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小さくて写りの良い超広角 AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED【評価・作例】

      2017/10/31

  • 2017.10.31:「レンズの特徴」を追加しました。

レンズの特徴

中央解像力 開放から良好
ピーク F2.8-F5.6
周辺解像力 絞ると良好
ピーク F5.6-F11
軸上色収差 僅かに色づき
良好な補正
倍率色収差 僅かな色づき
良好な補正
球面収差 問題無し コマ収差 非常に目立つ
非点収差 とても良好 歪曲  平凡
周辺減光  非常に目立つ 逆光耐性 強くは無い
AF 静音・高速・正確 手ぶれ補正
ボケ傾向 この画角としては滑らか・玉ボケは非球面の影響と色づきあり
備考 プラスチック鏡筒

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レンズデータ

レンズ仕様

型式 ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-Sレンズ
焦点距離 20mm
最大口径比 1:1.8
レンズ構成 11群13枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートあり)
画角 94°(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
70°(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
ピント合わせ RF(リアフォーカス)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能
撮影距離目盛 ∞~0.2m
最短撮影距離 0.2m
最大撮影倍率 0.23倍
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
絞り方式 自動絞り
最大絞り f/1.8
最小絞り f/16
測光方式 開放測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 77mm(P=0.75mm)
マウントアダプターFT1適否 AF駆動可
寸法 約82.5mm(最大径)×80.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約355g

 

MTFチャート

pic_01

レンズ構成図

pic_02

紹介

CheckPoints

Good
  • 明るい広角単焦点ながら軽量・小型
  • ナノクリスタルコート
  • 最短撮影距離が短い
  • リアフォーカスの為鏡筒の全長が変化しない
  • 絞った時の光学性能
Bad
  • 極めて目立つ周辺減光はf/5.6まで絞らないと解消しない
  • 絞り開放ではやや描写が甘い

外装・機能性

20mmという超広角域をf/1.8でカバーしつつ、355gという小型軽量なサイズを実現している。携行性に優れているので、普段使いには気難しい画角ながらいざというシーンに備えて気兼ねなく携帯出来る点はとてもGood。

軽量な鏡筒は高品質のプラスチック製だが、マウント部は金属製のしっかりとしたものだ。さらに、マウント周辺部には耐候性を高めるシールが施されているのでコンディションの変化にも対応しやすい。特性を活かした天体撮影のようなシーンでは湿気や急な小雨といった問題も発生しやすいのでこの耐候性シールはありがたい。

ただし、このシールのおかげでボディにマウントする際はシール無しのレンズと比べるとやや固い。しっかりと差し込んで固定しよう。

リアフォーカス方式の為、レンズが伸び縮みしない点も耐候性を向上させる良いポイントだ。さらに超音波モーターを採用しているので、静音性とAF速度に優れている。ピントの微調整がし易いM/Aモードが仕様可能。

フィルター枠は回転しないので偏向フィルターなどのフィルターワークがし易い。

描写

解像力

絞り開放ではソコソコな解像力だが、f/2.8まで絞ればフレーム全体でしっかりとした解像力を得ることが出来る。特に中央の解像力は抜群に良好となるので、APS-Cやクロップで使う分にも十分に性能を発揮する。

その解像力はf/11までは維持されるので、とても使い勝手の良い広角単焦点だ。

絞り開放付近で周辺部に被写体を配置する際には、要求する描写に達しているか確認した方が良いだろう。

諸収差など

色収差

全体的に良く補正されているが、中央に比べて四隅のカラーフリンジは目立つ傾向にある。

歪曲

超広角レンズとしてはとても緩やかな樽型歪曲。直線的な被写体を大きく取り上げる場合でなければそう目立つ事も少ないだろう。

また、歪み方は一定のため処理し易いタイプのもの。

周辺減光

小型軽量(イメージサークルに余裕があまりない)であるが故に、絞り開放時の周辺減光はやや目立つ傾向。f/5.6まで絞り込まないと解消しないので、必要であればソフトウェアで処理することとなる。

逆光

最新コーティングであるナノクリスタルコートを採用していることもあり、広角レンズにしては逆光に強い。強い光源をフレームに入れたとしてもコントラストが低下し難くゴーストも発生し辛い。

総評

開放F値が1.8と言う明るい超広角レンズ。明るい広角レンズの割りに、重量が355グラムと軽量でコンパクトな造り。とあるレビューには「レンズが本当に入っているのか不安になる軽さ」のレベルらしい(笑

超広角レンズはその画角の広さから、光源が入り込む可能性が非常に高い。そんな時にニコン独自のコーティング技術である「ナノクリスタルコーティング」 が効果を発揮する。フレアの発生を抑制し、コントラストの低下を防ぎヌケの良いクリアな質感描写を得る。また、F1.8の明るさを使って接写すれば、手前 から奥へのなめらかなボケも出来るだろう。

出来るだけ光量を稼ぎたいローライトな広角シーンでは特にf/1.8の大口径が役に立つ。理想を言えば24mmf/1.4Gがベストかもしれないが、価格やサイズが段違い。それを考えると20mmのワイドな画角をカバーしつつ光学性能や価格、サイズが高バランスでまとまっているf/1.8Gは良い選択肢だ。キヤノンやペンタックスなどで超広角をカバーするf/1.8付近のレンズは存在しないので、ニコンの1.8Gの存在は大きい。

競合レンズとの比較

AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

神レンズとも言われている評価の高い大口径単焦点。1.4Gシリーズの中では最も広角なレンズで、明るさを追求しつつ広角単焦点を探すならベストな一本。とは言え、色収差は良く抑えられているが解像力の立ち上がり方は本レンズと同傾向。しかもフレーム全体を安定して解像させる場合にはf/5.6以上は絞る必要がある。

このレンズの醍醐味は解像力と言うよりは、その明るさを活かしたボケやローライトなシーンにおいて映えてくる。広角なのに柔らかい後ボケを表現できるレンズなので、ハマる人にはハマるレンズ。

ネックは価格と重量が本レンズと倍だったりと手を出しにくい点。サードパーティ製まで視野に入れることが出来るのであれば、シグマの20mm・24mmF1.4も検討してみよう。

AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

2013年から運用を開始した収差計測装置「OPTIA」を活用して光学設計がなされているモデル。2018Gと比べて画角がやや狭くなっているが、ナノクリスタルコートを同様に採用していたり2414Gよりも解像力が高いとされるレンズ。

画角は狭いが、価格は本レンズと比べて数万円ほど安価なので手に入れやすい。大口径ズームでカバーしている焦点距離なので、やや買いづらいと感じるかもしれないが、f/1.8の明るさは偉大なので焦点距離が被っていてもおススメ。

20mm F1.4 DG HSM|Art

絞り開放からぶっ飛んだ解像力を発揮するシグマの大口径広角単焦点。絞り開放ではやや甘いかな?と感じるニコン純正広角をよそに、硬質ともいえる描写を絞り開放から楽しめるのはシグマレンズならでは。

2018Gよりも高くて、2414Gの半値程度で購入できる絶妙な値付け感覚。難点を挙げると、出目金レンズの為フィルターワークが出来ない点。

24mm F1.4 DG HSM|Art

絞り値ごとの携行はニコン純正の競合レンズとそう変化がないものの、色収差の補正はやや上手。

2014Artと比べると安価だが、2018Gと比べると価格はドッコイ。防滴シーリングが施されていない点や最小絞りがf/16までしかない点がややマイナス。

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