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PetaPixelが評価するカメラ・レンズメーカー【2024】

PetaPixelがカメラ・レンズメーカー各社の2024年を評価しています。最も評価が高かったのは数多くのレンズをリリースしたシグマ。次点でキヤノンやソニー、富士フイルムなどを挙げています。

キヤノン【A-】

  • キヤノンが常に最善の方向に向かっているとは感じられないが、長年カメラ業界をリードしてきたこの大手メーカーは素晴らしい年を過ごした。
  • 特にEOS R5 Mark IIは素晴らしいカメラだ。キヤノンの新しいF1.4単焦点レンズシリーズは、写真家やビデオグラファーにとって素晴らしいものであり、70-200mm F2.8ズームレンズは非常に高価ではあるが素晴らしい。
  • キヤノンのミラーレス戦略について議論すべき理由はたくさんあるが、2024年が同社にとって非常に好調な年であったことは疑いようがない。
  • キヤノンの今年の業績は、APS-C分野での開発不足によって妨げられている。この分野で今年唯一意味のあるニュースは、RF-Sレンズを発売したサードパーティから発表されたものだけである。

PetaPixel:Canon in 2024: The R5 II Is Canon’s Best Mirrorless Camera Yet

確かに今年の新製品はフラッグシップ・ハイエンドモデルを皮切りとしたフルサイズミラーレス一色となりましたね。とはいえ、将来的にこれら製品の機能の一部がAPS-Cシステムに導入されると考えると、明るい未来が待っているのかもしれません。それが2025年であると良いのですが…。

噂では2025年にはAPS-Cシステムに関して動きがあると言われていますが真相やいかに。

ニコン【B+】

  • Z6IIIは今年の主役で素晴らしいカメラ。
  • Z50IIはニコンのラインナップの中でも重要なモデルであり、さらなる市場シェア獲得に向けた幅広い戦略の一環。
  • 同社の3つの新しいレンズはどれも素晴らしい。Z 28-400mm f/4-8は汎用性が高く、新しいf/1.4の単焦点レンズ2本は性能と手頃な価格が魅力だ。
  • 全体的には多くの新製品を発表したわけではないが、発表した製品とREDの買収は、ニコンが正しい道を歩んでおり、2025年にはさらに素晴らしい成果を収める準備ができていることを示している。

PetaPixel:Nikon in 2024: Z6 III and RED Acquisition Bolster Slower Year

最新の画像処理エンジン「EXPEED 7」を搭載した新製品が2つ。どちらも「EXPEED 6」を搭載した旧モデルからのリニューアル。Z6IIIはイメージセンサーも更新していますが、主なアップグレードは処理エンジンの更新が効いていると思われます。それぞれフルサイズ・APS-Cでボリュームのある層をカバーする製品となっています。

旧世代(EXPEED 6)は競合他社と比べて見劣りする性能でしたが、EXPEED 7で大幅に改善。特に手頃な価格のZ50IIに導入されたのは印象的で、APS-Cにおける存在感を強める1台となりそうです。

レンズは今後のシリーズ展開を期待させる無印のF1.4と前例のない400mm高倍率ズームレンズ。それぞれS-Lineとは異なり癖のあるレンズですが、自身の用途と合致すればコストパフォーマンスの高い製品になると思います。

ソニー【A-】

  • PetaPixelの2024年アワードではソニーが完全制覇。
  • α9 III(2023年の終わり近くに発表されたため、ソニーの2024年の評価には関係しない)がカメラ・オブ・ザ・イヤーを、85mm f/1.4 GM IIがプライムレンズ・オブ・ザ・イヤーを、そして28-70mm f/2 GMがズームレンズ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。これは称賛に値するし、高い評価を得た年だ。
  • リリースの中には、24-50mm f/2.8 GやAPS-Cキットズームレンズの新製品など、やや期待外れのものもあった。しかし、それを除けば、ソニーは2024年に素晴らしい成果を残し、ソニーファンは2025年に向けて期待を膨らませている。

