とるなら~写真道楽道中記~

「撮るなら…ここだ!こうだ!これだ!」を探し求めてカメラ片手に写真・機材道楽の備忘録

『LUMIX DMC-GX8』と『OM-D E-M5 MK2』なら買うのはどっち?

      2015/11/12

フォーサーズの新機種を買うならだっちだ?

Panasonic公式より

Panasonic公式より

今年の2月に発売開始した『OM-D E-M5 Mark2』と8月に発売開始した『LUMIX DMC-GX8』。どちらもマイクロ・フォーサーズマウントのミラーレス一眼であり、似通った性能部分が多くどちらを買おうか悩まれている方も多いと思う。

実は私も次買うならE-M5 Mark2かなと狙いを定めていただけに、DMC-GX8の登場はいい意味で期待を裏切られた。自分の飽くなき物欲を制するべく、今回はそんなフォーサーズの新機種を見比べていきたいと思う。

比較

DMC-GX8 OM-D E-M5 MK2
センサー M4/3 LiveMOS
ローパスフィルター
M4/3 LiveMOS
ローパスフィルターレス
有効画素 2010万画素 1605万画素
防塵対応 SSWF SSWF
手振れ補正 センサーシフト式
+光学式連動
6軸
センサーシフト式
5軸 5.0段分
ファインダー 約236万ドット
換算0.77倍
約236万ドット
換算0.74倍
液晶パネル 3.0型 104万ドット
バリアングル
タッチパネル
 3.0型 104万ドット
バリアングル
タッチパネル
AF 49点 81点
AF検出輝度 EV-4~18
ISO感度 100~25600 100~25600
シャッター
電子シャッター
60~1/8000秒
1~1/16000秒
60~1/8000秒
1~1/16000秒
動画 3840×2160
(4K/30p:約100Mbps)
1920×1080(FHD)
30p、25p、24p
ALL-I (A-I)、IPB(SF、F、N)
WiFi/NFC ○/○ ○/ー
防塵防滴
水準器
4KPHOTO
ハイレゾショット
バッテリー EVF 約310枚
モニタ 約330枚
約310枚
低消費電力モード 約750枚
サイズ 133.2*77.9*63.1 123.7*85*44.5
質量 487g 469g

 

センサー

Panasonic公式より

Panasonic公式より

同じ4/3 LiveMOSセンサーだが、GX8は有効画素を大幅に持ち上げてきた。これにより、高級レンズの能力をより引き出すことが出来るようになったが、手振れやシャッタースピードはより繊細に扱うことになるだろう。

画素数増による高感度耐性の低下はあまり目立たないようで
GX8を試写したサイトリンクを掲載

E-M5 Mark2は旧機種より変わらずの1,600万画素だ。画像処理エンジンなどの最適化は成されているみたいなので、大幅な差は無いもののE-M5の画質を踏襲していると考えて問題ないだろう。

両機の違いで大きな点は画素数とローパスフィルターの有無だ。

E-M5 Mark2は旧機種には存在したローパスフィルターを撤廃したので、モアレの発生が心配されるものの解像度の向上につながっている。後述するハイレゾショットの機能もあり、より解像度を重視した機種となっている。

一方でGX8は、同様の新機種であるG7などと同じくローパスフィルターを搭載したモデルだ。画素数を持ち上げても尚ローパスフィルタを搭載するのには理念を感じる。と言うのも、動画を撮る際には写真と比べてモアレを制御し難いからだ。写真は一枚を編集すれば良いのに対して、動画は全てのコマを編集しなければならない。その手間を考えるとのローパスフィルターなのだろう。つまり動画を重視しているPanasonicの姿勢が伺える。

手振れ補正

Panasonic公式より

Panasonic公式より

E-M5 Mark2がセンサーシフト式の5軸・5.0段分手振れ補正を搭載。GX8がレンズ(2軸)+センサーシフト(4軸)式の手振れ補正を搭載している。

GX8の6軸手振れ補正『Dual.I.S』は機能を最大限使うには条件があり、レンズ側が『Dual.I.S』に対応していなければ使用する事が出来ない。その場合はボディ側の4軸手振れ補正のみとなるので気をつけよう。『Dual.I.S』対応レンズは順次ファームアップデート予定らしいので、その都度レンズとボディのアップデートを実施する必要があるみたいだ。少々手間と条件が存在するが、それを込みにしても6軸手振れ補正はかなり魅力的な機能だ。

