このページでは「Antigravity A1」FOLLOW ME キットのレビューを掲載しています。
ポイント
かんたんに飛ばせて、かんたんに編集
操縦・撮影から編集まで全て一人でこなすビジネスユースやコンテンツクリエイターにとって、導入の手間を考慮しても便利かつ魅力的なドローン。
「ドローン操縦を習熟する必要が無い」という点が大きく、初心者の私でも滑らかなドローン空撮動画を撮影することができました。360度映像で編集の自由度が高いのも魅力的。
自社・自身のコンテンツにドローンを使った空撮を気軽に導入することができます。一般的な自律飛行のドローンと比べると高価ですが、撮影後の映像に柔軟性が高く、リテイクの回数をぐっと減らすことができるはず。
ドローンを細かく操縦はできない
欠点は時計型コントローラーのみでは操縦の自由度が低いこと。直感的な操作は可能ですが、意図した場所と向き、高度に微調整するのは難しいです。360度ドローンの可能性を考慮すると、自律飛行のみで使うのは非常にもったいないと感じました。
(「ここを、こう飛んでほしい」のように細かい動作ができません。)
おそらく、使っているうちに普通に操縦できるコントローラーも欲しくなるはず。
Easy to Fly, Easy to Edit
For business users and content creators who handle everything from piloting and filming to editing on their own, this drone is convenient and appealing—even when you factor in the initial setup effort.
The fact that “you don’t need to be an expert drone pilot” is a major plus; even as a beginner, I was able to capture smooth aerial footage. The high degree of creative freedom offered by 360-degree video is also a major draw.
You can easily incorporate drone aerial footage into your company’s or personal content. While it’s more expensive than typical autonomous drones, the flexibility it offers with the footage after shooting should significantly reduce the number of retakes needed.
You can’t control the drone with fine precision
The downside is that the watch-style controller alone offers limited control freedom. While intuitive operation is possible, it’s difficult to fine-tune the drone’s position, orientation, and altitude to exactly where you want it. Considering the potential of 360-degree drones, I felt it would be a real waste to use them solely in autonomous flight mode.
(You can’t perform detailed maneuvers like “I want it to fly here like this.”)
You’ll probably find yourself wanting a standard controller that allows for normal manual control as you continue using it.
Antigravity A1 のおさらい

