X-T1がモデルチェンジで帰ってきた!
FUJIFILMの一眼カメラも気になってたのだけど、EVF搭載機のX-T1は高いんだよなあ…。と買い控えていた方に朗報だ。価格も現在のX-T1より抑えられており、機能面での省略もほぼ無い。それどろこかAFアルゴリズムのファーム強化などにより秀でる部分も多い。今回は6月23日発売のFUJIFILM X-T10についてスポット当てて紹介して行こう。
X-T10とX-T1のスペック比較
まずは両機のスペックをひと通り眺めていこう
有効画素数 | 1,630万画素 | 1,630万画素 |
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撮像素子 | 23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS IIセンサー、原色フィルター採用 総画素数1670万画素センサークリーニング 圧電素子による超音波方式 |
23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS IIセンサー、原色フィルター採用 総画素数1670万画素センサークリーニング 圧電素子による超音波方式 |
撮影感度(標準出力感度) | 感度設定 AUTO(ISO6400まで設定可能) ISO200?6400(1/3ステップ)(標準出力感度)拡張感度設定 ISO100 / 12800 / 25600 / 51200 |
感度設定 AUTO(ISO6400まで設定可能) ISO200?6400(1/3ステップ)(標準出力感度)拡張感度設定 ISO100 / 12800 / 25600 / 51200 |
液晶モニター | 3.0型 3:2アスペクト チルト式TFTカラー液晶モニター 約92万ドット(視野率約100%) | 3.0型 3:2アスペクト チルト式TFTカラー液晶モニター 約104万ドット(視野率約100%) |
連写 | 連写 約8.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGは約8コマ) 約3.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGはカード容量一杯まで)* 記録枚数は、使用するカードにより変わります。 * 連写速度は、撮影環境や連続撮影枚数によって変わります。 |
連写 約8.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGは約47コマ) 約3.0コマ/秒(連続記録枚数:JPEGはカード容量一杯まで)* 記録枚数は、使用するカードにより変わります。 * 連写速度は、撮影環境や連続撮影枚数によって変わります。 |
動画 | Full HD 1920×1080 60p/50p/30p/25p/24p 連続最大 約14分まで HD 1280×720 60p/50p/30p/25p/24p 連続最大 約27分まで※class 10以上のメモリーカードをご使用ください。 |
Full HD 1920×1080 60p/50p(*)/30p/25p(*)/24p(*) 連続最大 約14分まで HD 1280×720 60p/50p(*)/30p/25p(*)/24p(*) 連続最大 約27分まで※class 10以上のメモリーカードをご使用ください。* ファームウエアVer.3.00以上 |
電源 | 充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)※付属 | 充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)※付属 |
標準撮影枚数(CIPA準拠) | 約350枚(XF35mmF1.4 R 使用時) 充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)※ CIPA規格による。バッテリーは付属のもの、記録メディアはSDメモリーカードを使用し測定。バッテリーの充電容量により撮影可能枚数・時間の変動があ るため、ここに示すバッテリー作動可能枚数・時間を保証するものではありません。低温時ではバッテリー作動可能枚数・時間が少なくなります。 |
約350枚(XF35mmF1.4 R 使用時) 本体のみ(フラッシュ非装着) 充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ)※ CIPA規格による。バッテリーは付属のもの、記録メディアはSDメモリーカードを使用し測定。バッテリーの充電容量により撮影可能枚数・時間の変動があ るため、ここに示すバッテリー作動可能枚数・時間を保証するものではありません。低温時ではバッテリー作動可能枚数・時間が少なくなります。 |
