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ズームできる魚眼レンズ AT-X 107 DX Fish Eye 10-17mm F3.5-4.5 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「AT-X 107 DX Fish Eye」の情報を収集しています。

データベース

購入早見表

AT-X 107 DX Fish Eye 10-17mm F3.5-4.5 Canon
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AT-X 107 DX Fish Eye 10-17mm F3.5-4.5 Nikon
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レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 10 ~ 17mm作例
10mm ?
作例
17mm ?
フォーカス方式 IF(インターナルフォーカス)
明るさ F3.5 ~ 4.5作例
F3.5 ?
作例
〜F4 ?
ズーム方式 回転式ズーム
最小絞り F22 絞り羽根枚数 6枚
レンズ構成 8群10枚 最大径 70.0mm
コーティング 多層膜コーティング 全 長 71.1mm
画 角 180゚ ~ 100゚(ニコン APS-Cカメラ使用時)
※キヤノンAPS-Cカメラでの広角端画角は162°です。
重 さ 350g
最短撮影距離 0.14m 最大撮影倍率 1:2.56

MTFチャート

wide

wide

tere

tere

レンズ構成図

AT-X 107 DX Fish Eye 10-17mm F3.5-lens

紹介

CheckPoints

Good
  • ズームレンズで超広角から広角をカバーしている
  • 魚眼ズームながらコンパクト
  • そこそこな解像力
  • (魚眼としては)価格が安い
  • フルサイズでも15mm付近からケラれない
  • クロスフィルター要らずの光芒
Bad
  • 強烈な周辺部の色収差
  • フルタイムマニュアルに非対応
  • フィルター装着不可

外装・機能性

350gとフルサイズの魚眼レンズと比べるとかなりコンパクトで、さらに10mm?17mmに画角を調整できるズームレンズ。機動力と対応力に優れているAPS-C用魚眼レンズとしてはオンリーワンな存在だ。

ズームリングのトルクは程よく、回しやすい。ピントリングはフルタイムマニュアルに対応していないので、微調整はし辛い。オートフォーカスは高速で不満を感じることは少ないだろう。全体的にコンパクトな為かAF-MFスイッチが小さく使いにくい点がマイナス。

前玉はやや出目金な形状の為、フィルターは装着できない。

接写性能が高い

ズームできるだけなく、接写性能が高いのでレンズにぶつかるのでは無いかと思うほど近寄ることが可能。

F値は平凡ながら接写することで後ボケを演出できるので、見た目のスペック以上に楽しめるレンズだと思う。

描写

解像力

純粋に広角ズームとしてみると、やや解像力は競合レンズに劣る。しかし、広角端はフレーム全体でバランスの良い解像力を発揮しており、絞る事でさらに立ち上がる。望遠端では解像力が全体的にやや落ちてしまうが、中央はそこそこ頑張ってくれる印象。

ズームレンジ全体で概ねf/8まで絞り込むことで、このレンズの解像力がピークとなる傾向だ。ただし、後述するようにカラーフリンジに気を付ける必要がある。

解像力は及第点だが、色のりは良好で特にマゼンダが映える。コントラストも強めで解像力はないが、立体感は強め。夏空や夕景・マジックアワーに使いたい一本。

色収差

中央は許容範囲だが、周辺部はカラーフリンジが非常に目立つ。これは許容範囲を超える場合が多く、特に画角が広いのでハイコントラストな部分を拾いやすい魚眼レンズとしては致命的。

絞っても改善されないので、レンズの癖として付き合っていく必要があるだろう。

ソフトウェアで綺麗さっぱり消し去ることは可能だが、脱色しただけでディテールを損なっている場合も多い。

フィルター要らずの光芒

ハイコントラストには弱いが、絞り込むことで強烈な点光源で綺麗な6本線の光芒作り出すことが出来るのも特徴。案外夜景でも面白い写真が撮れたりする(カラーフリンジは言うまでも無いが…)

15mm付近からフルサイズでも使用可能

限定的だが、15mm付近から望遠端にかけてはフルサイズ機でもケラれることなく使用する事が可能。周辺部の解像力は推して知るべしな部分が多いものの、手軽に魚眼を楽しむにはちょうどいい。また、中央の解像力はAPS-Cで使うよりもカッチリしている(感じがする)

評価

キヤノン・ニコンマウントともに、魚眼レンズのラインナップは少ない。キヤノンに至ってはAPS-C用の魚眼が無いので、高価で大きいフルサイズ用を選ぶかサードパーティ製を選択するしかない。

そんな中にあって魚眼ズームレンズなこのレンズはオンリーワンな存在。解像力や色収差はやや妥協が必要だが、(魚眼レンズとしては)お手頃な価格なので強烈なパースと歪曲を気軽に試したいのであればいいチョイス。キヤノンは多くの機種でバリアングルモニターを採用していたり、ニコンでもD5000シリーズにはバリアングルモニターが採用されている。魚眼を活かすにはハイローアングルが得意なこれらの一眼レフで是非とも使いたい。

光学設計は等距離射影方式を採用しており、ニコンやシグマの魚眼レンズよりは歪み方が控えめなので使いやすい印象。アングルを水平に保つと歪曲が少なく見えるので、疑似的な広角ズームとしても使えなくもない。

ちなみにこのレンズはペンタックスと共同設計されたレンズ。ペンタックスKマウント用は独自に『smc PENTAX-DA 10-17mm F3.5-4.5 ED』として世に出ている。フルタイムマニュアルに対応しているのでやや使いやすく、なぜか本レンズよりも価格が安い。

競合レンズとの比較

EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM

純正のフルサイズ対応魚眼レンズ。フルサイズ対応にも関わらず、8mmスタートとよりワイドなズームレンジをカバーしている。解像力はとても良好で、特に中央が魚眼とは思えない性能を発揮する。特にAPS-Cで使えば、その中央を切り取って使う事が出来る。

また、今後フルサイズに移行するのであればそのまま使うことが出来る点もGood。ただし、フルサイズで使う場合は広角側で周辺部がケラれる円周魚眼になる。

キヤノンユーザーなら持っておいて損はしないと思うが、本レンズと比べると価格がダブルスコアな上にやや重くてでかい。その辺をクリアできればいいチョイス。

AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED

ニコンにはDXフォーマット用の魚眼レンズが用意されている。F2.8と明るく開放からカッチリした解像力を発揮する。星空や接写でボケを演出したい場合にはベターなチョイスで、光学性能や接写性能を余すことなく使い切ることが出来るだろう。

サイズは本レンズよりもコンパクトで取り回しの良さもポイントだ。周辺部の色収差は本レンズほどではないにしろ、やや目立つ傾向。

価格はやや高いものの、レンズの明るさや光学性能を考えるとこんなもんでしょう。どちらかと言えばシグマの10mmF2.8と悩むと思われる。

SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM

ニコン10.5mmと同じくF2.8と明るい単焦点レンズ。解像力は10.5mm純正ほどではないが、色収差はよく抑えられている。絞れば四隅以外はシャープに写るので光学性能は頑張っている印象。

キヤノンとしてはAPS-Cでは貴重な明るいレンズの為、AFが必要であればこのレンズをチョイスする他ない。HSM搭載型なのでフルタイムマニュアルに対応している点は他のレンズに無いメリット。また、リアフィルターに対応しているのでゼラチンNDフィルターを使える点もGood。

価格は本レンズと比べるとやや高く、ニコン10.5mmと同程度。ニコンなら純正レンズを選択し、キヤノンならもう少しだしてフルサイズ用8-15mmな選択肢

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