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RICOH GR IV LENS 18.3mm F2.8 レンズレビュー完全版

このページでは「RICOH GR IV LENS 18.3mm F2.8」のレビューを掲載しています。

RICOH GR IV LENS 18.3mm F2.8のレビュー一覧

レンズの評価

ポイント 評価 コメント
操作性 絞り・MFリングなし
AF性能 高速だがカメラ側に改善の余地あり
解像性能 全体的に良好で安定
ボケ 18mm F2.8としては滑らか
色収差 良好な補正状態
歪曲収差 軽微
コマ収差・非点収差 軽微
周辺減光 無限遠側でやや目立つ
逆光耐性 大きな問題なし
満足度 高性能な沈胴式18mm F2.8

評価:

ポイント

高性能な沈胴式18mm F2.8

APS-Cコンパクトカメラの沈胴式広角レンズとしては良好な性能を発揮します。距離を問わない解像性能、全体的に良好な収差の補正、適切な逆光耐性など。AF性能はカメラ側に改善の余地があるものの、AF速度はとても良好。

As a retractable wide-angle lens for APS-C compact cameras, it delivers excellent performance. It offers consistent resolution regardless of distance, overall good aberration correction, and adequate backlight resistance. While the AF performance could be improved on the camera side, the AF speed is very good.

GR IV
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まえがき

2025年9月に登場したRICOH GRシリーズの最新モデル。
前モデル「GR III」から、カメラのコアとなるレンズ・センサー・処理エンジンをはじめ、手振れ補正やコントロールレイアウト、内部システム、AFなどなど、全体的に改良が加えられています。撮影体験を改善する新しい撮影モードも追加。

販売価格は大幅に上昇してしまいましたが、現在の世界情勢や物価上昇などを考慮すると驚く程ではない、と言ってところでしょうか。

残念ながら、GR III と同じく供給不足の状態が続いています。各販売店舗で初回ロットは瞬間的に完売。

主な仕様

搭載する18.3mm F2.8レンズは新開発のGRレンズ。従来の設計思想を継承しつつ、最終レンズに大型ガラスモールド非球面レンズを追加した5群7枚構成を採用。RICOHによると、効果的な収差補正により、画面中間域から周辺部までのシャープネスをさらに向上とのこ。

GR IV
レンズ 5群7枚
18.3mm F2.8-16
マクロ 0.06m~0.15m
イメージセンサー 2,574万画素
センサー除塵 超音波振動 DR II
帯電防止コーティング
手振れ補正 5軸6段分
画像処理エンジン GR ENGINE 7
RAW RAW (DNG) 14bit
ISO 100~204800
ストレージ 内蔵メモリ(約53GB)
microSD/microSDHC/microSDXC
AF ハイブリッドAF
シャッター 1/4000秒~30秒
モニター サイズ:3.0インチ
解像度:約103.7万ドット
アウトドアモニター「オート」搭載
動画フレームレート フルHD(1920×1080、60p/30p/24p)
動画出力 MPEG4 AVC/H.264 (MOV)
USB USB-C
Wi-Fi 2.4/5.1GHz
その他ポート類 ホットシュー
バッテリー タイプ:DB-120
撮影可能枚数:約250枚
サイズ 約109.4×61.1×32.7mm
重量 本体のみ:約228g
バッテリー含:約262g
その他機能 自動水平補正
ローパスセレクター
フルプレススナップ
フォーカスリミッター
ウォーム優先WB
ホワイト優先WB
撮影メモリー設定
スナップ優先モード
新イメージコントロール シネマ調 イエロー
シネマ調 グリーン
カスタム3
粒状感の詳細設定

価格のチェック

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レンズレビュー

外観・操作性

RICOH GR IV レビュー本編を参照してください。

AF・MF

フォーカス速度

GR IIIと同じく、レンズ繰り出し式ながらAF速度は良好。X100VIよりも速い。

後述するようにAFCが使い物にならないので、AF速度を活かしたAFSでピントを合わせるのがおススメです。

AFC・検出

AFCはGR IIIより改善しているものの、(2025年の他社カメラと比較して)実使用に耐えうるものとは感じませんでした。ピントが背景に抜けることも多く、AFSモードやスナップモードの成功率がより高かった。