PetaPixel:Sony in 2024: Sony Charts a Consistent and Effective Course as the Mirrorless Leader

PetaPixel的にF2.8 G ズームレンズの評価が低いものの、これまでに無いラインアップを追加した面白い傾向。さらに珍しい28-70mm F2の大口径ズーム、ほぼ最古のG Masterをリニューアルした「85mm F1.4 II」など隙の無いラインアップとなっています。

また本文で、α1 IIは非常に高価ながらプロや資金に余裕のあるアマチュアにとってた多目的に使えるカメラと言及しています。入手可能な中で最高のオールラウンドカメラですが、α9 IIIほど高速でなければ、技術的に画期的なカメラではないとのこと。

富士フイルム【A-】

  • すべての新製品がホームランだったわけではないが、富士フイルムは2024年に非常に生産的で強力な年を過ごした。
  • X100VIは明らかにハイライトだが、カメラが希望小売価格で簡単に手に入らないのは残念だ。GFX100S IIはとても大きな価値があり、画質を重視し、そのために支払う意思のある写真家にとって素晴らしい選択肢だ。
  • レンズに関しては、新しい500mm F5.6の単焦点レンズはGFXとXシリーズのカメラシステムの両方にとって素晴らしいものであり、16-55mm F2.8 IIは、富士フイルムが4000万画素のカメラを発売し始めてから長い年月が経っているレンズにとって、非常に歓迎すべきアップグレードである。
  • 2024年は富士フイルムにとって素晴らしい年となった。このハードルを乗り越えるのは大変だろうが、(ここ数年の動向を見れば)同社にはそれを乗り越える力が十分にあることがわかる。

PetaPixel:Fujifilm in 2024: 6 Cameras and 4 Lenses Propel Fujifilm to Superb Year

レンズ交換式カメラと高級コンパクトカメラを4つもリリースした勢いのある年となりました。供給体制は未だ完璧とは言えないものの、なんだかんだで毎年のように新製品をリリースしている印象。一部の国内向け製品で言語設定を絞ることで、インバウンド需要をどの程度抑えることが出来るのか気になるところ。

来年の新製品は既に「X-E5」「GFX100RF」などが噂されており、今年と同じく賑やかな年となりそうです。

リコー・ペンタックス【B-】

  • 2024はPENTAX 17によって大幅に後押しされている。これは、久しぶりのエキサイティングな新しいフィルムカメラだ。
  • GR III HDFは、すてきな新製品だが、6年前のカメラシリーズの大幅なアップグレードというわけではない。
  • 4つの新しいタフカメラも素晴らしい。それほどワクワクするようなものではないが、それぞれ特定のニッチなユーザー層に受け入れられている。WG-8は、冒険家にとって特に堅実な選択肢であることは間違いない。
  • ペンタックスの熱狂的で情熱的なデジタル一眼レフカメラの愛好家たちは、2024年には祝うべきことが何もなかった。それは本当に残念なことだ。

PetaPixel:Ricoh Pentax in 2024: DSLR Woes, Compact Triumphs, and the Return of Film

最も注目されたのはフィルムカメラの新製品「PENTAX 17」。フィルム価格の高騰もあり、現在のフィルムブームがどれほど続くのかは分かりません。しかし、これからフィルムカメラを新製品で始めてみたい人にとって面白い選択肢となりそうです。「17」は比較的カジュアルに使うフィルムカメラなので、将来的にKマウントのフィルムカメラが追加されるのか気になるところ。