2026年に登場した世界初の8K対応360°ドローン。
360度カメラの搭載により「飛行中に見ている方向」と「撮影後に映像として選ぶ方向」を分離できるようになりました。通常のドローンはドローン・カメラの向きが撮影結果を大きく左右するものの、A1では360度を記録することで、撮影後に映像視点を決めることが可能。撮り直しが難しいドローン撮影でこれは非常に便利。
Antigravity社はInsta360と関係のある企業であり、360°カメラや手ぶれ補正、AI編集機能など、Insta360の技術を製品に組み込んでいます。撮影から編集までのワークフローが洗練されています。
今回登場した「FOLLOW ME BUNDLE」は従来のゴーグルとグリップコントローラーを使わずにドローンを扱うことが出来るキット。手首と指に装着したコントローラーでドローンを動きを操作します。使い方としてはDJI NEO2に近いですが、手首に装着するコントローラーにより直感的な操作が可能。
フライトバッテリー特典
- 対象製品:Follow Meキット、リモートコントロールキット、従来A1キット
- 公式サイトコード:AGRMMMJ
- Amazon特典コード:
A1GIFTEX(高容量バッテリー)
A1GIFTST(フライトバッテリー)
Amazonでバッテリー特典コードを利用する場合は、購入前に対象のバッテリーをカートに追加し、クーポンコードを適用。
仕様の確認
| スペック | |
|---|---|
| クラス | EU C0(標準フライトバッテリー使用時) EU C1(大容量バッテリー使用時) |
| 離陸重量 | プロペラガード非装着 249g(フライトバッテリー装着時) 291g(ハイキャパシティ フライトバッテリー装着時) プロペラガード装着 309g(フライトバッテリー装着時) 351g(ハイキャパシティ フライトバッテリー装着時) |
| 寸法(折り畳み時) | 141.3×96.2×81.4mm |
| 寸法(展開時) | 308.6×382.3×89.2mm |
| 最大飛行時間 | 24分(フライトバッテリー) 39分(ハイキャパシティ フライトバッテリー) |
| 最大飛行距離(1充電あたり) | 13km(フライトバッテリー) 23km(ハイキャパシティ フライトバッテリー) |
| 最大上昇速度 | 8m/s(Sモード) 6m/s(Nモード) 3m/s(Cモード) |
| 最大降下速度 | 8m/s(Sモード) 6m/s(Nモード) 3m/s(Cモード) |
| 最大水平飛行速度 | 16m/s(Sモード) 12m/s(Nモード) 3m/s(Cモード) |
| 最大耐風速 | 10.7m/s(レベル5) |
| 最大離陸高度 | 4,000m(フライトバッテリー) 3,000m(ハイキャパシティ フライトバッテリー) |
| 全球測位衛星システム | GPS + Galileo + Beidou |
| ホバリング精度 | 垂直:±0.1m(ビジョン測位)±0.5m(GNSS測位) 水平:±0.1m(ビジョン測位)/±0.5m(GNSS測位) |
| 動作温度 | -10~40℃ |
| 内部ストレージ | 20GB |
| 対応ストレージ | microSD(最大1TB) |
| 内部ファイルシステム | exFAT |
| イメージセンサー | 1/1.28型 |
| レンズ絞り | F2.2 |
| 動画解像度 | 8K:7680×3840/30・25・24fps 5.2K:5248×2624/60・50・30・25・24fps 4K:3840×1920/100fps 4Kスローモーション:3840×1920/30・25・24fps |
| 写真解像度 | 55MP(10496×5248)14MP(5248×2624) |
| 動画形式 | INSV |
| 写真形式 | INSP、DNG |
| 動画モード | 標準動画、スローモーション |
| 写真モード | 標準写真、HDR、バースト、AEB |
| 動画エンコード形式 | H.264、H.265 |
| 最大動画ビットレート | 170Mbps |
| ISO感度範囲 | 100~6400 |
| シャッター速度 | 14MP写真:1/8000~1/2秒 55MP写真:1/8000~1/20秒 |
| センシング | 前方・下方ビジョンセンサー、底部赤外線センサー |
| 映像伝送システム | OmniLink 360 |
| ライブビュー画質 | 2K@30fps |
| 最大伝送距離 | 10km(FCC)/8km(SRRC)/6km(CE)/4km(MIC) |
| 最大伝送速度 | 30Mbps |
| 平均レイテンシー | 約150ms |
| アンテナ | 4アンテナ、2T2R |
| Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
| Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
| 標準フライトバッテリー | 2360mAh、16.9Wh、7.16V、Li-ion 2S |
| 大容量フライトバッテリー | 4345mAh、31.1Wh、7.16V、Li-ion 2S |
| フライトバッテリー重量 | 67.5g未満(標準)108.6g未満(ハイキャパシティ) |
| 充電時間 | 標準: 約45分(ハブ) 約58分(ドローン) 大容量: 約60分(ハブ) 約103分(ドローン) |
価格
FOLLOW ME キットはグリップが必用となる従来のセットよりも低価格でA1を利用することが可能。本格的に操縦にはヴィジョンゴーグルとコントローラーの大きな追加投資が必要となります。
Follow Me キットは「360度映像で試しに空撮してみたい」のであれば、導入しやすい製品となっています。
- Follow Me キット(ドローン本体付き):115,900円(税込)
特典:高容量フライトバッテリー1個プレゼント - Follow Me アクセサリーキット(ドローン本体なし):57,000円(税込)
新発売記念価格:45,600円(税込/20%OFF) - リモコン セット(ドローン本体付き):263,900円(税込)
ヴィジョンゴーグル付属
特典:高容量フライトバッテリー1個プレゼント - リモコン キットアクセサリーセット(ドローン本体なし):135,000円(税込)
新発売記念価格:108,000円(税込/20%OFF)
直販ストア:本体セット・単品販売
- Antigavity A1 FOLLOW ME キット:115,900円
- FOLLOW ME キット アクセサリのみ:57,000円
- Antigravity A1 セット:209,000円
- A1 ドローン:109,000円
- グリップモーションコントローラー:13,500円
- Antigravity Visionゴーグル:119,000円
- Antigavity リモコン:13,500円
- Follow Meアクセサリーキット:57,000円
直販ストア:アクセサリー
- Antigravity A1 フライトバッテリー:9,900円
- Antigravity A1 高容量フライトバッテリー:15,000円
- Antigravity A1 レンズ交換キット:5,280/7,500円
- Antigravity 65W GaN 急速充電器:6,500円
- Antigravity A1 充電ハブ:8,300円
- Antigravity A1 プロペラガード:4,900円
- Antigravity A1 プロペラ:1,590円
- Antigravity クイックリーダー:9,000円
- Antigravity A1 ランディングパッド:4,900円
- Antigravity A1 スリングバッグ:13,500円
- Antigravity Vision バッテリー:7,900円
- Antigravity Vision ヘッドストラップ:3,300円
- Antigravity Vision USB-C から DC への電源ケーブル:2,200円
- Antigravity Vision USB-C から DC への電源ケーブル:1,700円
Antigravity A1 外観
箱

