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帰ってきた元祖超広角ズーム12-24mm F4 DG HSM|Art【評価・作例】

      2017/02/11

更新履歴

  • 2017.2.11:参考サイトにデジカメWatchのレビューを追加しました。
  • 2017.1.30:The Photoblographerのレビューを追加しました。
  • 2017.1.16:Focus Numerique EF11-24mm 比較を追加しました。倍率色収差の補正など部分的にEF11-24mmを上回る性能を見せていますね。

シグマらしい超広角ズーム再登場

  • 直径80mmの巨大な非球面レンズ
  • 高次元に整えられた高い光学設計
  • 歪曲を抑えた歪みの少ない12mm
  • 開放F値がF4通し
  • 新型HSM
  • 防塵防滴(マウント部)
  • ニコン用に電磁絞り採用
  • 前玉に撥水・撥油性のある防汚コート
  • USBDockに対応

現行モデルへのリニューアルが遅れていた超広角ズームがついに登場。

広角端12mmという尖った性能はそのままにF値をF4固定となり進化。巨大な非球面レンズに加えて、蛍石と同等の性能をもつとされるFLDガラスがなんと5枚も使われている。

これによって歪曲が少なく、色収差を抑え込んだ高い光学性能を発揮。

さらに新型HSMを搭載し、1.3倍にトルクが向上しているので低速でも安定した動作が可能となっている。

また、マウント部にはArtレンズとしては珍しく簡易防塵・防滴用のシーリングを配置して耐候性を向上させている。加えてレンズ前玉には撥水・撥油性の高い防汚コートを採用しているので、メンテナンス性にも優れている。これまでのシグマレンズと比べてタフさが向上しているのは地味だけどもGoodなポイント。

参考 記事・サイト

購入早見表

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海外の評価

The Photoblographer

Good

  • 耐候性シール
  • シャープな解像力
  • 十分なコントラスト
  • 全体的に歪曲が少ない
  • 高速で正確なAF

Bad

  • 大きくて重い
  • 開放F値がF4

シグマは常に堅実な広角レンズを提供しており、このレンズにおいても例外ではありません。シャープさはニコンやキヤノンの純正レンズと同様であり、不平を言うことは無いでしょう。

ボケを演出できるレンズの明るさではありませんが、風景写真家にとって程よいコントラストと鋭い解像力を持っています。さらに歪曲が少なく、AFは高速、耐候性シールを備えている素晴らしい品質です。実際に、このレンズは運搬性を除いて不満な点がありません。

PhotographyBlog

外装

12-24mm F4 DG HSMは1150gの重量と13cmの全長を誇り、それはキヤノンのEF 11-24mm F4L USMとほぼ同等の非常に大きなレンズです。

APS-Cの小さなボディで使う事も出来ますが、全くバランスが取れません。

写真のように、EOS 5Ds Rのようなプロフェッショナルグレードのフルサイズ一眼レフカメラとは相性が優れています。それでも手持ち撮影ではバッテリーグリップを装着して使いたいと思うでしょう。

品質

鏡筒は金属部品と複合素材TSCを使い分けた樹脂製です。耐久性のある真鍮製のバヨネットマウントを装備しています。フォーカスリングはかんり狭いですが、グリップは容易です。ピントリングに連動する距離指標を搭載しています。

機能

機能面では防塵防滴を持つ耐候性のあるレンズですが、手ぶれ補正が搭載されていません。

フォーカシング

狭いフォーカスリングですが、両端にハードストップがあるので無限遠にフォーカスを合わせやすくなっています。

オートフォーカスはEOS 5Ds Rにマウントした時、0.15秒でピント合う高速性能を持っています。光の良い悪いに関係なく正確にフォーカスします。

色収差

コントラストのあるエッジに沿って紫または青色のフリンジとして見られる色収差は良好に補正されていますが、僅かに確認できます。

周辺減光

F4の絞り開放ではいくらかの減光がありますが、F8まで絞るとこれが事実上解消されます。

解像力

12mmの広角端ではF4~F11まで高く、F16およびF22では回折によって影響を受けます。四隅は中心と同じくらいシャープでは無く、F5.6~F11が最もシャープな結果を出します。

