DPReviewが「OM SYSTEM PEN」のファーストインプレッションを公開。AFの信頼性や操作性、動画機能を指摘しつつも、手頃な価格で小型軽量かつ高性能・機能的なシステムを構築できるカメラと評価。
DPReview:OM System PEN Review: somewhat throwback, for better and worse
- 外観:レンジファインダー風の小型ミラーレスカメラで。E-P7をベースに、PEN-Fの要素を取り入れたデザイン。従来の上位PENシリーズが金属製ボディだったのに対し、本機はエンジニアリングプラスチックを採用。前面には2ポジションのカラーモードスイッチを備え、PEN-F以来となる内蔵EVFをボディ左上に配置。
- 構造:20.4MPの4/3 CMOSセンサーと第9世代TruePicプロセッサーを搭載。ボディはエンジニアリングプラスチック製だが、厚みのある素材によって適度な重量感と剛性感を確保している。防塵防滴についてはIPX1の環境保護等級を備える。
- バッテリー:比較的コンパクトな新しいバッテリーパックであるBLS-7を使用。
- インターフェース:UHS-I対応のSDカードスロットを1基搭載。USBポートはC-Typeだが規格は「USB2.0」と時代遅れ。
- 携帯性:126×75×43mm、重量393gと比較的小型・軽量。14-42mm、17mm F1.8、12mm F2.0などの小型レンズとの組み合わせでは、非常にコンパクトな旅行用システムを構築できる。
- グリップ:記載なし。
- 操作性:前面のカラーモードスイッチ、2つのコマンドダイヤル、多数のカスタマイズ可能なボタンを備える。6つのボタンはカスタマイズ可能で、露出モードごと、静止画・動画ごとにダイヤルの機能を変更できる。操作系は充実している一方、背面にボタンが集中しており、初心者にはやや複雑。
- 手ぶれ補正:ボディ内手ぶれ補正を搭載し、効果は5.5EV。
- ファインダー:236万ドット、0.69倍相当のEVFを内蔵。PEN-Fと同じEVFで、0.39型という小型サイズでは最高解像度のファインダー。
- モニター:3型・104万ドットのバリアングル式タッチパネルを搭載。PEN-Fと同じ方式で、内側に折り畳んで保護できる点は旅行用途に適している。一方、ストリート撮影などで目立たず撮影する場合には、チルト式のほうが使いやすい。
- メニュー:スーパーコンパネlでは主要設定を一覧表示し、タッチ操作とダイヤルで変更できる。OM Systemユーザーには馴染みやすい一方、初心者には多数のアイコンや設定項目が表示されるため圧倒される可能性がある。メインメニューは比較的ナビゲーションが分かりやすいものの、カスタマイズ項目が非常に多い。
- フォーカス:TruePic IXプロセッサーにより、PEN-FやE-P7より新しいAFシステムを搭載。6種類のAFエリアサイズを選択でき、最小AFエリアは121ポジションに移動可能。人物に加えてペット認識にも対応。一方、被写体認識は誤認識が比較的多く、AFポイントより認識した被写体を優先する動作にも注意が必要。AFジョイスティックもないため、AFポイントを正確に設定するには操作上の慣れを要する。一般的な被写体の追従AFも最新機種ほど容易ではなく、ユーザーによる介入が必要になる場面がある。
- 連写性能:電子シャッター使用時にAF・AE固定で最大30fps、メカニカルシャッターでは8fpsに対応。
- 解像性能:20MPセンサーは過去10年程度のMFTカメラと同等の性能で、センサーサイズに見合った画質。大型センサーと比較すると最高画質では不利だが、小型のボディとレンズを実現できることが大きなメリット。手持ちハイレゾモードでは電子シャッターによる複数枚の撮影画像を合成し、三脚ハイレゾモードではセンサーを正確に移動させてさらに高い画質を得られる。ただし、いずれも処理に時間がかかる。
- 高感度ISO:記載なし。
- ダイナミックレンジ:記載なし。
- ホワイトバランス:記載なし。
- JPEG:JPEG画質、とくにNeutralとFilmモードは魅力的な結果が得られる。カラーモードは色相ごとの彩度やハイライト、シャドウ、ミッドトーンを調整できるため、JPEG撮影でも細かな画作りが可能。前面のカラーモードスイッチから8種類のカラー/モノクロモードにアクセスできる。それぞれの色相の彩度、ハイライト、シャドウ、ミッドトーンなどを調整可能。動画でもほぼすべてのカラーモードやアートフィルターを利用できる。
- 動画:最大4K/30p、8bit記録に対応。OM Log400も利用できるが、10bit Logが一般的になった現在では制限が大きい。1080pでは最大120fpsのスローモーション撮影が可能。動画AFの信頼性も十分ではなく、動画撮影を重視するユーザーには推奨しにくい。外部マイク入力とmicro HDMI端子を備えるが、ヘッドホン端子は搭載しない。
- 総評:高級感と最先端のPEN-F IIを期待していた人のカメラではないが、手頃な価格で小型軽量なシステムを構築したい人にとって興味深い選択肢。ただし、初心者向けの機能(シャッターモードの自動切換えなど)が不足している。AF関連の操作煩雑さがこのカメラで最も欠点と感じた部分。それ以外は手頃な価格ながら多機能で優れた性能を発揮する。