白を基調として、A1や特徴的な時計型コントローラーの画像がプリントされています。右下にはこれがFOLLOW ME キットであることを示す記載あり。

内容物は全て専用ケースに入っています。機体の出し入れは(マチに余裕が無いので)少し面倒ですが、別売り収納ケースを購入する必要が無いのはありがたい。
ソフトケースであり、保護パッドは入っていません。乱暴に扱うと機材が破損する可能性あり。
なお、ビジョンゴーグルやグリップコントローラーなど、別キットのアクセサリを収納する余裕はありません。

ストラップが付いているので、ショルダーバッグのように肩にかけて携行可能。
同梱品

- ドローン本体
- 予備のプロペラ
- USBケーブル
- ドライバー
- 時計型コントローラー
- 指輪型コントローラー
- リストバンド
- 指輪型コントローラー用充電器
付属するバッテリーは一つ。
最大24分の飛行が可能ですが、長時間の撮影が予想される場合は予備バッテリーや充電器が必要。もちろん、撮影用のストレージ(メモリカードやバックアップ用のHDD/SSD)も用意する必要があります。
機体の外観

DJIのようなグレーではなく、Insta360 カメラのホワイトカラーと同様の白色。
背景が暗いシーンではコントラストが高く視認しやすいですが、背景が明るいシーンではドローンを視認しづらいのが悩ましいところ。
カメラ

収納時にカメラ部を保護するカバーが付属。
プロペラ部分を折りたたんでいる場合のみ取り付け可能。カバーを装着したままプロペラ部分を展開しようとすると、カバーがはじけ飛びます。

カバーを取り外すとカメラユニットが露出。360度カメラと同じように、上下に魚眼レンズを搭載。撮影した画像は自動的に結合され、360度映像として出力。
Insta360 X5/X6 のようなレンズ交換には非対応。破損や傷を避けるためにも、携行時はカバーを装着しておきたいところ。
(訂正:レンズ交換に対応していました。通常7,000円でレンズ×2 交換キットを販売しています)

ドローン底面のカメラが地面と接触しそうですが、電源オン時に付近の脚が展開。接地面と底部カメラユニットの接触を予防。
バッテリー

FOLLOW ME キットではフライトバッテリーが一つ付属。
24分飛行可能で、実際の使用でも似たようなパフォーマンスが得られました。ただし、使用中に着陸した場合、バッテリー残量が少ないと離陸できなくなります。バッテリー低下時はそのまま使い切ったほうが良いでしょう。
より飛行時間の長い大容量バッテリーもありますが、249g以上のドローンとなるので注意が必要。
(後述しますが、海外では250g以上で規制対象のドローンとなる可能性があります)
シリアルナンバーはバッテリーを取り外した内部の底面に記載されています。非常に見づらいため、シリアルナンバーは箱での確認を推奨。
インターフェース

バッテリースロットの下部にUSB-CポートとmicroSDカードスロットを搭載。
A1は20GBの内蔵ストレージを搭載していますが、360°映像を撮影するとあっという間に容量が埋まります。逆に大容量のmicroSDカードを用意しても、バッテリー一つで容量一杯まで撮影し続けることはできません。エントリー用としては、128GBのmicroSDカードあれば十分かなと。
内蔵ストレージ使用後、スマートフォンやパソコンからアクセスするためにはドローンの電源を入れる必要があります。(DJI NEOはバッテリー未装着でPCにUSB接続で転送可能)
プロペラ

