Phillipreeveが「135mm F1.4 DG|Art」のレビューを公開。135mm F1.8との重量差は小さく、小型軽量ながら優れたAFや光学性能を実現していると評価。一見すると高価に見えるが、コストパフォーマンスが高いとのこと。
Phillipreeve:Review: Sigma 135mm 1.4 Art DG – The actual Bokeh Master
- 外観:外装に高品質なポリカーボネートを採用しつつ仕上げが変更され、より構造的なデザインとなった。
- フード:大型のポリカーボネート製レンズフードが付属。
- 構造:アルカスイス規格対応の三脚座を標準装備し、別途購入の必要がない。三脚座を外すときはゴム製リングに交換でき、使い勝手が良い設計。
- 携帯性:105mm F1.4 DG HSM Artよりも30%大きな入射瞳を持ちながら、200g軽量で非常にコンパクト。Viltrox AF 135mm F1.8 FE LABと比べても70gしか重くない。2/3段明るいことを考えると、極めて優れた設計。
- 操作性:記載なし。
- AF:AFは高速かつ正確で、動作音は完全に静か。Megadap ETZ21pro経由でNikon Zfに装着しても良好に動作した。ただし低照度下ではわずかにハンチングが発生。
- MF:最短撮影距離1.1mから無限遠まで約220°の回転角を持つ。従来の機械式カップリングや距離目盛りは非搭載。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:無限遠ではF1.4から非常に高い解像力を示す。ピークはF4.0〜F5.6付近である。F1.4では105mm F1.4ほどシャープではないが、ポートレートでは柔らかな描写が得られる。F2.0で非常に高い解像度とコントラストを示し、同クラスのF1.8レンズを上回る。最短撮影距離で最高の画質を得るにはF2.8まで絞るのが望ましい。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:近距離では背景を完全に溶かす。口径食が少なく、四隅の玉ボケも自然。非球面レンズを使用しているが、玉ねぎボケは見られない。F1.4のボケ量は非常に大きく、滑らかで美しい。200mm F2.0に匹敵する立体感。
- 軸上色収差:近距離ではわずかに色収差が出るが、中距離以遠ではほぼ完璧に補正されている。高コントラスト部分にも色づきは見られない。
- 倍率色収差:色収差は見られず、特殊低分散ガラスの効果が明確。
- 球面収差:近距離でF2.0〜F2.8に絞るとわずかにフォーカスシフトがあるが、被写体がずれるほどではない。実用上の問題はない。
- 歪曲収差:糸巻き型の歪曲収差が見られるが、パターンは均一で容易に修正できる。補正時は視野がわずかに狭くなるため、フレーミングには注意が必要。
- 周辺減光:シグマ105mm F1.4 DG HSM Artと同等レベルの周辺減光で、サイズ・重量を考えると優秀。
- コマ収差:F1.4でもコマ収差はごくわずかで、天体撮影にも適する。F1.8レンズと同等以上の性能を発揮。
- 逆光耐性:フレア耐性は極めて高く、ゴーストは少ない。F8.0では小さなゴーストがわずかに見られるが、総合的には大口径望遠レンズの中でも最高クラスの性能。フードの有無で性能差はほぼない。
- 光条:13枚羽根の円形絞りを採用し、絞ってもハイライトが丸く保たれる。ただし光条は輪郭がやや不明瞭で、光線の長さも均一ではない。
- 作例集:作例多数。
- 総評:小型軽量で実用性が高い。中一光学 135mm F1.4より半分の重さでAF対応。Viltrox 135mm F1.8より明るく、重量差もわずか。光学性能は旧105mm F1.4と同等以上。1899ドルという価格は高価に見えるが、製造難度を考慮すれば非常に良心的。同時発売の200mm F2.0(3299ドル)よりも高度な設計を要しており、トップクラスの135mmとしてコストパフォーマンスに優れる。
- 競合について:105mm F1.4 DG HSM Artとの比較では、135mm F1.4の画角に合わせて105mm F1.4の画像をトリミングし、同条件下で検証。135mm F1.4の方が被写体分離がわずかに優れている。105mmで同一被写体サイズを撮影すると、ボケ量の差よりも視野角の変化が目立つ。ボケ描写は非常に似通っており、135mmの方がやや滑らかだが、違いは微小。
- 備考:
2025年9月発売の大口径望遠レンズ。世界初となる「135mm F1.4」を実現したAFレンズであると同時に、大口径のFLDガラスを4枚使用して高い光学性能を両立。さらに2ユニットのHLAフォーカスモーターでフローティング構造を採用しており、フォーカス全域で高い解像性能を維持しているとのこと。
販売価格はシグマオンラインショップで33万円スタート。135mm単焦点レンズとしては非常に高価ですが、世界初となるF1.4レンズと考えると安い。
ePHOTOzineのレビューでは、高解像かつボケが綺麗で諸収差も良く補正しているようです。大口径レンズながら周辺減光も良く抑えられているみたいですね。シグマ製品の中では絞り羽根が多く、絞った際のボケも良好とのこと。
- 発売日:2025年9月25日(木)
- 予約開始日:9月11日(木)10時
- 希望小売価格:オープンプライス
- シグマオンラインショップ:330,000円
| 135mm F1.4 DG|Art Leica L | |||
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レンズの仕様
| レンズマウント | E / L |
| 対応センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 135mm |
| レンズ構成 | 13群17枚 |
| 開放絞り | F1.4 |
| 最小絞り | F16 |
| 絞り羽根 | 13枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 110cm |
| 最大撮影倍率 | 1:6.9 |
| フィルター径 | φ105mm |
| 手振れ補正 | - |
| テレコン | - |
| コーティング | SMC 撥水防汚コート |
| サイズ | φ111.7mm × 135.5mm |
| 重量 | 1,430 g |
| 防塵防滴 | 対応 |
| AF | デュアルHLA |
| 絞りリング | |
| その他のコントロール | |
| 付属品 | ・ポーチ ・レンズフード(LH1126-01) ・フロントキャップ(LCF-105 IV) ・リアキャップ(LCR III) ・三脚座(TS-181) ・プロテクティブカバー(PT-61) ・ショルダーストラップ |
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