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SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 は面白いレンズだがAFが亀のような遅さ

Radojubaがタムロン「SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 (Model B01)」のレビューを掲載しています。良好な光学性能と面白い機能を評価しつつも、オートフォーカスは「本当に亀である」と言及しています。

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  • 2003年1月1日に発売され、2016年には既に生産終了している。
  • タムロンのマクロレンズの歴史はかなり長く、1979年の「90mm F2.5 Model52B」から「SP 90mm F2.8 Di VC USD Model F017」まで続いている。
  • 日本製でビルドクオリティはとても高く、頑丈で信頼できるものだ。
  • 重量は800g強だ。この専門的なレンズにとって大きな問題とはならない。
  • 三脚座は取り外し可能だ。三脚リングには3つのポジションにマークがあり、素早く垂直・水平に設定することが可能だ。
  • レンズフードは大きなプラスチック製だ。逆さ付けに対応している。
  • FEC機能を備えており、フィルターを操作できるリングを備えている。リングを操作することでC-PLやNDフィルターを操作可能だ。これによりフードを装着した状態でもフィルターを操作することが出来る。
    リングは十分な幅だが、不快な摩擦とノイズが発生する。
    マイナーな欠陥ではあるが、このようなリングが有用でとても興味深いものだ。
  • オートフォーカスは非常に遅い。無限遠から最短撮影距離までの動作時間はとても長い。こいつは本当に亀だ。
  • フォーカスリングは180度で回転する。滑らかに動作するので指一本で操作可能だ。
  • 1:1の撮影におけるワーキングディスタンスは25cmだ。レンズフードを装着した状態でも15cmも残っている。
  • フォーカスモードを切り替える場合はリングをスライドする。
  • フォーカス機能
    ・被写界深度指標があるものの、F32のみだ。
    ・使用するカメラによってフォーカス速度は多少異なる。
    ・フォーカス中はレンズもカメラもかなり騒がしい。
    ・フォーカスブリージングの影響がとても大きい。最短撮影距離は画角が狭くなる。
    ・このレンズはDタイプのレンズである。
    ・被写界深度指標は撮影倍率付け。
    ・フォーカスリングの回転方向が「Micro Nikkor 200mm F4D」と一致しない。
    ・テレコンバージョンレンズとの互換性は不明。
    ・AFリミッターが存在しない。
    ・サードパーティ製レンズのため一部のニコン製カメラでは動作しない。
  • 絞りリングを備えているが、対応していないカメラでは「F32」に設定しないとエラーが表示される。
  • 絞り羽根は7枚だ。円形絞りのためF3.5からF8まで均質な形状となる。さらに絞ると七角形がハッキリと現れる。
  • 無限遠で絞り開放時にのみ「F3.5」となる。最短撮影距離の場合は実効F値がF5.6となる。フォーカス中に絞り羽根が僅かに閉じて絞りが閉じる状態を確認可能だ。このような動作はマニュアル露出時などでとても重要だ。
  • 画質
    ・開放でも中央は良好なシャープネスだ。
    ・四隅のシャープネスは僅かに低下する。
    ・F8-F11でピークのシャープネスが得られる。
    ・近距離・遠距離どちらでも良好な解像度となる。
    ・歪曲収差はとても少ない。
    ・無限遠時の絞り開放で周辺減光が目に付く。
    ・全体的に色収差が少ない。
    ・色収差はフレーム端や四隅の細部で目に付く。
    ・絞ると色収差が少し低下する。
    ・強烈な逆光時にコントラストが僅かに低下する。
    ・何故かBBARコートを使用していない。

本当にお気に入りのレンズだ。Tokina 100mm F2.8 Macroに加えて長く使える2本目のレンズである。個人的に72mmより77mmフィルターのほうが良かった。少し前に「Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1」を紹介したが、特別の思い入れは無かった。このレンズは古いが個性的な魅力がある。
・ニコン一眼レフ用レンズで200mm F4Dに最も近い
・キヤノン一眼レフ用レンズでEF180mm F3.5Lに最も近い
・ソニー一眼レフ用レンズでAPO300mm F4に最も近い
・なぜかPENTAX用モデルは存在しない。

とても面白いマクロレンズで、優れた光学性能を備えている。残念ながら多くの点でシグマのマクロレンズに負けてしまうが、それでも非常に魅力亭なソリューションである。

長所:最高品質のSPシリーズ・等倍マクロ・脱着可能な三脚座・レンズフード同梱・インナーフォーカス・フィルター操作リング・特殊レンズ使用・レンズプロファイルあり・高い光学性能・低色収差

短所:ボディ側駆動のAF・防塵防滴非対応・FECリングの操作性・煩く遅いAF・AFリミッターなし・AFモードスイッチではない・フォーカスリングの回転方向が異なる・7枚の絞り羽根・テレコン非対応の可能性あり・逆光耐性

Radojuva:Обзор Tamron 180mm 1:3.5 LD DI SP AF [IF] MACRO 1:1

とのこと。
既に生産完了で新品在庫も少なくなってきている望遠マクロレンズですが、中古市場で3~5万円ほどで手に入れることが可能です。オートフォーカスさえ妥協できればまだまだ面白いレンズとなりそうですね。光学手ぶれ補正を搭載していないので、三脚での運用がメインとなるかもしれません。
Flickrには1万点を超えるユーザー投稿が公開されています。購入前にレンズの描写傾向を確認しておくと良いでしょう。ざっと確認する限りでは、まだまだ現役の光学性能に見えます。

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