「たとえフルサイズが出たとしてもAPS-Cでいくぜ!」
さて、リコーイメージングがPENTAX系列の一眼カメラでフルサイズを発表した。この発表を受けて一部のペンタユーザーはフィーバー状態じゃないだろうか。私もこのビックウェーブ(ペンタユーザーには大波)に乗るしかない、と言うことで乗ってみる(笑
今回は結果として「APS-Cサイズのセンサーで十分」と言う結論有りきで記事を書いているので、フルサイズを待望している方の論調とは違う点を始めに断っておきたい。
レンズ資産の無いにわかペンタユーザーとして
ここ最近、K-3やK-50などの一眼からペンタユーザーになった方であれば、そこまでレンズ資産を持っていないと思う。そしてその僅かな所有レンズの中にはフルサイズ未対応のレンズも多くあるのでは無いだろうか?サードパーティ製でお世話になるであろう大口径ズームのSIGMA17-50mmF2.8などはDCレンズと言ってフルサイズ未対応だけど安い、と言ったレンズだ。その様なレンズでフルサイズに装着すると周辺部がケラれてしまう。つまりフルサイズ用のレンズを改めて購入する必要がある。私はレンズ資産の乏しいにわかペンタユーザであり、持っているレンズもSIGMAのDCレンズや安いオールドレンズが多く、フルサイズを意識するレンズが無い。
また、今後のレンズ新製品の展開がフルサイズ対応の高額レンズ群ばかりだとしても、既にAPS-Cで遊ぶことが出来るレンズラインナップは十分に有ると思う。私はその1割もまだ購入・体験して無いので現行のレンズのラインナップでも十分。欲を言えばHDコーティングが欲しいところだが、それで価格が上がっては買いにくい。
K-3のポジションが「ミドル」になる
PENTAXユーザーのフラッグシップ機は現在K-3だ。(645Zは色々な意味で特例)
K-5?シリーズからK-3を我慢してマイナーチェンジの後継機を待っているユーザーの方も多いのではないだろうか。APS-Cサイズで出るともっぱらの噂はK-S1の後継機「K-S2」、エントリー向けの機種。まだまだK-3のマイナーチェンジはなさそうだ。
APS-Cサイズの一眼レフカメラは熟成されており、目に見える進化と言うのは伸び悩んでいるのではないかと以前の記事で書いた。ブラッシュアップされた 後継機が出たとしても、画質面と言うよりは機能面の利便性の向上が主だった改善点だろう。進化の袋小路に迷い込んだセンサーサイズとも言えるし、熟成されて食べごろなセンサーサイズとも言える。PENTAXのフルサイズ機は、まだまだこれからの成長株であり未知数な所も多い。フルサイズ初号機の売上が振るわずにそのままフェードアウト…とならないかどうか。
ともかく、フルサイズ機が出ることで、K-3の立ち位置が大手2社で言う「D7100」や「70D」のミドル機に落ち着く。キヤノンやニコンのミドル機がそうであるように、新製品はフルサイズ対応で安いレンズはどっちゃかと言えばエントリー向け。と言うことになってくるのではないか?SIGMAの様なAPS-C専用の尖った性能のレンズは出てこなさそう。ミドル機になると言うことはそう言う事かもしれないぞ…。先述した様に現状で十分にライナップはあるので、そこまで不安ではない。
比較
APS-Cがフルサイズと比べ
- ボディ・レンズがフルサイズ対応より安い
- 画素数によるデータ容量がフルサイズほど大きくない。
- データ容量からくる転送速度や保存容量関連の機器のコストが比較的安く済む
- 軽い・小さい
フルサイズ対応のレンズも使う事が出来る。(これは逆の場合でもクロップモードを使えば問題無いため削除)
と言ったところだろう。システムとしてフルサイズは金額的にも物理的にも大きすぎる、と感じる人にフルサイズは無縁だろう。金額差分の満足感が得ることが出来るかどうか。これはオーディオ趣味にしていたときにも感じた。このヘッドフォンでは良い音が鳴る!と思っていたが、中級機と高級機と聞き比べても値段の差ほどに違いを感じない。中級機でいいんじゃない?と思う事があったのだ。
K-S2
K-70じゃなかったのかあ…。K-3と比較するとバリアングルが付いていたり、WiFi内蔵だったりとこれまでになかった機種をポンと出してきた。しかし、一等地にwifiボタンがあるのはどうなんだろう。そこまでそのボタン多用しないと思うけどなあ…。
しかし、K-S1に比べるとデザインが落ち着(ry もとい精錬されたと思う。これで防塵防滴で価格も手頃ならサブ機に丁度いいかも。K-50を考えていたが、バリアングル液晶が欲しい!と思うようになってきた。さて、お幾ら万円になることか…。
結論 迷うこたあ無い、APS-Cでいくぜ!
- レンズが十分揃ってる
- FAリミも中央解像度のいいとこ取りで使えるし十分
- コンパクト・価格が手頃のPENTAXで十分
- 現状、機能・描写で不満な点はあまり無い
- 高価な機器になればなるほど故障のダメージが大きい
- サブ機に出来そうな新エントリー機種が出る
上記の様な点からして、買うとしてもK-S2かK-3の後継機だ。もちろんフルサイズを否定している訳ではなく、PENTAXらしい性能や価格で大手フルサイズに対抗すると思うと気にはなる。写真趣味の予算も決めてあるので「現状そこまで金は積めんなあ…」と言うところ。宝くじなどでポーンと副収入が入ったら、検討するラインに入る。今はK-3で十分。
むしろフルサイズ機の登場でAPS-C用レンズやK-3を売却してフルサイズ機に行く人も多いと思うので、投げ売り価格のオークションに私は注目していきたい(笑
兎にも角にも、フルサイズ機の発売でPENTAXブランドのシェアが上がれば喜ばしいこと。K-3が故障しても修理先があるのは安心な事だ。出来れば数年後にK-3の後継機も出してもらえるとちょっと嬉しいのだが。
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