顔検出はきちんと動作するものの、検出する顔のサイズや向きは他社ほど幅広くありません。被写体検出に対応していないため、検出できず、ほぼ無力な状況が多いです。

被写体に適切にピントを合わせつつ、AFCが必要となる場合は他のカメラを検討すると良いでしょう。

低照度AF

夜間におけるフォーカス精度は富士フイルムの最新機種よりも良好。富士フイルムは大きくピントを外すことがしばしばありますが、GR IVは夜間でも正確にフォーカスする場合が多かったです。特に遠景で妙なピントの掴み方をする場合が少ない。(富士フイルムはボケのコントラストに引っ張られて合焦と勘違いしているようなミスショットが発生)

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:RICOH GR IV(+GW-4)
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
    ・格納されたレンズプロファイル(外せない)
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

広角レンズで定型チャートを撮影する場合、標準レンズや望遠レンズよりもチャートに近寄って撮影する必要があります。特に、市販のコンパクトなチャートの場合は最短撮影距離に近い位置での撮影となる。

GR IVが搭載している換算28mm相当のレンズも同様。定型チャートに近寄って撮影する必要があり、このような場合、多くのレンズで光学性能が低下する傾向があります。

幸いにも、GR IVのレンズテストでは、近距離でも端部まで画質低下が見られない良好な結果が得られました。中央と周辺、隅のいずれをクロップしても差が目立たず、均質性が高い。絞りによる改善効果は得られず、F2.8からピークの状態がF8.0まで続きます。

優れた光学性能のレンズ。沈胴構造でコンパクトに格納できるレンズとしては素晴らしい結果。X100VIが採用している23mm F2 II よりも安定した性能です。

中央

周辺

四隅

数値確認

Center Mid Corner
F2.8 3301 3287 3567
F4.0 3846 3454 3652
F5.6 3567 3720 3491
F8.0 3527 3772 3582
F11 3125 3093 2982
F16 2753 2501 2193

GW-4 テスト結果

21mm相当の画角となるGW-4を装着すると、さらに定型チャートへ近寄って撮影する必要があります。

隅の画質は低下してしまうものの、中央から広い範囲は良好な画質を維持。実写ではコントラストが低下しているように見えますが、少なくとも解像性能は良好のようです。

GW-4 中央

GW-4 周辺

GW-4 四隅

GW-4 数値確認

Center Mid Corner
F2.8 3330 3041 2250
F4.0 3690 3239 2714
F5.6 3510 3190 3241
F8.0 3510 3264 3277
F11 3240 2874 2661
F16 2544 2272 2131

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2025.9.16 晴れ 微風
  • 三脚:SIRUI AM324
  • 雲台:アルカスイス Z1+
  • 露出:ISO100 絞り優先AE
  • RAW:DNG
  • 現像:Adobe Lightroom Classic
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズリダクションオフ
    ・レンズ補正オフ

カメラ本体レンズ(18.3mm)

中央

絞り開放から細部までシャープでコントラストが高い。絞りによる改善効果はほとんどありません。

回折によりF8から徐々にコントラストが低下。F11、F16でさらにソフトな画質となるので、必要なければ常用する絞り値はF2.8からF8までに押さえると画質ピークを維持することが出来ます。

周辺

中央と同じく、非常にシャープ。絞りによる改善効果はほとんどありませんが、F4で細部のコントラストが少し向上しています。

四隅

周辺と同等。F2.8から良好ですが、F4まで絞ると僅かに改善します。よほど細部を重視しない限り、F2.8から実用的な画質。

GW-4

中央

ワイドコンバージョンレンズ無しの状態と比べると、F2.8のコントラストが僅かに低い。ただし、それは同じ環境でじっくり見比べないと分からない程度の差。コントラストの低下はF4で改善します。

周辺

ワイドコンバージョンレンズ装着前と比べると、F2.8の画質がワンランク低下したように見えます。全体像からすると問題ありませんが、細部を見るとややソフト。

F4まで絞ると少し改善し、F5.6でピークに到達。F8まで優れた結果を得ることが出来ます。

四隅

周辺と同じ傾向。F2.8で細部が僅かにソフト、F4で大幅に改善し、F5.6でピークに到達します。

像面湾曲

像面湾曲とは?