比べてE-M5 Mark2はボディ単体で5軸手振れ補正5.0段分と他に類を見ない強力な補正効果を実現出来る。GX8より秀でるシチュエーションとしては、オールドレンズや他社レンズをアダプタで介して使用する際だ。特にドイツ製の高級単焦点などレンズ資産としてあるのならば、選択肢は自ずとオリンパスかソニー(α7II・α7RII)となる。

ファインダー

Panasonic公式より

Panasonic公式より

両機とも十分に大きいファインダーを搭載している。普通のファインダーとして使う分にはどちらも使い勝手は良いと思う。

特筆すべきはGX8のチルト式大型EVFだ。内蔵型でさらに防塵防滴仕様のチルト式EVFはこの機種が初めてではないだろうか?さらにファインダー倍率を上げて換算0.77倍というフルサイズ機並みの大きなファインダー像を得ることが出来る。光軸上からずれた場所にファインダーが搭載されているいわゆる『レンジファインダー機』ライクなスタイルなので、そのファインダーの位置に違和感さえなければE-M5 Mark2に比べると差をつける性能差だ。

000053865

光軸上にファインダーが欲しいならE-M5 Mark2。チルト式ではないが普通に使う分には十分過ぎる大きさだ。

液晶パネル

000053814

両機とも3.0型のバリアングル液晶、タッチパネル搭載機。ミラーレス一眼コンパクトモデルの中でもバリアングル搭載機はこの2機種のみ。しかも、防塵防滴仕様ときたもんだからこれを目当てとするならばどちらを買っても後悔しないだろう。

image21

主な違いはGX8の『タッチパッドAF』だ。これはファインダーを覗きながらフォーカスポイントを変更する際に十字キーを操作せず、パネルを直感的に操作する事で素早いフォーカスポイントの移動を可能とする機能だ。これが搭載されているのはDMC‐GX8やE-M10 Mark2など、一眼レフれはD5500が搭載している。

E-M5 Mark2でもファームアップデートでなんとかなりそうな気もするが、今のところ機能としては使用出来ない。

AF

Olympus公式よりスーパースポットAF

Olympus公式よりスーパースポットAF

フォーカスポイントの数はE-M5 Mark2の方が倍近く存在する。さらにより細部のピントを追い込みたい場合には拡大800点以上のAFを選択可能だ。

AF方式はそれぞれコントラストAFだが、GX8はパナソニック製カメラで御馴染みの『空間認識AF』を搭載している。

Panasonic公式より

Panasonic公式より

これはシャッターを切る前に被写体の存在する空間を認識しておき、フォーカシングの際に迷いにくいと言う性質のシステム。一般のコントラストAFはピントを合わせたい方向と反対側にAFが作動してしまい、合掌までに時間がかかってしまう場合が多くある。空間認識AFはその反対側に作動するAFを極力無くして時間のロスを抑えると言ったイメージ。4KPHOTOを搭載するカメラらしい機能。

また、EV-4と暗所でのAFはGX8に軍配が上がる。「星空AF」「ローライトAF」など搭載してくるPanasonic機はかなり自信があるのだろう。

4KPHOTO

Panasonic公式より4Kフォト

Panasonic公式より4Kフォト

これはGX8で使うことが出来る機能だ。上の写真の様に、雷が光ってからシャッターを押しても落雷の瞬間を撮れてしまうと言う新時代のシャッター方式。要は予めバッファに4K動画として書き込みを繰り返しており、シャッターを押した前後1秒間を保存出来ると言う機能。もちろん4K動画として書き込みを行っているので画素数は800万画素まで落ちるのでトリミング耐性は高いとは言えない。が、800万画素もあればL判やブログなどで掲載する分には十分過ぎる大きさ。

その他にも「ボタンを押している間は連続撮影」「ボタンを押して、再度押すまでは連続撮影」などの撮影方法がある。この4KPHOTOを初期から搭載しているカメラは今のところDMC-G7とこのDMC-GX8だけだ。

ハイレゾショット

一方でこちらはE-M5 Mark2のみが使うことの出来る機能。センサーシフト方式の手振れ補正機能を利用して、画素をずらして連続撮影、合成する事でセンサーサイズ以上の繊細な写真を撮ることを可能にした機能だ。

000058173

公式では「40Mハイレゾショット」と謳っており、4000万画素級の画質を限定的ながら撮ることが出来るとしている。

限定的と言うのも、複数枚の撮影と合成が必要なので当然ながら動体を撮ることは出来ない。また、強風などで木が揺らめいていたりしても真価を発揮出来ない。また、手振れなどのカメラの振動も抑えこむ必要があるので三脚必須と敷居が高い。