FOLLOW ME キットはプロペラガードが初期装備。収納時のサイズが大きくなりますが、プロペラ破損のリスクを大幅に低減することができます。
このプロペラガードは本体にはめ込んでいるだけなので簡単に取り外すことが出来ます。
外れやすいので、ケースから取り出す際に外れかかることがあります。外れかかるとプロペラと干渉するため、離陸することができません。「おや?」と感じたらプロペラガードの装着具合を要確認。
「ドローン本体249g」はプロペラガード未装着時の重量です。
ガード装着時は309gとなる点に注意が必要。日本国内は100g以上で機体登録が必要となりますが、アメリカやEU、カナダなどで使用する場合は「250g」以上のドローンとなる点に気を付けてください。
コントローラー
アップルウォッチのようなデバイスと、指にはめるタイプのデバイスが付属。
時計型の操作系は電源ボタンと録画ボタンのみ。あとはタッチパネルを操作します。後述しますが、360度画面の操作用にジョイスティックがあると良かったです。
指輪型はボタンを押しながら手を動かすことでドローンを操作することができる画期的なアイテム。ボタンを押しながら手を動かすことで、ドラッグ&ドロップのように操作することができます。ただし、コントローラーのバッテリーが切れやすい。この操作が必須の場合は直前までモバイルバッテリーにつないでおいたほうが良いでしょう。
対応言語は「中国語」「英語」のみ
少なくとも、Antigavityより提供されたサンプルに日本語はありません。各メニュー項目や案内音声は日本語非対応。雰囲気でなんとなく操作できると思いますが、設定画面や操作画面は事前に確認しておくことをお勧めします。
Antigravity A1 使う前の準備
アクティベーション
購入後は事前に機体のアクティベーションを実施する必要があります。コントローラーとドローンを接続し、スマートフォンアプリと連携することでアクティベーションが可能。
スマートフォンアプリは「Ver1.3」以降が必要です。それ以前のバージョンでは時計型コントローラーを認識しません。必ずアップデートしておきましょう。
DIPS
100g以上のドローンは機体ごとに国土交通省に登録が必要となります。密閉された屋内飛行のみならば登録は必要ありません。しかし、Antigravity A1 を屋内のみで使用するケースは少ないはず。

- DISPSにアクセス
- アカウント作成
- 新規登録
- 本人確認
(私はマイナンバーカードとICリーダーを使用していました) - 登録機体の選択
(リストの中にメーカー名 Antigravity と 型番 DE001 があるので選択) - 使用者情報の入力
- 本人確認
- 支払い手続き