Kマウントの新製品は特にありません。また、GR3はHDFモデルが登場したものの、基本的にはやや古いGR3のマイナーチェンジモデル。

パナソニック【C(D-/B)】

  • マイクロフォーサーズのラインナップで目立った動きは見せなかったが、LUMIX GH7は優れたカメラである。LUMIX G97は年末に発表された魅力的なカメラだが、かなり古いカメラのマイナーアップデートである。
  • マイクロフォーサーズのプラットフォームとして信頼性を高めるための十分な取り組みを行わなかったとして、OMシステムを評価を下げた。そのため、パナソニックもGH7の優秀さにもかかわらず、同じ運命をたどるだろう(OM-1 IIも素晴らしいカメラである)。
  • 近年はるかに注目を集めているフルフレームのLUMIX Sプラットフォームという別のシステムによって、低迷から抜け出そうとしている。マイクロフォーサーズを放棄したわけではないが、フルフレームに多くの注目が集まっていることは明らか。
  • LUMIX S9はファームウェアのアップデートと新しいコンパクトな18-40mmズームレンズの登場で、より面白くスタイリッシュな小型カメラとなった。
  • 100mm F2.8マクロレンズは素晴らしいし、28-200mmのオールインワンズームは、パナソニックだけでなく、Lマウント全体にとって大きな空白を埋めるものだ。
  • パナソニックの2つのシステムを個別に評価すると、マイクロフォーサーズはD-、LUMIX SはBとなるだろう。しかし、メーカー全体として考えると、パナソニックの評価はCになる。

PetaPixel:Panasonic in 2024: A Little Bit of Everything

像面位相差AFのGH7が登場したことは大きいように感じますが、マイクロフォーサーズ全体の将来を約束する製品としては力不足と感じたようです。(今年はOM SYSTEMからもフラッグシップモデルが登場していますが…)

その一方、LUMIX Sシリーズは「S9」をはじめとして、コンパクトなレンズ群が数多く登場しました。今後はこの路線でシステムを拡充するのか、LUMIX S1シリーズが復権するのか注目ですねえ。

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OM SYSTEM【D】

  • 痛恨のミス。マイクロフォーサーズシステムに対する期待感や、腰を痛めないダイナミックなレンズといった独特の利点を再活性化させるために、OMシステムにとって今年ほど切実に必要とされた年はなかった。しかし、同社は人々に安心感を与えることができなかった。
  • マイクロフォーサーズの将来について人々が不安を抱いている中、急速に変化する状況の中、OM SYSTEMは懸念を和らげるための取り組みをほとんど行わなかった。
  • とはいえ、OM SYSTEMには大きな可能性がある。マイクロフォーサーズは、多くの用途に最適なカメラシステムである。まだ楽観的な理由はあるし、OMシステムは2024年の失望を過去のものにしてしまうような、素晴らしい2025年を迎える可能性もある。
  • しかし、ここで評価しているのは可能性ではなく、実際に起こったことである。OM SYSTEMにとっては、あまり良い結果ではなかった。

PetaPixel:OM System in 2024: Not the Year OM System Needed

フラッグシップモデルの「OM-1 Mark II」が登場していますが、中身はほぼマイナーチェンジモデル。逆にOM SYSTEMの将来を不安視する材料となってしまったようです。間違いなく素晴らしいカメラと言及しつつ、OM-1から意味のあるアップデートは僅かとのこと。特にオリンパスからOMデジタル移行後に研究開発が進んでいるのか疑いたくなるような状況に変化が見られない点を指摘しているようです(レンズも同様と指摘)。

シグマ【A】

  • 28-105mm F2.8 DG DN Artは、PetaPixelのベストズームレンズ部門で銀賞を獲得し、28-45mm F1.8は銅賞を獲得した。
  • シグマは2024年の6つのレンズ賞のうち4つを獲得したことになる。 これほどの圧倒的な強さは驚異的であり、シグマがPetaPixelのフォトカンパニー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた大きな理由である。
  • 2024年に6本のまったく新しいレンズを発表しただけでなく、いくつかのレンズをキヤノンRFマウントで発売。これらはAPS-Cレンズであるため、一部の写真家にとってはあまり意味がないかもしれないが、高品質なAPS-Cレンズが圧倒的に不足しているキヤノンEOS Rのエコシステムにとっては非常に重要である。
  • シグマは長い間、高い評価を得てきたが、2024年は、同社が称賛に値するだけでなく、レンズメーカーとして一流であることを確固たるものにした年として振り返られるかもしれない。
  • Foveonカメラのファンたちが待ち望んでいるカメラが、同社のレンズと同様に素晴らしいものであることを期待したい。たとえその性能が半分だとしても、それでも素晴らしいカメラであることに変わりはない。