18m・24mmも同様の結果。

総評

主なライバルよりも価格を大幅に下げ、ほぼ同等の画質と品質を提供する素晴らしい超広角ズームレンズです。

画質は優れて、色収差は良好に補正されています。ボケはF4の超広角レンズとしてはとても印象的で好印象です。スーパーマルチレイヤーコーティングはフレアに起因するコントラストの低下を防ぐことに成功しています。

唯一の光学的な問題は12mmで周辺減光が発生し明瞭な樽型の歪曲がある事、ズームレンジ全体でF4の絞り開放で撮影した場合の鮮明度が僅かに低下する事です。

私たちがテストした最新のArtレンズ同様に12-24mmの造りは確かに優れていますが、これまでテストしてきた超広角ズームの中では最も重いです。

オートフォーカスは静かで高速、必要に応じてオーバーライドでマニュアルフォーカスすることが出来ます。私たちはフォーカスリングがより広い方が好きでした。

全体的に見て、このレンズはEF11-24 mmや14-24mmG、SP15-30mmに代わる優れたものです。

デザイン 4.5点
特徴 4.5点
使いやすさ 4.5点
画質 4.5点
コスパ 5点
総評 4.5点

The-Digital-Picture

画像の解像度の観点ではキヤノンのEF11-24mm F4L USMがベスト。全ての焦点距離においてF4の絞り開放を比較しても有利で、望遠端の24mmはかなりシャープだ。

絞る事でその違いは僅かになりますが、EF11-24mmはF8で概ねシャープな画像を提供します。また防塵防滴に加えて前玉が前後しない仕様です。ただし、広角から中間域において色収差や周辺減光が目立ちます。シグマのレンズよりも1mm分画角が広く、その違いは顕著です。

対してシグマはより高い撮影倍率を持っていますが、フォーカスシフトが大きいです。

レンズデータ

レンズ仕様

レンズ構成 11群16枚
最小絞り F22
画角(35mm) 122.0°-84.1°
最短撮影距離 24cm*(*24mm時の値)
最大径 × 全長 φ102.0mm × 131.5mm
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最大倍率 1:4.9
重さ 1,150g

MTFチャート

12-24art-mtf

レンズ構成図

12-24art-lens

競合レンズ

12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM

旧モデルとなる2011年発売のレンズ。

古いEXシリーズと現行Artシリーズの狭間に存在するレンズで、なんとも中途半端感は否めない。

とはいえ、その焦点距離をカバーするレンズとしてはお手頃な価格設定。純正の広角レンズに手を出しにくい場合にはこの選択肢もありだろう。

周辺描写がやや甘く全体的にカリッと写そうと思うと気難しい部分がある。解像力などにこだわるのであれば、そりゃあもちろんArt12-24mm。

SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD

タムロンの競合レンズ。こちらはF2.8の大口径と手ぶれ補正を擁する高性能モデル。

特に光学性能はニコン純正に勝るとも劣らない性能を発揮。純正レンズ価格の半値近くで買えることもあってコストパフォーマンスは非常に高い。

EF11-24mm F4L USM

フルサイズ一眼レフとして最も画角の広くなる焦点距離11mmをカバー。

それでいてF4の明るさを維持しているスペック的にArt12-24mmと競合している。光学性能もかなり良好だが、価格が段違いに高いのでとても悩ましい。

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

ニコン純正の高性能な広角ズームレンズ。

タムロンのように手ぶれ補正こと搭載していないものの、その光学性能は競合クラスの中ではトップクラス。

電磁絞り「E型」化が進む中において、メカ絞り「G型」からリニューアルされる可能性がある。とは言っても十分な光学性能なのでG型でも十分すぎるほど。連写時の露出安定性を気にしなければ電磁絞りを特に気にする必要もないだろう。

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