DIPSへの登録が完了したとしても、操縦方法や土地・地域などに応じて特定飛行や飛行許可を申請する必要があります。
保険
趣味の範囲内でドローンを使用するぶんには人や物と接触することはほぼ無いかもしれません。しかし、万が一に備えて保険への加入をおススメします。
Antigravity A1 操作方法
準備から離陸まで
ドローンとコントローラーの電源を入れます。ドローンの起動方法はDJIと同じ。短押し後に素早く長押しで起動。底面カメラの保護用に脚が突出するため、ドローン起動時は手で持っておいたほうが良いでしょう。
起動後にコントローラーとドローンを接続。コントローラーとの接続完了後、録画ボタン長押しやモニター上の離陸ボタン長押しでドローンが離陸します。この際、プロペラに干渉物があったり、バッテリー残量が低下している場合は離陸できません。付近に別のドローンが存在している状態も離陸不可。
以下の動画はドローンとコントローラーの接続、離陸、自律飛行の開始までを撮影しています。
(音声あり)
離陸後は上空に待機状態。コントローラーでの指示があるまで滞空。
コントローラーを使ったマニュアル操作も可能ですが操作が難しい。使うとしても位置の微調整程で、一般的なコントローラーのように動かすことはできません。
基本は被写体をトラッキングした状態での自律飛行です。
腕に装着した時計型コントローラーで360度映像を確認しつつ、被写体を指定したり、追従・動作方法を指定します。
自律飛行・追従
FOLLOW ME BUNDLEにおける基本的な操作方法。
被写体を指定後に以下のトラッキングモードを選択。追従開始と同時に録画が始まります。初期設定で動画出力が8K 30pとなっているため、ストレージを節約したい場合は設定変更が必要。
- マニュアル
- ディープトラック
- オービットフォロー
- スキー
- サイクリング
- フライアウェイ
- Antigravity Line
- 上昇(Ascend)
- Oval Orbit
- Spiral Acend
- Arc Out
最初はオートトラックで被写体に追従させてみるのがおススメ。ドローンがどのように追従・被写体を認識するのか確認することができます。
ディープトラック
360°映像における小さな被写体も検出して追従。被写体がフレームアウトしても映像は後処理で編集可能。追従・撮影が問題ないかぎり心配する必要はありません。
ドローンが被写体を見失うと再指定が必要です。
再指定は小さなモニタで360度画面の操作が必要となり、応答性はInsta360 Xシリーズほどではありません。お世辞にも使い勝手が良いとは言えないものの、被写体検出が頻繁に切れることはありません。再指定の頻度は少なめ。
Spiral Acend
Oval Orbit や Spiral Acend では被写体を中心に周回する空撮が可能。
通常のドローンで被写体を中心に捉えつつ、旋回・上昇し続けるのは難しい操縦。しかし、360度映像であれば、撮影後に被写体を中央に固定可能。飛行に問題がなければ、撮影に失敗することはまずありません。FOLLOW ME キットであれば、飛行も自動的に操作されるため、非常に簡単。
ワンマンで空撮をコンテンツに導入したいのであれば、特に魅力的なツールと感じました。被写体は自身である必要がなく、目標となる被写体を中心に周回することもできます。
Arc Out
直進しつつ、被写体を迂回する動作も可能。(頭上を通過する方法もあります)
フライアウェイ
近距離から離れつつ上空に上昇する撮影するモード。
動画のオープニングや導入時の映像として使いやすそう。ロケーションや自分の現在地を撮影する手段として効果的。
初期設定(5m)だと高くまで上昇しないので、20mくらいまで設定を変更することでダイナミックな映像を撮影することができます。
遮蔽物について
衝突防止機能を搭載しているため、障害物に接触することはまずありません。(少なくとも私がテスト中に問題が発生することはありませんでした。)
安全ですが、進路上の障害物が存在する場合は自律飛行中止されます。行動範囲が広い自律飛行の場合、狭い空間や遮蔽物が多いと機能しません。例えば、動画のように被写体を中心に周回するような動作は干渉しやすい。
下の動画は、Spiral Acend中に木が障害物となって自律飛行がキャンセルされた例です。
ただし、ディープトラックでは遮蔽物を回避しながら空撮を継続することが可能。遮蔽物がある場合、上昇して上から飛び越えようとします。障害物を下からくぐるような動作はしません。
(前述したトラッキングモードの動画を参照)
遮蔽物で被写体を見失うことはありませんでしたが、編集時のディープトラッキングでは追従が切れる場合が多い。この際はソフト側で被写体を再指定することで追従再開します。
編集
パソコンソフトのAntigavity STUDIO・Insta360 Studioを使用することで、撮影した360度映像の編集が可能です。2種類のソフトに対応していますが、インターフェースはほぼ同じ。使い慣れているほうを利用すればいいのかなと。
編集方法はInsta360 Xシリーズの360度映像と同じ。映像中の被写体を注視した平面映像にしたり、横方向に視点を固定した映像にすることができます。色やトーンなどの調整も可能。一般的なドローンと異なり、撮影後に映像の視点を変えたり、視野を広げることができるのは魅力的。
1度の空撮で2つの映像を出力することも可能。
スマートフォン用アプリもありますが、8K映像のファイルサイズが大きいので大容量のHDD・SSDを接続したパソコンで編集作業をすることが多いはず。
時計型コントローラー

ボタンは電源と録画の2ボタンのみ。
Insta360の360度デバイスと同じく、モニター上のタッチ操作が基本。モニター上のメニューを操作するか、上下左右にスライドして設定画面を呼び出します。
360度映像の操作も上下左右のスライドであり、スライドメニューの呼び出しと干渉しやすいのが悩ましいところ。360度映像を操作するつもりがメニュー画面を開いてしまいがち。時計型コントローラーのサイズが大きくなるものの、360度映像の操作用にスティックがあると良かったです。
ドローンの滞空位置をタップ・スライド操作で調整可能。パネル上にある左右のスイッチで上下・前後の操作、画面上を横にスライドすることでドローンの向きを調整することができます。一般的なドローン操縦に近い。
上下前後は簡単ですが、左右の向きを変えるのが少し面倒。
後述する「ドラッグして飛行」よりも直感的ではありませんが、意図した場所にドローンを滞空させる手段としては適切です。
指輪型コントローラー