PetaPixel:Sigma in 2024: The Year Sigma Cemented Itself Among the Photographic Elite

24-70mm F2.8 IIをはじめ、28-45mm F1.8や28-105mm F2.8など、大口径ズームを数多くリリース。さらにニッチな15mm F1.4 魚眼レンズや、携帯性の高い500mm F5.6など、広角から望遠まで様々な製品をラインアップ。Lマウントの選択肢が増えると共に、Eマウントシステムがさらに充実。

また、RFマウントへの参入で既存のAPS-C単焦点・ズームレンズを4本もリリース。さらに来年には2本の単焦点レンズが発売予定となっています。

タムロン【B】

  • 特に画期的な製品を発売したわけではないが、新製品の3本のレンズはいずれもフルサイズミラーレスカメラのユーザーにとって興味深いものとなっている。
  • 50-300mmの望遠ズームレンズは優れた接写能力を備え、28-300mmレンズはさらに幅広い焦点距離範囲を備え、より汎用性が高い。一方、90mm F/2.8マクロレンズは、伝説的なタムロン単焦点レンズの現代的なミラーレス版であり、素晴らしい。
  • これらの新製品に加えて、タムロンは人気のレンズのマウントオプションを拡大し続けている。これは常に歓迎すべき動きである。
  • タムロンの2024年の業績は「堅実」という言葉がぴったりである。

PetaPixel:Tamron in 2024: Two Versatile Zooms and an Amazing Macro Lens

今年はあまり目立つ製品が無かったように見えますが、6本の新製品をリリースしています。中には既存製品の対応マウント追加だったりもしますが、選択肢は確かに広がっています。PetaPixelが言及しているように「堅実」。

APS-C RFシステムのレンズが追加されたほか、Zマウント用のフルサイズレンズが2本追加されています。将来的にキヤノンでもフルサイズ用のレンズを投入するのか気になるところ。

ライカ【B+】

  • PetaPixelではレンズが大好きなので、ライカが今年、追加のレンズを発売しなかったのは少し残念だ。
  • しかし、ライカは4つの現行カメララインすべてで何かしらの動きを見せた。これは非常に印象的だ。
  • ライカは独自の道を歩み、2024年にはその道を力強く進んだ。

PetaPixel:Leica in 2024: One of Leica’s Busiest (and Most Profitable) Years Ever

レンズはリリースされませんでしたが、「SL3」「M11-D」「Q3 43」「D-LUX8」と、現行ライン全てで新製品を投入したのは印象的。

ハッセルブラッド【A-】

  • 一般的な基準では、半新品のカメラと新品のレンズ3本では多忙な年とは言えない。しかしハッセルブラッドにとって、2024年は比較的充実した年であった。
    ・2023年、ハッセルブラッドが発売した新製品は、XCD 28mm f/4 Pレンズ1種類のみであった。
    ・2022年は2024年とほぼ同様で、レンズ3種類とカメラ1種類であった。
    ・2021年には何もなかった。
    ・2020年にはX1D II 50Cのみだった。
  • ハッセルブラッドは比較的多くの製品をリリースし、2024年は非常に好調で、高い評価を獲得した。

PetaPixel:Hasselblad in 2024: A Fun New Camera and a Trio of Excellent Lenses

確かにハッセルブラッドとしてはレンズのリリースが多い年となりました。また、「907X 100C」も年始に発表しており、かなり充実していたほうなのかなと。ただ、ソニーやキヤノンと同じ評価「A-」だと整合性が取れていないようにも見えますが…。

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