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ニコン AF-S 24-70mm F2.8E VRはサイズの割に改善点が少ない【海外の評価】

   

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Photozoneがニコン「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」のレビューを掲載しています。

サイズが大きくなった割には諸収差が残存している点を辛口コメントしています。旧モデルと比べて改善点があるものの、容認できないといった感じですね。

デジタル補正を前提とした光学設計という現代的なレンズデザインなのかもしれませんね。レンズの造りは従来モデルと同様にしっかりしており「5点満点」としています。さらに広角側の解像力は中々の性能ですので、そこまで悲観する必要もなさそうですね。

Photozone

  • このレンズは従来のモデルからVRの搭載、電磁絞りの採用、光学系の更新がなされている。勢いのあるサードパーティ製レンズをけん制している。
  • 驚いたことに、このレンズは重量が増加し1㎏を超えている。フィルター径は82mmと大きくなっているが、これは昨今の明るいプログレードのレンズとしては一般的だ。
  • 小売り価格は2100ユーロを上回る、主にプロ写真家をターゲットにしたレンズだ。よってレンズの造りはとてもしっかりとしたレベルであり、どの部分にもがたつきは無い。
  • 旧モデルと同様、広角側にズーミングするほど鏡筒が伸びる。これはレンズフードを装着時にフード内で完結する動作であるため、フード装着時にレンズ全長は変化しない。
  • 最も重要な付加機能はVRだろう。ニコンは4段分の手ぶれ補正と主張しているが、一般的には割り引いて聞いておく必要があるだろう。
  • オートフォーカスは高速かつほぼ無音のAF-Sドライブによって駆動する。
24mm 35mm 50mm 70mm
歪曲 2.96%樽型 0.51%樽型 1.71%糸巻型 1.62%糸巻型

歪曲は驚いたことに旧モデルよりも大きい。24mmでほぼ3%の樽型歪曲が発生し、ズームイン時には糸巻き型の歪曲となる。樽型から糸巻き型への転換点は30mmであり、この焦点距離では歪曲はゼロだ。35mmは0.5%と少量の歪曲だが、さらに望遠側にズームすると1.6~1.7%となる。

F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11
24mm 2.58 1.62 0.94 0.73 0.60
35mm 2.22 1.20 0.68 0.36 0.31
60mm 1.92 1.00 0.48 0.29 0.21
70mm 1.69 0.86 0.51 0.37 0.24

続いて残念な方向での驚きは周辺減光だ。レンズ前玉は従来モデルより大きいものの、より大きな減光が発生する。24mmと35mmでは、このクラスのレンズでは見たことがないような減光だ。絞ることで緩和することができるが、24mmでは中程度の絞り値でも依然として大きな減光だ。

F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11
24mm 中央 3754 3888 3962 3793 3506
3249 3369 3372 3385 3183
3188 3305 3321 3367 3160
35mm 中央 3669 3772 3911 3755 3520
3298 3336 3408 3255 2995
3085 3275 3322 3103 2895
50mm 中央 3115 3410 3750 3707 3434
2727 2756 2807 2879 2783
2516 2596 2767 2797 2727
70mm 中央 3093 3414 3577 3516 3350
2396 2501 2845 2832 2735
2277 2318 2458 2661 2670

解像力はいいニュースだ。24、35mmの中央画質は絞り開放から優れた分解能力を持つ。絞り値に関わらず、四隅や端も非常に良好だ。さらに旧モデルで苦労した像面湾曲が少なくなっている(まだ存在するが)。

望遠側にズームすると中央解像度は絞り開放でかなり低下するが絞ると改善する。50mmは四隅や端が良好だが、70mmの絞り開放付近では弱点となる。とてもソフトな端の画質に加えて、若干のフォーカスシフトが発生した。

色収差 F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11
24mm 1.83 1.90 2.06 2.09 2.16
35mm 2.13 2.38 2.97 3.25 3.37
50mm 1.48 1.52 1.97 2.44 2.65
70mm 0.52 0.31 0.53 0.72 0.91

色収差では再び否定的な意見となる。70mmの焦点距離を除いて色収差は驚くほど高い。35mmの端では3ピクセル以上のピーク値に達している。倍率色収差はソフトウェアで補正可能だあ、このような色収差を修正すると解像力に影響を及ぼすだろう。

ボケは抜群ではないが、ズームレンズとしては良好だ。ピント面前後のボケと後ボケはやや強張っている。ハイライトの玉ボケは口径食のために猫の目状となっている。

ボケの色づきは驚くほどの量ではない。フォーカスシフトは解像力の項目で述べたようにそれほど顕著では無いが、一般的な量よりはまだ目立つものだ。

  • このレンズは旧モデルよりもサイズが大きくなっているため、多くの点で性能アップしていると予想していた。しかし、残念ながらそうではなかった。
  • 実際に改善された点は広角側の四隅や端のは質と像面湾曲(厄介ではなくなるレベル)だ。それ以外ではそれほど改善はされていない上、周辺減光や色収差は悪化している。ソフトウェアで修正が可能な部分は収差を残しているという点は怠惰だと感じる。
  • レンズの造りはとても高いレベルだが、旧モデルも変わらず良好だ。
  • 要約するとこのレンズは我々をしらけさせている。部分的な改善があるにも関わらず、旧モデルと同様の評価以上を与えることはないだろう。

光学品質…3~3.5点・メカ的品質…5点・コスパ…2点

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