レンズキットがお手頃価格になってきた
EOS Kissシリーズ派生の新モデル。右肩にサブ液晶を搭載していたり、電子ダイヤルを2基搭載しているので凝った露出設定も扱い易い仕様になっている。「ファミリー一眼」だったKissと比べると、「写真を趣味にした人向け」のエントリー一眼カメラと言う訳だ。
「Kissはねえよなあ…」と思っていたお父さんに朗報のこのカメラ。
初値はEOS 70Dと比肩する価格でお披露目され、ちょっと手を出しにくかったと思う。それが発売より半年ほど経った事で価格もこなれてきたので、そろそろ食指が動き始める人も多いのじゃないだろうか。
特に18-135mm IS STM レンズキットはレンズ単品の価格を考えるとかなりお買い得な価格にまで値下がっている。左のレンズとレンズ+ボディの画像からAmazonのリンクに飛ぶことが出来る。確認して頂くとお分かりになると思うが、およそ新品で買うと48,000円するレンズが10万円のEOS 8000Dレンズキットの中に組み込まれている。実質EOS 8000Dに対する費用は5万円弱となるので、これはオススメ出来る金額になったと判断した。
当サイトでもEOS 8000Dについての記事は多々取り上げてきており、それらの情報も加味しつつもう一度このモデルについておさらいしていこう。
EOS 70Dと比べて買いか?
参考:「Canon EOS 8000D かEOS 70D のどちらを選ぶか?スペックから考える 」
その1:EOS 70Dよりも高画素
高画素化には賛否両論あるだろうが、良い面を捉えるとレンズの性能を引き出しやすい点を挙げることができる。光学性能の良好な高級レンズや単焦点レンズの性能の伸びシロを十分に汲み取る事が出来るので、ビシっとピントが決まって手振れを押さえ込むことが出来れば低画素機では到達できない描写を得ることが出来るだろう。
トリミング耐性にも強いので、気持ち広角で撮影して後から構図を調整すると言った撮影方法も出来る。
その2:画像処理エンジンが最新版
ノイズ処理や基本的な画像処理の最適化を考えても、古いエンジンよりは新しいエンジンの方が良い。DIGIC4とDIGIC5+の処理速度の違いは17倍もあると見解を開発陣が言ったように、DIGIC5+とDIGIC6の間にも相応の差は存在すると考えるべきだろう。
また、動画系の処理に力が入っているらしく、EOSでは初となるHDR動画の撮影も可能だったりする。参考:公式 EOS 8000D動画について
その3:WiFi・NFC対応
EOS 70DではNFC非対応だ。EOS 8000Dでは対応しているスマホをかざすだけで接続が可能な仕様になっている。すでに内蔵WiFiを多用している方ならお分かりになると思うが、スマホとの連携にあたってNFCがあるのとないのとでは大きく違う。
いちいち接続に設定画面を開いたりする手間をかけてしまうと、その内面倒くさくなって使わなくなってしまう。NFCによる簡易接続が可能であれば、カメラを操作する事無く連携出来るので、カバンの中にしまったカメラにかざすだけでもOKと言うことだ。
他社の競合モデルと比べて
参考:「K-S2・8000D・D5500 今、新機種を買うのならどれだ?11のポイントで見る」
その4:レンズ資産が豊富
かなり前に完全電子マウントとして誕生したEFマウント。一眼レフカメラの最大手らしくレンズのリニューアルや新開発は盛んである事に加えて、ユーザーも多いので中古市場も賑わっている。PENTAXユーザーからすると実に羨ましい環境。
フルサイズに対応した大型の高級レンズも多いが、サードパーティ製の廉価版レンズも多いので選択肢も豊富。特にシグマやタムロンと言った有名どころは安い大口径ズームレンズも取り扱っている。これもPENTAXユーザーからすると実に羨ましい環境。
その5:AF性能がEOS 70と同等でクロスセンサーが多い
キヤノンのエントリー機の傾向として、1世代前のミドルクラス機のAFセンサーを搭載している。他社も同様の傾向が見られるので、つまるところ1世代前のミドルクラスの各社AF性能差と言っても過言ではないだろう。
とすると、定評のあるキヤノンのオートフォーカスは他社に比べると信頼性のある性能と言うことが出来ると思う。(特に動体追従において)
その6:バリアングル液晶+タッチパネル+ハイブリッドAF(ライブビュー時)
