2024年1月17日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「15mm F4.5」「10mm F3.5 APS-C」を想定したような光学系の実施例が含まれています。
概要
- 【公開番号】P2024006604
- 【公開日】2024-01-17
- 【発明の名称】光学系およびそれを有する撮像装置
- 【出願日】2022-07-04
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】 高い光学性能を備えつつ、ゴーストの発生を軽減できる光学系を提供することである。
- 【背景技術】
【0002】
風景撮影や天体撮影等のため、広角レンズが広く用いられている。広角レンズには、広画角化しつつ高い光学性能を実現することが求められている。- 【0003】
特許文献1には、物体側に負レンズを複数枚採用して軸外光線を緩やかに曲げるようにすることによって、広画角でありながら光学性能を向上させた光学系が開示されている。実施例1
- 焦点距離:15.45
- F値:4.60
- 半画角:49.36
- 像高:18.00
- 全長:115.26
- バックフォーカス:13.50
実施例3
- 焦点距離:9.97
- F値:3.50
- 半画角:49.63
- 像高:11.72
- 全長:72.73
- バックフォーカス:10.06
実施例4
- 焦点距離:16.00
- F値:4.60
- 半画角:48.58
- 像高:18.14
- 全長:99.94
- バックフォーカス:13.04
(おそらくRFマウント用の)小口径の超広角レンズを想定したと思われる光学系の特許出願となっています。フルサイズ用「15mm F4.5」「16mm F4.5」とAPS-C用「10mm F3.5」となりそうなパラメータ。どちらも像高がセンサーをカバーしていないので、残存する歪曲収差の補正時に四隅を引き延ばす設計と思われます。
商品化されている「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」「RF16mm F2.8 STM」も明らかに像高が足りていない(未補正のRAWで四隅がケラレる)ので、今回のような光学系を検討していたとしても驚きません。
このサイズの「15mm F4.5」「APS-C 10mm F3.5」に需要があるのかどうか気になるところですが、文献内では天体撮影などを挙げています。インナーフォーカスのため防塵防滴仕様ならば「RF16mm F2.8 STM」よりも汎用性の高いレンズとなりそうですね。
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