ピント面が分かりやすいように加工しています。

中央から四隅かけて、ピントが合う撮影距離が異なることを指しています。例えば、1mの撮影距離において、中央にピントが合っていたとしてもフレームの端では1mの前後に移動している場合に像面湾曲の可能性あり。

最近のレンズで目立つ像面湾曲を残したレンズは少ないものの、近距離では収差が増大して目立つ場合があります。と言っても、近距離でフラット平面の被写体を撮影する機会は少ないと思われ、像面湾曲が残っていたとしても心配する必要はありません。

ただし、無限遠でも影響がある場合は注意が必要。風景など、パンフォーカスを狙いたい場合に、意図せずピンボケが発生してしまう可能性あり。この収差は改善する方法が無いため、F値を大きくして被写界深度を広げるしか問題の回避手段がありません。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

  • 左:中央でピント合わせ
  • 右:端部でピント合わせ

ピント位置に関わらず、ほぼ同じ結果が得られました。像面湾曲の影響は無視できる程度の抑えられています。中央で撮影した結果を確認したところ、極端にピントが外れている領域はありませんでした。近距離でも同じ傾向。

倍率色収差

倍率色収差とは?

主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

絞り値全域で大きな問題はありません。

GW-4装着

ワイドコンバージョンレンズを装着すると、通常と比べて僅かに色収差が増加します。無視できる程度であり、画質への影響少なく補正可能。

軸上色収差

軸上色収差とは?

軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

完璧な補正状態ではないものの、影響は穏やか。軸上色収差が目立つシーンは限られています。

GW-4装着

ワイドコンバージョンレンズ装着時は色収差が少し強くなりますが、それでも目立つシーンが限られる程度。特に心配する必要はありません。

歪曲収差

歪曲収差とは?

歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。

参考:ニコン 収差とは

比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。

実写で確認

穏やかな樽型歪曲。

GW-4装着

ワイドコンバージョンレンズ装着時は通常と比べると少し強めの樽型歪曲が発生します。しかし、ミラーレスカメラの広角レンズと比べると遥かに良好な結果。

コマ収差

コマ収差・非点収差とは?

コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。

参考:ニコン 収差とは

絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。

実写で確認

絞り開放付近で僅かに残存していますが、少し絞ると改善します。

GW-4装着

通常時と同じく、僅かに残存する程度。

球面収差

前後のボケ質に大きな変化はありません。球面収差は良好に補正されています。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。

口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

実写で確認

滑らかというには少しムラがあるものの、悪目立ちしない綺麗な描写。ボケの縁取りや口径食は弱く、色収差による色づきも目立ちません。

ボケ実写

至近距離

至近距離では全体的に滑らかで綺麗な描写。ボケの輪郭は目立たず、色収差の影響はほとんどありません。

近距離

撮影距離が長くなると、フレーム端部に向かってボケが少し硬くなります。倍率色収差と思われる影響も僅かにあります。極端に酷い描写ではないものの、荒れる前兆あり。

中距離

フレーム中央でもやや騒がしい描写、フレーム端部はさらに悪化します。ボケが小さいので問題無し。ただし、クロップなどで拡大すると目立つ可能性あり。

ポートレート

全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放(F2.8)で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。

18.3mm F2.8では、全身を背景から分離することが難しい。少なくともバストアップまで近寄り、理想的には顔のクローズアップまで接近すること。カメラの性質を考えると、背景ボケは期待しないほうが良いでしょう。

