「VILTROX AF 15mm F1.7」のレビュー第二弾 解像チャート編を公開。至近距離でのチャートテストでは周辺と隅が低下するものの、数段絞ると良好な結果が得られるようです。
製品提供について
このレビューは映像嵐株式会社より無償提供(2週間)された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。2週間と短い試用期間、購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。
簡易的なまとめ
解像チャートテストにおける絞り開放の結果は平凡ですが、少なくとも中央はF1.7からまずまず良好な結果が得られます。コントラストが少し低いものの、そのようなシーンにおいて適度なコントラスト低下はプラスに作用する可能性があります。周辺や隅にピントが合う可能性は低く、解像性能を気にする必要はないでしょう。
The results of the aperture test in the resolution chart are mediocre, but at least the center performs reasonably well from F1.7. Although contrast is slightly low, such a moderate decrease in contrast may have a positive effect in such scenes. The likelihood of focusing on the periphery or corners is low, so there is no need to worry about resolution performance.
VILTROX AF 15mm F1.7 のレビュー一覧
解像力チャート
撮影環境
テスト環境
- カメラボディ:Z50II
- 交換レンズ:VILTROX AF 15mm F1.7
- パール光学工業株式会社
「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)」
- オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
- 屋内で照明環境が一定
- 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
- RAW出力
- ISO 100 固定
- Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
・シャープネス オフ
・ノイズリダクション オフ
・色収差補正オフ - 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
(像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック) - 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)
補足
今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。
テスト結果
広角レンズで定型チャートを撮影する場合、撮影距離を短くする必要があります。最短撮影距離ギリギリでのテストとなるため、通常の撮影距離よりもパフォーマンスが低下する可能性あり。このレンズも絞り開放からベストな結果とは言い難く、最適な結果を得るには中央・隅ともにF2.8-4まで絞ったほうが良いようです。
遠景では近距離ほど画質低下が目立ちませんが、やはりF2.8-4まで絞った良好な結果を期待できます。近距離でも絞れば隅まで良好な結果が得られるので、特に大きな問題はありません。注意点として、近距離時は像面湾曲の影響が強い。平面的な被写体でパンフォーカスを得るには絞る必要があります。
中央
絞り開放は球面収差が残存しており、コントラストが低いソフトな結果。ピントの芯はハッキリとしているものの、ベストな結果を得たい場合は1段から2段は絞ったほうが良いでしょう。F4まで絞るとシャープでコントラストの高い結果を期待できます。
周辺
中央と同じく絞り開放がソフトな描写。F2.8まで絞ると劇的に改善するため、シャープな結果を期待する場合は少なくともF2.8まで絞ったほうが良い。ベストはF4まで絞った時ですが、伸びしろは少ない。
四隅
周辺と比べて、絞り開放がさらにソフトな描写。F2.8まで絞っても画質が改善しきっていません。ただし、F4まで絞ると改善し、F5.6-8でピークの結果が得られます。近距離で隅の画質が必要となるシーンは少ないと思いますが、そのような場合はしっかりと絞ることをおススメします。
数値確認
Center | Mid | Corner | |
F1.7 | 2685 | 1851 | 1742 |
F2.0 | 2898 | 1963 | 1567 |
F2.8 | 2957 | 2956 | 2190 |
F4.0 | 3381 | 2896 | 2876 |
F5.6 | 3352 | 3047 | 3078 |
F8.0 | 3352 | 3408 | 3058 |
F11 | 2722 | 2956 | 2614 |
F16 | 2582 | 2533 | 2386 |
まとめ
解像チャートテストにおける絞り開放の結果は平凡ですが、少なくとも中央はF1.7からまずまず良好な結果が得られます。コントラストが少し低いものの、そのようなシーンにおいて適度なコントラスト低下はプラスに作用する可能性があります。周辺や隅にピントが合う可能性は低く、解像性能を気にする必要はないでしょう。
広角レンズの周辺や隅は被写体が歪んで見えるので、自然と中央寄りの構図になるはず。もしも意図的に周辺・隅に被写体を配置する場合はF2.8くらいまで絞っておきたいところ。
それでは遠景はどうなのか?
次のレビューで紹介しますが、解像チャートテストよりは良好な結果です。しかし、開放からベストの結果とは言い難いので、やはりF2.8くらいまでは絞って使うのが良いかなと。とはいえ、ベストを求めなければF1.7でも実用的な画質だと思います。
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