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XF27mmF2.8 R WRは超コンパクトで優れた光学性能のパンケーキレンズ

Phototrendが富士フイルム「XF27mmF2.8 R WR」のレビューを公開。小型軽量ながら防塵防滴や絞りリングに対応し、汎用性や操作性が向上していると評価。

Phototrend:Test Fujinon XF 27 mm f/2,8 R WR, la plus petite des focales fixes de Fujifilm

外観・構造:

  • 前モデルと同じ光学系(5群7枚)を採用している。
  • 前モデルと異なり防塵防滴仕様となっている。
  • 小さなレンズフードが付属しており、39mmのねじ込み式だ。

携帯性:

  • 僅か84gと本当にフェザー級のレンズだ。
  • X-E4と組み合わせた際の重量は448gである。この組み合わせはX100Vよりも軽い。

操作性:

  • コンパクトなレンズだが操作性は良好だ。
  • 前面のフォーカスリングはピーキング機能も手伝って正確に操作が可能である。フォーカスリングのストロークはとても長い。
  • 絞りリングを新たに搭載した。Aポジションでカメラ側の操作にも対応している。
  • 鏡筒の大部分がフォーカスリングと絞りリングであるため、レンズの脱着時に絞りリングを操作してしまいがちだ。

フォーカス:

  • 最短撮影距離は0.34mだ。
  • フォーカス駆動はDCモーターである。
  • AFの応答性は良好で、低照度でも文句を言うほどではない。
  • 非常にうるさい駆動音だ。キヤノンEF50mm F1.8 STMを彷彿とさせる。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正は非搭載だ。

解像性能:

  • パンケーキレンズながら、中央は絞り開放から既にシャープだ。
  • 端は中央と比べると低下するが、絞ると均質性は向上する。
  • スウィートスポットはF5.6である。
  • F8を超えると回折の影響が強くなる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • とても滑らかで美しい描写だ。
  • 後ボケは全体的に柔らかい。

色収差:

  • レンズ補正が適用されている場合、色収差はF2.8から目立たない。

球面収差:

歪曲収差:

  • 僅かな変形のみだ。良く抑えられている。

周辺減光:

  • レンズ補正が適用されている場合、周辺減光はF2.8から目立たない。

コマ収差:

  • 全体的にきちんとした補正状態だ。
  • ただし、隅に収差は存在する。

逆光耐性:

  • 逆光耐性は良好だが、シャドウにフレアが発生する可能性がある。

総評

被写界深度で遊ぶ可能性を残しつつ、小型軽量で防塵防滴仕様のコンパクトなパンケーキレンズだ。手ぶれ補正は搭載していないものの、ボディ側で対応できるカメラもある。
今のところ、このレンズに取って代わる選択肢はほとんど無い。一部のMFレンズのみで、競合相手がいるとすると前モデルだ。絞りリングや防塵防滴が必要なければ前モデルが安くて優れた選択肢となるだろう。

F2.8の開放絞りやDCモーター駆動を残念に思う人もいるだろうが、超コンパクトで良好な光学性能のパンケーキレンズは汎用性が高い。何も考えずにおススメできるレンズだ。

  • 長所
    ・光学性能
    ・小型軽量
    ・応答性の高いAF
    ・絞りリング
    ・防塵防滴
  • 短所
    ・AFがうるさい
    ・たまにフレアが発生する。
    ・F2.8
    ・フード無しでキャップが装着できない

とのこと。
XF27mmF2.8の後継モデルとして登場した第二世代のレンズですね。最新レンズらしい絞りリングのデザインに加え、防塵防滴仕様にアップグレードしています。価格も少し高くなりましたが、それでも買い方次第では実質3万円台で購入することも可能。XFシリーズのレンズとしては手ごろな価格であり、特にコンパクトなカメラボディとの組み合わせに丁度良さそうです。

前XF27mmと同じ、比較的古めの光学設計ですが、最新のX-Trans CMOS 4世代のカメラに装着しても問題の無いパフォーマンスを発揮するようです。

富士フイルム「XF27mmF2.8 R WR」交換レンズデータベース

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