮影のような距離でも快適で心地よいボケ。27mmとしては驚くほど大きなレンズですが、それだけの価値はあるのかなと。口径食がやや強めではあるものの、F2.0までにほぼ解消します。
This lens delivers beautifully smooth bokeh without a doubt. It produces a pleasant, natural bokeh not only in close-up shots but also at distances suitable for portrait photography. It’s a surprisingly large lens for a 27mm, but I suppose it’s worth the size. Whilst there is some noticeable vignetting, this is virtually eliminated by F2.0.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
VILTROX AF 27mm F1.2 Proのレビュー一覧
- VILTROX AF 27mm F1.2 Pro レンズレビューVol.5 ボケ編
- VILTROX AF 27mm F1.2 Pro レンズレビューVol.4 諸収差編
- VILTROX AF 27mm F1.2 Pro レンズレビューVol.3 遠景解像編
- VILTROX AF 27mm F1.2 Pro レンズレビューVol.2 解像チャート編
- VILTROX AF 27mm F1.2 Pro レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
前後ボケ
綺麗なボケ・騒がしいボケとは?
ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。
描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。
後ボケ
ニュートラル寄りですが、縁どりが目立たない滑らかで柔らかい描写。色収差による影響も少なく、使い勝手が良好。
前ボケ
後ボケとは反対に、縁どりが少し硬めの描写。「後ボケと比較したら硬い」程度の話であり、基本的にはニュートラルなボケ。
玉ボケ
口径食・球面収差の影響
口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。
- 影響が強い
- 影響が弱い
口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。
- 前ボケ
- 後ボケ
球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。
実写で確認

非球面レンズの研磨ムラは全く目立ちませんん。滑らかで綺麗な描写。ただし、色収差の影響、口径食の影響が少し目障りに見えます。状況を改善するためにF2.0まで絞るのも一つの手。F2まで絞っても玉ボケは綺麗な円形を維持しています。
ボケ実写
至近距離

至近距離では滑らかで柔らかい後ボケが得られます。
近距離

口径食の影響が少し強くなるものの、全体的に滑らかで柔らかい描写を継続。
中距離

口径食はさらに強くなるものの、滑らかな描写です。
ポートレート
全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放(F1.2)で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。
フレームに全身を入れるような撮影距離でも、全体的に滑らかな後ボケが得られています。フレーム周辺・端で荒れる兆候が見られるものの、影響は軽微。さらに接近すると問題は目立たなくなります。
まとめ

文句なしに綺麗なボケが得られるレンズです。接写はもちろんのこと、人物撮影のような距離でも快適で心地よいボケ。27mmとしては驚くほど大きなレンズですが、それだけの価値はあるのかなと。口径食がやや強めではあるものの、F2.0までにほぼ解消します。
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作例
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