- 競合:直接的な競合は少ない。APS-CではX-T30 IIIやZ50IIが同価格帯に位置するが、いずれも一眼レフスタイルで手ぶれ補正を搭載しない。X-E5はPENに近いレンジファインダー風デザインとEVFを持つものの、価格が大幅に高い。レンズ交換が不要ならLUMIX L10も選択肢。
DPReviewのレビューによると、AFや動画機能が強みとはならないものの、手頃な価格で手振れ補正や防塵防滴、ファインダーを搭載する小型軽量カメラとして評価。PEN-Fの直接的な後継モデルではないものの、OM SYSTEMのコンセプトに沿った新しいPENとなっているようです。
外装の質感が気になるところですが、DPReviewは「プラスチック製」の外装がPEN-Fの質感に至らないような評価。とはいえ、しっかりとした剛性と重厚感がある模様。レザーケースやサムグリップが登場すると、質感はあまり気にならないかもしれませんね。
(指で操作するダイヤル類の感触が気になるところですが、DPReviewでは言及していません)
中身はOM-5 Mark IIとよく似ており、新バッテリーや新機能を実装して価格は据え置きか少し安いくらい。E-P7と比べると高くなりましたが、物価高や世界情勢を考慮すると健闘しているのかなと。
OM SYSTEM PENについて
- 発売日:2026年10月下旬
- 希望小売価格:オープン
- カメラのキタムラ:133,650円
- OM SYSTEMストア価格:148,500円
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ブランド移行後初となるPENシリーズの新モデル「OM SYSTEM PEN」を発表。
ボディカラーはブラックとシルバーを用意し、2026年10月下旬発売。
1959年に初代PENが登場して以来、約70年にわたって小型・軽量で扱いやすいカメラを目指してきたシリーズの理念を受け継ぎ、初心者から本格的な写真愛好家まで幅広いユーザーを対象としています。
レンジファインダーを意識したデザインに電子ビューファインダーを組み合わせ、PENシリーズとして初めてIPX1相当の防塵・防滴性能を採用。EVFは約236万ドット、背面には約104万ドットの3型バリアングル液晶を搭載。
操作系は物理ダイヤルやボタンを重視しており、モードダイヤル、フロントダイヤル、シャッターボタン、専用動画ボタンを装備。背面にはコマンドダイヤルやAF-ONボタンなどを配置する一方、AFジョイスティックは省かれ、AFポイントの移動には方向ボタンまたはタッチパネルを使用。
イメージセンサーは2040万画素のLive MOSセンサーを搭載し、TruePic IX画像処理エンジンの組み合わせ。E-P7と同様のカラー & モノクロプロファイルコントロールを搭載し、彩度、階調、コントラストなどを細かく調整できます。
撮影機能も充実しており、三脚・手持ちのハイレゾショット、ライブND、深度合成、HDR、多重露出などのコンピュテーショナル撮影に対応。AFは121点ハイブリッド方式で、ボディ内手ぶれ補正は最大5.5段分。動画はCinema 4K 24p、4K UHD 30pまで、OM-Cinema1/2、縦位置動画、タリーランプに対応。新BLS-7バッテリーは約410枚の撮影が可能。
主な仕様
| イメージセンサー | タイプ:4/3型 Live MOS 有効画素:2040万画素 |
| 処理エンジン | Truepic Ⅸ |
| センサー除塵 | SSWF |
| 手振れ補正 | 中央5.5、周辺4.5 |
| ISO | 200-25600 拡張 64 |
| ストレージ | SD UHS-I×1 |
| AF | 検出方式:ハイスピードイメージャAF 測距点:121点オールクロス 測距輝度範囲:-3.5 EV - 20 EV |
| 被写体検出 | 人物 犬・猫 |
| シャッター | メカニカル:1/4000~60秒 電子先幕:1/320~60秒 電子:1/32000~60秒 |
| フラッシュ同調速度 | 1/250秒 以下 |
| 連続撮影速度 | 約8コマ/秒 メカ 約30コマ/秒 電子 プロキャプチャー連写 約30コマ/秒 |
| 連続撮影枚数 | 静音連写・最高速時 〔RAW〕: 約23 〔JPEG LF〕: 約48 |
| ファインダー | サイズ:0.39型 解像度:約236万ドット 倍率:約1.23倍 |
| モニター | サイズ:3.0型 解像度:約104万ドット 可動方式:バリアングル |
| 動画フレームレート | 4K 30p FHD 60p |
| 動画出力 | MOV(MPEG-4AVC/H.264) |
| USB | USB Type-C PD非対応 |
| マイク/ヘッドホン | マイク:3.5mm ヘッドホン:- |
| HDMI | micro HDMI |
| Wi-Fi | IEEE 802.11b/g/n |
| Bluetooth | Bluetooth Ver.5.2 |
| その他ポート類 | - |
| バッテリー | タイプ:BLS-7 撮影可能枚数:410枚 USB 給電・充電対応 |
| サイズ | 約125.8mm(W)× 74.5mm(H)× 43.3mm(D) |
| 重量 | 本体のみ:344g バッテリー含:393g |
| 防塵防滴 | IPX1 |
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