測光方式 | TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ | TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ |
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シャッタースピード | 1秒?1/32000秒(電子シャッター選択時)* 4秒?1/4000秒(Pモード時) 30秒?1/4000秒(全モード合わせて) TIME(30秒?1/4000秒) バルブ(最長60分) フラッシュ同調速度:1/180秒以下* 動いている被写体については、画像が歪んで撮影される場合があります。フラッシュ撮影はできません。 |
【FUJIFILM X-T1】 1/4秒?1/4000秒(Pモード時)、30秒?1/4000秒(全モードあわせて) TIME(30秒?2秒)、バルブ(最長60分) フラッシュ同調速度:1/180秒以下【FUJIFILM X-T1 (ファームウエアVer.3.00以降)】 メカニカルシャッター 4秒?1/4000秒(Pモード時)、30秒?1/4000秒(全モード合わせて) バルブ(最長60分)、TIME:30秒?2秒電子シャッター* 1秒?1/32000秒(P/A/S/Mモード時) バルブ/TIME 1秒固定メカニカル+電子シャッター* 4秒?1/32000秒(Pモード時)、30秒?1/32000秒(全モード合わせて) バルブ(最長60分)、TIME:30秒?2秒【FUJIFILM X-T1 (ファームウエアVer.4.00以降)】 メカニカルシャッター 4秒?1/4000秒(Pモード時)、30秒?1/4000秒(全モード合わせて) バルブ(最長60分)、TIME:30秒?1/4000秒電子シャッター* 1秒?1/32000秒(P/A/S/Mモード時) バルブ(1秒固定)、TIME:30秒?1/32000秒メカニカル+電子シャッター* 4秒?1/32000秒(Pモード時)、30秒?1/32000秒(全モード合わせて) バルブ(最長60分)、TIME:30秒?1/32000秒* 動いている被写体については、画像が歪んで撮影される場合があります。フラッシュ撮影はできません。 |
フィルムシミュレーションモード | 11モード(PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア) | 11モード(PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム(*)、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア)* FUJIFILM X-T1 グラファイトシルバー エディションまたはファームウエアVer.3.00以上 |
フラッシュ | 手動ポップアップ式 CMOS調光によるオートフラッシュ(スーパーiフラッシュ) ガイドナンバー:約5(ISO100・m)/約7(ISO200・m) |
外付けフラッシュEF-X8(付属)使用 スーパーiフラッシュ ガイドナンバー:約8(ISO100・m)、約11(ISO200・m) |
ビューファインダー | 電子ビューファインダー0.39型 有機ELファインダー 約236万ドット 視野率約100% アイポイント:約17.5mm(接眼レンズ最後尾から) 視度調整範囲:-4m-1?+2m-1 ファインダー倍率: 0.62倍 (35mm判換算50mm レンズ、無限遠、視度 -1.0m-1 のとき) 対角視野 約30度(水平視野 約25度) アイセンサー付き |
電子ビューファインダー0.5型 有機ELファインダー 約236万ドット 視野率約100% アイポイント:約23mm(接眼レンズ最後尾から) 視度調整範囲:-4m-1?+2m-1 ファインダー倍率: 0.77倍 (35mm 判換算50mm レンズ、無限遠、視度 -1.0m-1 のとき) 対角視野 約38度(水平視野 約31度) アイセンサー付き |
寸法 | (幅)118.4mm×(高さ)82.8mm×(奥行き)40.8mm (奥行き最薄部 31.9mm) |
(幅)129.0mm×(高さ)89.8mm×(奥行き)46.7mm (奥行き最薄部 33.4mm) |
質量 | 撮影時質量 約381g(付属バッテリー、メモリーカード含む)本体質量 約331g(バッテリー、メモリーカード含まず) |
撮影時質量 約440g(付属バッテリー、メモリーカード含む)本体質量 約390g(バッテリー、メモリーカード含まず) |
動作環境 (温度) | 0℃?40℃ | -10℃?40℃ |
描写性能
センサー類の変更は無い。どちらもAPS-CサイズのX-Trans CMOS IIセンサーを搭載している。画像処理エンジンもどちらもEXR Processor IIだ。ローパスフィルターレスで、フジノンXFレンズなどの高級レンズ群のパフォーマンスを最大限活用した写真を撮ることが出来るだろう。さすがはフィルム時代から現像された写真と向き合ってきた会社のノウハウがあるだけに、現像された画のクオリティに重点を置いた描写傾向。「見たまま」と言うよりは「写真通り」と言った表現の方がしっくりくると思う。
