タムロン「25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2」のレビュー第五回 ボケ編を公開。
簡易的なまとめ
近距離で大きなボケが得られる状況であれば特に問題ありません。長焦点であれば人物でもある程度のボケ量が得られます。微ボケ・玉ボケも他のレンズと見比べなければ十分良好。ただし、輝度差のあるシーンでは色収差の影響を受ける可能性あり。
In situations where significant bokeh can be achieved at close range, there is no particular issue. With a long focal length, a reasonable amount of bokeh can be obtained even with subjects. The bokeh quality, including slight blur and spherical bokeh, is perfectly acceptable unless compared directly with other lenses. However, in scenes with high luminance contrast, chromatic aberration may become noticeable.
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25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2レビュー一覧
- 25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 レンズレビューVol.5 ボケ編
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- 25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 レンズレビューVol.3 解像チャート編
- 解像性能比較|「25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2」「20-200mm F3.5-6.3 DG」
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- 25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
球面収差
全体的に球面収差は良好に補正されていますが、シグマと比べるとムラが多い。また、軸上色収差がやや目立ちます。
25mm
70mm
200mm
前後ボケ
綺麗なボケ・騒がしいボケとは?
ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。
描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。
後ボケ
前ボケと比べると少し柔らかい描写で、シグマよりも滑らか。ただし、全体的に見ると、シグマもタムロンもニュートラル寄りで個性的とは言えません。
前ボケ
後ボケが柔らかいぶん、前ボケは縁取りが僅かに硬め。と言っても極端な描写ではなく、大きな問題はありません。
玉ボケ
口径食・球面収差の影響
口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。
- 影響が強い
- 影響が弱い
口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。
- 前ボケ
- 後ボケ
球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。
25mm

ぱっと見は問題ありませんが、フレーム隅で倍率色収差の影響があります。ボケのサイズや輝度差によって悪目立ちする可能性あり。
50mm

引き続き大きな問題はありませんが、シグマと比べると内側の滑らかさや色収差の補正状態が若干劣る。
100mm

特筆すべき問題はありません。
200mm

特筆すべき問題はありません。口径食はシグマと同程度です。
ボケ実写
25mm
至近距離では問題ないものの、ボケが小さくなる撮影距離では微ボケの粗が目立つようになります。特にフレーム隅で兆候が顕著。
50mm
大きな欠点はありませんが、シグマと比べると小さなボケの描写が粗め。
100mm
傾向は他の焦点距離と同じ。ボケが大きいぶん、欠点が目立ちにくいものの、撮影距離が長くなると気になる場合があります。
ポートレート
全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。
悪くはありませんが、微ボケの描写がやや硬め。接近しても玉ボケに同心円状のムラが発生する場合があります。高倍率ズームに高水準を求める領域ではないものの、少なくともシグマのほうが良好に見えます。
まとめ

近距離で大きなボケが得られる状況であれば特に問題ありません。長焦点であれば人物でもある程度のボケ量が得られます。微ボケ・玉ボケも他のレンズと見比べなければ十分良好。ただし、輝度差のあるシーンでは色収差の影響を受ける可能性あり。
シグマ「20-200mm F3.5-6.3 DG」と比べると、微ボケ・玉ボケの描写が僅かに雑然としています。このカテゴリのレンズでボケ質を重視する人は少ないと思いますが、気になる場合はシグマの描写も要確認。
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作例
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