【評価・作例】リーズナブルな標準マクロ ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macro

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レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離	35mm（35mm判換算 70mm相当)
最大口径比/最小口径比	F3.5/F22
レンズ構成	6群6枚
画角	34°
最短撮影距離	0.146m
最大撮影倍	1.0倍（35mm判換算 2.0倍相当）
最近接撮影範囲	17x13mm
絞り羽枚数	7枚（円形絞り）
フィルターサイズ	Ø52mm
大きさ　最大径×全長	Ø71 x 53mm
質量	165g

MTFチャート

レンズ構成図

中古で1万円台の激安マクロレンズ

フォーサーズ時代の標準レンズで、同規格のマクロレンズとしては最も安価に手に入れる事ができる。時すでにディスコンとなってしまったものの、2016年現在では市場にまだまだ新品の在庫が残っている。

絞り開放で使うと柔らかい描写を楽しむことができ、F8までガッツリ絞ればフレーム全域でシャープな描写。色収差は全体的に抑えられており、特に目立つシーンは無い。購入価格を考えると非常に優秀な描写性能だ。

ネックはオートフォーカスの遅さで、迷うと復帰まで時間がかかるため手動でピント合わせをした方が早い。しかし、そのマニュアルフォーカスにしても電子制御によるピント合わせは、一般的なメカ駆動のピントと違い僅かに違和感を覚える操作性。これには慣れるしかない。

マイクロフォーサーズで「ED 30mm F3.5 MACRO」という似たようなレンズの登場で、MFTであえてこのレンズを購入する動機がかなり減ってきている。しかし、その安価さと倍率の違うテレコンバージョンの存在によって、まだまだ選択肢としてはアリなレンズ。マウントアダプター購入費を考えるとED 30mm F3.5との価格差があまりない点には注意しよう。