この組み合わせの一眼レフカメラは現在のところキヤノンからしか発売されていない。可動液晶を使った多彩な撮影方法を多用するのであればEOS 8000Dは面白い機種だ。
特にエントリーモデルはファインダーがミドルクラスに比べると小さいので、何かと背面液晶を使った確認や撮影が多くなってくると思う。そうした場合にタッチパネルによる「タッチAF」や「拡大縮小」が効果的であったり、高速AFが役に立つと思う。
その7:純正バッテリーグリップがある
参考:「Canonのエントリー機(8000D・X8i)にはバッテリーグリップが付く! 」
エントリークラスながらバッテリーグリップが純正で存在するのはキヤノンの強みだろう。ニコンのD5000系にもサードパーティ製のバッテリーグリップが存在するが、信頼性という点ではやはり純正を使っておきたいところ。
特に動画系に力が入っているDIGIC6を搭載していたり、EOS初のHDR動画を撮影出来るのでバッテリーを消耗する動画撮影にモッテコイなオプションだ。
上位クラスのグリップと比べるとかなりお手頃価格な点もオススメしたい点。
Kiss X8iと比べて
その8:右肩にサブ液晶を搭載
Kissのマークが消えて、この液晶が右肩にあるだけでミドルクラスと方を並べることが出来る外観になっている。形から入りたい人も、これなら納得の見た目。基本的な露出設定の情報をこの液晶画面で確認する事が出来るので、背面液晶を消灯させて無駄な電力消費(特に液晶のバックライト)を抑えることが出来る。
その9:電子ダイヤルを2基搭載
冒頭でも述べた様に本格的に写真を撮りたいのであれば、ダイヤルはせめて2基はあった方が使いやすい。使いたての頃はそもそもダイヤルを弄ることも少ないかもしれないが、単焦点レンズなど「大きくぼかす事ができるレンズ」を購入すると一気に必要性が増してくる。
ダイヤルが1つしか無くても、同様の露出設定をする事は可能だ。しかし、WiFi・NFCの際にもお伝えした通り、面倒くさくなるとかなり使いづらい。
その10:電子水準器を搭載している
海や湖を撮影する時、微妙に水平がとれていないと不安定な写真になったりする。そんな時に水準器があると大まかな指標となってくれるので、構図を決めやすい。
まとめ:買うならレンズキットだ
以上の10ポイントから、価格が落ち着いてきたEOS 8000Dはオススメできると思う。特に今から一眼カメラを始める、特に10万円程度を初期投資と想定しているのならオススメ。
冒頭でも述べた様に、ボディ単品で買うのはかなり勿体無い。差額1-2万円でそれ以上のレンズが付属されているので、レンズ資産が無ければ同時に買わにゃソンソンな状態。すでに使えるレンズがあったとしても、レンズをオークションで売り払ったりすればボディ単品よりも安くなるだろう。
さらに今ならキャッシュバックキャンペーンも展開中だ。この機に購入すればさらにお安くなる。(期間限定)
どちらもオススメだが、特に推すのは18-135 IS STMレンズキット
レンズ交換不要でフルサイズ換算で24-200mm程度の焦点距離をカバーする高倍率ズームレンズがセットになっている。オートフォーカスも素早く快適、ステッピングモーターと高倍率であることから動画撮影でもかなり役に立つレンズだ。Youtuberでも結構愛用者がいるらしい。
レンズ交換も不要で、これ一本でお散歩から旅行までこなせるのは有り難い。運動会はなんとかズームすればいけそうだが、スポーツ観戦では完全に望遠側が足らない。元から望遠側も重視しているのであればダブルズームキットも良いだろう。
特に55-250mm IS STMは評価の高いレンズ。キットレンズながら手振れ補正やステッピングモーターを搭載。描写性能も価格にしては良好なので望遠レンズはこれで完結してしまう方も多くいるらしい。
18-135 IS STMレンズキットを購入して「やっぱり望遠欲しいなあ」と言う時にこのレンズにロックオンできる。単品で購入すると実売2万円程度だ。
下記にこのレンズのレビューや作例をまとめてあるページへのリンクを貼っておいたので興味があればこちらも参考にして頂けると幸いだ。
EOS 8000D キット・EFマウントレンズ一覧
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