GW-4装着

基本的には通常時と同じ傾向ですが、撮影距離が長くなった場合にボケ質が荒れやすい。特にフレーム端部や隅が悪目立ちしやすい。

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

コンパクトな広角レンズとしては穏やかな減光効果。ただし、絞っても改善することはありません。

無限遠

最短撮影距離と比べると減光効果が強く、絞って改善することはありません。フラットな露出を期待する場合は補正必須。

GW-4 最短撮影距離

通常時と同じ傾向。

GW-4 無限遠

通常時と同じ傾向。

逆光耐性・光条

中央

強い光源を正面から受けてもフレアが目立たず、コントラスト低下を良く抑えています。絞ってもゴーストが目立たないのは凄い。

光源をフレーム隅に移動した場合も同様の結果。フレアとゴーストはどちらも良く抑えられています。

GW-4

通常時と比べると、ゴーストが発生しやすくなっています。特に絞った際に多く発生するので注意が必要です。

光条

まとめ

良かったところ

ココがおすすめ

  • AF速度が速い
  • 近距離でも均質性の高い解像性能
  • 像面湾曲の問題無し
  • 倍率色収差の補正が良好
  • 軸上色収差の補正が良好
  • 穏やかな樽型歪曲
  • コマ収差が無視できる程度
  • 球面収差の問題無し
  • 滑らかな玉ボケ

レンズ自体にはこれと言った欠点が無く、撮影距離による収差変動も少なく、接写から無限遠まで安定したパフォーマンスを発揮します。フォーカスの駆動速度も速く、キビキビと動作。スナップ撮影というGRのコンセプト通りに使えば、相性の良いレンズと言えそうです。

悪かったところ

ココに注意

  • 前モデルと比べると高価
  • カメラのフォーカスシステムは改善の余地あり
  • GW-4装着時に隅が若干ソフト
  • GW-4装着時の周辺ボケが少し粗い
  • GW-4装着時にゴーストが多い
  • 無限遠で周辺減光が少し目立つ
  • 光条があまり綺麗ではない

レンズ本体に欠点はないものの、カメラ側のフォーカスシステムは改善の余地あり。レンズ性能が良くても、被写体にピントが合わなければ本領を発揮しません。スナップ撮影でゾーンフォーカスが可能な撮影では問題ないものの、近距離の人物やペット、動物などを撮影する際の認識能力は強化が必要と感じました。

また、従来品であるGW-4 ワイドコンバージョンレンズ装着時は逆光耐性やボケ質、解像性能などにいくらか低下します。許容範囲内ではあるものの、GRである必要性は低いのかなと。

結論

APS-Cコンパクトカメラの沈胴式広角レンズとしては良好な性能を発揮します。距離を問わない解像性能、全体的に良好な収差の補正、適切な逆光耐性など。AF性能はカメラ側に改善の余地があるものの、AF速度はとても良好。

古い設計のGW-4を装着すると周辺性能やボケ質の低下が見られるものの、広い範囲は良好な結果が得られます。広角が必要であれば、買っておいて損はしないかなと。

GR IV
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X100VIと比べて

価格帯こそ似ているAPS-Cコンパクトカメラですが、コンセプトやレンズが全く異なります。35mm相当のF2レンズはGRよりもボケを得やすく、カメラのAFシステムはGR IVよりも優れています(レンズのAF速度はやや遅めですが)。

GR IVほど速写性や携帯性を必要としておらず、1枚を丁寧に撮影したいのであればX100VIが適しています。搭載しているセンサーは4000万画素と高解像でクロップの柔軟性が高い。JPEGカラーも豊富で、ファインダー搭載により野外での視認性も良好。GR IVほどコンパクトではないものの、X100VIの携帯性で十分と感じる人も多いはず。

ただし、操作系がごちゃっとしており、モード切替が限定的(画質設定のみ)。状況に応じて素早く設定を変えることは苦手。

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