「RF75-300mm F4-5.6」のレビュー第六弾を公開。周辺減光は許容範囲内ですが、逆光時のフレアやゴーストはRFレンズの中では低水準と感じました。
簡易的なまとめ
周辺減光は絞り開放付近で目立つものの、実写ではカメラ側の補正で対応可能。さらに、1~2段絞れば光学的に抑えることが出来ます。ボケの口径食は修正できませんが、露出としては問題なし。
古い光学設計のレンズであるためか、逆光耐性はRFレンズの中で最低クラス。コーティングに変化がないのか、内部の構造的な問題なのか原因は分からないものの、強い光源でフレアとゴーストが目立つ場合があります。
Vignetting is noticeable when the aperture is wide open, but can be corrected with the camera. Furthermore, it can be optically suppressed by stopping down 1-2 stops. Bokeh diaphragm is not correctable, but there is no problem with exposure.
Perhaps due to its old optical design, this lens has the lowest backlight tolerance among RF lenses. The cause is unknown, whether it is due to a change in the coating or an internal structural problem, but flare and ghosting may be noticeable in strong light sources.
RF75-300mm F4-5.6のレビュー一覧
- キヤノン RF75-300mm F4-5.6 レビューVol.6 周辺減光・逆光編
- キヤノン RF75-300mm F4-5.6 レビューVol.5 ボケ編
- キヤノン RF75-300mm F4-5.6 レビューVol.4 諸収差編
- キヤノン RF75-300mm F4-5.6 レビューVol.3 解像チャート編
- キヤノン RF75-300mm F4-5.6 レビューVol.2 遠景解像編
- キヤノン RF75-300mm F4-5.6 レビューVol.1 外観・操作・AF編
周辺減光
周辺減光とは?
フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。 中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。
- 良好
- 周辺減光
ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。
75mm
ピント位置に関係なく、絞り開放のF4でやや目立つ周辺減光が発生します。カメラ側で簡単に修正可能ですが、光学的に抑えたい場合はF5.6まで絞るとほぼ解消します。
最短撮影距離
無限遠
300mm
絞り開放は広角側と同程度。ただし、1段絞ってもやや目立つ減光が残ります。完全に抑えた場合は2段絞る必要あり。
最短撮影距離
無限遠
逆光耐性・光条
75mm
国内の商品ページでは明記されていませんが、レンズのコーティングはスーパースペクトラコーティング(海外公式を参照)。他の安価なRFレンズと同様のコーティングが施されています。
恒例のテストでは安価なRFレンズの中でも特にフレアとゴーストが目立つように見えます。光源付近のフレアが目立つほか、レンズ間面反射と思われるゴーストが複数発生。絞るコントラストは改善しますが、ゴーストは悪化します。
この点で「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」は遥かに良好な結果。
300mm
望遠側でもフレアとゴーストは非常に目立ちます。望遠ズームで強い光源をフレームに入れる機会は少ないかもしれませんが、もしも逆光シーンやフラッシュを使用する場合は絞りや立ち位置に注意する必要がありそうです。
光条
小絞りではキヤノンらしくシャープで綺麗な光条が得られます。ただし、この際の絞りはF22やF32、F40となるため、回折の影響が非常に強い。解像性能との両立は難しい。
まとめ
周辺減光は絞り開放付近で目立つものの、実写ではカメラ側の補正で対応可能。さらに、1~2段絞れば光学的に抑えることが出来ます。ボケの口径食は修正できませんが、露出としては問題なし。
古い光学設計のレンズであるためか、逆光耐性はRFレンズの中で最低クラス。コーティングに変化がないのか、内部の構造的な問題なのか原因は分からないものの、強い光源でフレアとゴーストが目立つ場合があります。
実写では光源をさけつつ、レンズフードを装着することで問題を回避可能。フード未装着の場合、光源を回避してもコントラストが低下する可能性がある点に注意が必要です。
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