液晶モニター・電子ビューファインダー
X-T10とX-T1の大きな違いの一つだ。X-T10では、そのコンパクトなボディの為か価格を抑えるためか背面液晶とファインダーの大きさがX-T1に比べて小さくなっている。背面液晶はドット数が、電子ビューファインダーでは大きさが、それぞれ落ちている。特にビューファインダーの倍率はかなりの差があるので実際に店頭で触ってみるか、同様の倍率のファインダーを覗いて確認してみよう。X-T1のファインダーでか過ぎて他が小さく見えてしまう様な気はする。
ちなみにタイムラグ0.005秒を謳っているが、X-T1でも0.005秒だったりするので特別X-T10がすごい!って言うわけではない。ちなみにオリンパスのOM-D E-M5はタイムラグ0.010秒。0.005秒の差を私は比べることは出来ないと言ってもいい。
シャッター速度
X-T1ではファームアップすることで使用可能だった電子シャッターもX-T10では購入した時から使用する事が出来る。1/32000秒まで使用可能。特に明るいレンズを使用時にもNDフィルターを使用せずに高速シャッターで開放F値で使用する事が出来るだろう。
サイズ・重量など
幅と奥行きが10%づつサイズダウンしており、かなりコンパクトになっている。さらに重量も50~60gは軽くなっている。X-T1の性能をそのままにサイズダウンがなされている点は素晴らしい。気になる点としては動作環境が-10度ではなく0度までになった点。
小さくなった分、堅牢性は落ちてしまったということだろうか。うーん?と思って調べて見るとどうも防塵防滴じゃなくなったぽい。せめて防滴くらいは…と言う所。しかし、Xマウントの防塵防滴レンズは結構高いレンズが多かったりするので、そもそも防塵防滴システムを組もうと思うとX-T1との金額差でX-T10を買うくらいであれば成立しないと見るべきなのだと思う。 Xマウントのレンズはこちら
おとなしく防塵防滴は諦めると安くて、描写とAFの良いX-T1が手に入ると思えば安いもんだろうか。
?新アルゴリズムにより進化したオートフォーカス
Canon機と同じく、位相差AF用のセンサーを組み込まれたAFセンサーで高速AFをを実現している。さらに、8コマ/秒の追従連写が可能なので、秒間あたりの歩溜まりの良さに貢献すると思われる。
コントラストAFはミラーレスではお馴染みの全域を使った77分割でのコントラストAFが可能な他、3*5の中央15区分では像面位相差AFが使用可能だ。
これらの機能についてはX-T10のみと言う訳ではなく既存のX-T1にもファームアップデートで追加される予定らしい(6月下旬)
特に動体には弱いとされてきたFUJIFILM機だが、されこれでどのくらいの向上が見込めるのだろうか。
ダイヤル部の変更
X-T1では感度ダイヤルだったところにドライブダイヤルを搭載して、ドライブダイヤルだったところに内蔵フラッシュ用のポップアップダイヤルが搭載。
X-T1ではそのクラシックカメラの様な操作性に愛着を持つ方もいれば、さすがに使いにくいと感じた方もいるかもしれない。感度ダイヤルが電子操作に置き換わり、ドライブダイヤルが見やすい位置になっている。
まとめ
まずは今回、X-T1との比較をざっくりと見てみた。大きな違いはファインダーとサイズ感。ダイヤル部の機能変更と言ったところだ。防塵防滴で無くなった点から、単純にX-T1の後継機とは言えない。値段はぐっと抑えられているのでX-T1の廉価版みたいなポジション。これからFUJIFILMのファインダー機を使いたいと思っている方にはとっつき易い値段で始められ、描写性能やAFもX-T1に引けをとらないカメラと考えるといい買い物かもしれない。
X-T1と比べた際にセンサー類やハード面での機能向上など無いので、X-T1ユーザーの方は無理して買い替えをせずにまずは6月下旬のファームアップデートを待ってみよう。若干コンパクトになっているので、そこを重視するのであれば一度店頭に並んだ段階で触ってみよう。
FUJIFILM X-T10のカメラ・アクセサリー紹介ページを作成したのでこちらも参照して欲しい。
また、各社メーカーの他の一眼カメラボディはコチラから。
購入早見表
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価格情報
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フジフイルム X-T10 レンズキット シルバー 《6月25日発売予定》 価格:116,150円 |
フジフイルム X-T10 ボディ シルバー 《6月25日発売予定》 価格:86,990円 |
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