000053851しかし、上記の条件をクリアして撮影した写真はおよそマイクロフォーサーズ機で撮影したとは思えない繊細さを表現出来る。腰を据えて写真撮影を楽しみたいのであれば是非体験してみたい機能だ。

特に屋内・建物・風景(条件付)との相性が高いので、それらを主に撮る方であれば一考の価値はある。

バッテリー

E-M5 Mark2に搭載されている『低消費電力モード』を実施することで約750枚の連続撮影枚数を稼ぐことが出来る。私も高級コンデジの『STYLUS1』を所持していた頃からオリンパス機のバッテリーの持ちの良さには驚かされていたが、この750枚のスタミナ持続は魅力的だ。

DMC-GX8は空間認識AFや4KPHOTOの性質上、内部処理に電力を使うカメラだ。単写するE-M5 Mark2と比べてしまうと、動画重視のDMC-GX8のバッテリー持ちは見劣りする部分はあるだろう。但し、それを踏まえて予備バッテリーを備えておけば良い話なので、不安であれば購入しておこう。

まとめ

シャッターチャンスに強い『全部入り一眼カメラ』LUMIX DMC-GX8

Panasonic公式より

Panasonic公式より

上で記載していない事項として、起動時間の短さなども挙げることが出来る。E-M5 Mark2で電源を入れてから若干のディレイを待っている間にDMC-GX8はシャッターを切ることが出来るらしい。

また、4KPHOTOや空間認識AFはなどから動体に強く、さらにEV-4を活かした暗所AFも得意だ。さらに6軸手振れ補正、防塵防滴やバリアングル液晶に大型のチルトEVFも搭載した、まさに『全部入りミラーレス一眼』。

但し、E-M5 Mark2と比べた場合にはローパスフィルターによる解像度の差やバッテリーの持ち具合等で万能とは言えない。が、それを補う手段はある上に常用する分には問題無い程度なので、そこをどう捉えるかだろう。

特に、動体や急なシャッターチャンスに備えたい人ならオススメ出来る機種。特に落雷などの『神がかった一瞬』を撮りたいのであれば4KPHOTOはそれを実現してくれる便利な新時代のシャッター方式になるだろう。

楽天市場 Amazon カメラのキタムラ
DMC-GX8 新品・中古情報
新品・中古情報
新品・中古情報

 

スチール写真に拘ったタフで軽量一眼カメラ OM-D E-M5 Mark2

OLYMPUS公式より E-M5MarkII LimitedEdition Kit

OLYMPUS公式より E-M5MarkII LimitedEdition Kit

そもそも、見た目(デザイン)は個人的にGX8よりもこっちの方が好きだったりする。レンジファインダーライクな見た目よりも一眼レフライクな見た目が好きだってのもあるけどね。

DMC-GX8に比べると動画やシャッターチャンスには弱いけども、『ここだと思ったフレーム』をビシっと解像させて見事な一枚を撮ってくれるのはこちらだ。なんて言えば良いのか、「撮ってて楽しい」のは多分こっちだと言う事。

フレーミングをしっかりキメて、三脚立てて露出も色々悩んだりして、悩みに悩んで「40Mハイレゾショット」でビシっと決める。この過程を楽しめるのならば、迷うこと無くE-M5 Mark2がオススメ。

低消費電力モードでの750枚耐久も魅力的で、充電やバッテリー交換も面倒な山登りなどでのシチュエーションでは頼りがいのある撮影枚数。E-M10Mark2の登場で、この機種値段下がらねえかなと観察中。多分そのうち購入すると思われる機種。

楽天市場 Amazon カメラのキタムラ
OM-D E-M5 Mark2 新品・中古情報
新品・中古情報
新品・中古情報

 

中古・価格情報

E-M5 Mark2も発売から半年が過ぎて、中古品も出始めてきた。こりゃあ本格的に買っちゃうかもしれない。

【あす楽】【中古】 《良品》 OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII ボディ シルバー[ デジタルカメラ ]

価格:76,800円
(2015/8/31 10:48時点)
感想(0件)

 

【あす楽】【中古】 《良品》 OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII ボディ ブラック[ デジタルカメラ ]

価格:87,800円
(2015/8/31 10:49時点)
感想(0件)

【あす楽】 オリンパス E-M5 MarkII ボディ ブラック

価格:101,800円
(2015/8/31 10:49時点)
感想(0件)


 - OLYMPUS, Panasonic, カメラ, カメラ ボディ, 機種比較記事 ,