指輪側コントローラーが無くても微調整可能ですが、直感的に操作したい場合はこちたを推奨。電源オンは長押しではなく、短押しです。(長押しでは起動しません)
被写体指定時にボタン長押しで手の動きに追従する「ドラッグして飛行」モードに入ります。「距離」を調整するモードと「方位」を調整するモードの二種類があり、切り替えて操作する必要あり。
- 距離調整(Distance):
・手を内側にひねる:ドローンが近寄る
・手を外側にひねる:ドローンが遠ざかる - 方位調整(Azimuth):
・手を左右に動かす:手を伸ばした先にドローンが滞空する
・手を内側にひねる:高度を下げる
・手を外側にひねる:高度を上げる
今回は立ち止まって撮影していますが、移動しながらでも自動的に追従しつつ位置を調整することが可能。両手が使えないシーン、何か作業しつつ自撮りするシーンで重宝しそうな機能。
手の動きに合わせてドローンが柔軟に機動するためか、バッテリーの減りが早い印象あり。この操作を軸に空撮をするのであれば、予備のフライトバッテリーを複数用意しておいたほうが良いでしょう。
DJI NEO2なども手の動きで操作可能ですが、ドローンのカメラが操縦者を正面に捉えておく必要があります。A1 FOLLOW ME キットは必ずしも操縦者がカメラに写っている必要はありません。
まとめ

ポイント
ここが良い
- ドローンの複雑な操作を習得する必要が無い
- 画角や視点を後処理で編集可能
- コントローラー装着でも両手が使える
- 直感的なドローン操作が可能
- 障害物の検出が良好
ここが気になる
- 時計型コントローラーの操作性
- 指輪型コントローラーのバッテリー残量
- 自律飛行には広い空間が必要
- 普通のコントローラーが欲しくなる
コンテンツに空撮を簡単に導入できるツール
ドローン操作を習熟する必要なく、被写体を中心とした自律飛行を簡単に実現することができます。さらに、360°映像を撮影することで視点や画角が後処理可能。コンテンツに空撮を導入したい人にとって、非常に便利なツールです。
私自身、ドローンはほぼ初めてですが、自律飛行を利用することで滑らかでダイナミックな空撮が可能となりました。
操作性は画期的だが要改善
新しい撮影デバイスということで、インターフェースが煮詰まっていない感はあります。
小さなコントローラーでの360画面の確認や操作は難しい。被写体の検出が途切れた場合、被写体を探したり、指定したり手間がかかる。突然のアクシデントに素早く対応できるインターフェースではありません。
とは言え、「ドラッグして飛行」の直感的な操作は非常に便利。リモコンでドローンを操作する必要がなく、慣れれば素早く滞空位置の調整が可能となります。
自律飛行タイプのドローンは導入が面倒
総合的に見て魅力的なドローンですが、自律動作で被写体に追従するシーンがアマチュアユースで少ないのが悩ましいところ。
人が多い観光地では使えず、人がいなかったとしても許可・申請が必要となる場合が多い。後ろからドローンを追従させる場合は「目視外飛行」となるので、さらにハードルが高い。アマチュアが趣味で使う場合は面倒すぎる。
密閉された屋内で使う場合は航空法を適用しなくていいものの、(体育館のように)広い空間が必要となります。やはりアマチュアユースで使うには条件が厳しい。
導入の手間を考慮しても魅力的な場合がある
操縦・撮影から編集まで全て一人でこなすビジネスユースやコンテンツクリエイターにとっては、導入の手間を考慮しても便利かつ魅力的なドローン。操縦を習熟する必要が無いという点が大きく、初心者の私でも滑らかなドローン空撮動画を撮影することができました。360度映像で編集の自由度が高いのも魅力的。
自社・自身のコンテンツにドローンを使った空撮を気軽に導入することが可能。一般的な自律飛行のドローンと比べると高価ですが、撮影後の映像に柔軟性が高く、リテイクの回数をぐっと減らすことができるはず。
欠点は時計型コントローラーのみでは操縦の自由度が低いこと。360度ドローンの可能性を考慮すると、自律飛行のみで使うのは非常にもったいないと感じます。
(「ここを、こう飛んでほしい」のように細かい動作ができません。)
おそらく、使っているうちに普通に操縦できるコントローラーも欲しくなるはず。
Antigavity関連記事
- 360度ドローン Antigravity A1 FOLLOW ME キット レビュー 2026年10月22日
- 新しい映像表現の可能性を広げるドローン|ANTIGRAVITY A1 2026年2月8日
- 360度全景ドローン ANTIGRAVITY A1 最新情報まとめ 2025年12月5日
広告
*手動広告を試験的に導入しています。
![]()
期間限定セール
アウトレットなど
キャッシュバック
カメラメーカー直販・店舗リンク(楽天市場)