コンパクトな一眼ならこのカメラ
正月に『EOS 8000D 18-135 IS STMキット』と同時に購入した『LUMIX GM1S ダブルレンズキット』。普通の販売では『レンズキット』であって、『LUMIX G Vario12?32mmF3.5-5.6』しか付いて来ない。
しかし、カメラのキタムラでは『LUMIX G Vario45-175mmF4-5.6』がオマケに付いてくる独自のキット販売をやっていたりする。特に正月にはこのダブルレンズキットが3万8千円で販売していたので、8千円程度でパワーズーム+手ぶれ補正搭載の望遠レンズが付いてきちゃった事になる。(現在のGM1Sレンズキットの価格が3万円前後)ちなみにこのレンズ、単品で購入すると価格コムの最安値で2万円程度。
と、のっけからカメラのキタムラの尖兵みたいな宣伝から入ったのは、それだけGM1Sが気に入ってしまったのでGMユーザーを増やしたいからだったりする。小さくて侮っていた分、EOS 8000Dよりも満足度が高かったという…。
今回はそんなGM1Sのレビュー第一回目。
追記:カメラのキタムラのダブルズームキットを探してみたら既に売り切った模様。新品もディスコンの様なので、新品はこれからどんどん減っていくと思う。レンズキットでも買うなら今のうちだろう。
外観はコンデジそのもの
小さい!
サイズの比較として骨董品のサイバーショットを並べてみた。如何だろうか?
レンズこそ出っ張っているものの、サイズはそこまで変わらない。この筐体の中に、1/2.3型センサーより何倍も大きいマイクロフォーサーズ規格のセンサーが入っているのだから驚きだ。
これならアウターのポケットにもスッポリ入るので、カメラバッグで持ち歩く必要も無い。ただ、サイズが小さい分グリップ性は低いのでたまに落っことしそうになる。邪魔にならないのであれば、たすき掛け出来る速写ストラップと組み合わせて携帯すると便利。
キットレンズも使いやすい
広角に強い『LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6』
沈胴式の機構になっており、使用時にはレンズを繰り出す必要がある。と言っても、オリンパスの14-42mmIIの様なロック機構は付いていないので、ズームリングを回してやるだけでOK。余計な手間は掛からない。
普通のキットレンズであれば14mm(35mm判換算で28mm)始まりが多いが、このレンズは12mmと広角側がよりワイドに写すこと出来る。これは高級レンズ『LUMIX G Vario12-35mmF2.8』と同じ広角域を撮影出来るので、明るさが必要なければ標準ズームレンズはこれで完結出来てしまう人もいるだろう。
このレンズの特設ページ『LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.』を用意しているので、そちらを参照して頂くとお分かりになるが、小さい割りに描写は競合レンズとドッコイ。パワーズームこそ付いていないものの、手ぶれ補正とステッピングモーターを搭載している。GM1SはコントラストAFながら快適なAFとスローシャッターでの手振れが抑制される点がかなりGood。
換算90-350mmをカバーする望遠ズーム
『LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S. 』
おまけの様に付いてきたこのレンズ。GM1Sに装着するとちょっとフロントヘビーなものの、使い勝手は十分良い。
センサーサイズがAPS-Cやフルサイズに比べて小さいので、標準域のレンズではボケを作り難い。ならば被写界深度がガッツリ浅くなる望遠レンズを使ってボケを演出する。換算90-350mmとズーム域が広いので、F値とズームを使った被写体のパンフォーカス調整もしやすかったりする。
蝶もガッツリズームでこれだけ大きく写す事が出来る。
最短撮影距離が90cmとワーキングディスタンスも撮りやすいので、昆虫に警戒心を与えること無く撮影する機会を得ることが出来る。手ぶれ補正も効き目が強く、ローライトなシーンで望遠端を使っても手振れする事無く撮影を行えた。
但し、止まっている被写体はコントラストAFでガチピンが狙えるが、動いていたら絶望的。
高感度もISO3200くらいまでは撮って出しJPEGでイケる
博物館内でローライトなシーンでのカブトムシ。手ぶれ補正の効きの強さとノイズの少なさで、自宅で確認するまでISO3200で撮っていた事に気づかなかった。
パソコンで拡大すれば細部は潰れているものの、ブログで使う分には必要十分。また、旅行の記録写真としてなら十分に有り。シャッタースピードを稼げるので手振れ写真も少ない上に画質も上々。
ともあれ個人差があると思うので、等倍鑑賞で気になる方にはオススメ出来ないかな?というレベルだと思う。
超解像ズームx2・x4も使いやすい
換算350mmだと、鳥を撮る場合は微妙に足りない事も多い。
という場合にパナソニック機は超解像ズームが搭載されている。画質が乱れない範囲のデジタルテレコンで、コンパクトデジタルカメラには結構搭載されている機能。キヤノンやソニーでも多く採用されている。
x2までは十分に耐用可能だと感じる。取り損ねるくらいなら撮っておきたいと言う場合に便利。x4はレンズの性能にもよると思うが、緊急用とかなーと言ったところ。左の写真はたまたま休憩していた野鳥を望遠+x2でパチリ。シャープネスがキツすぎたなあと反省しつつも、そこまで不自然な線の太さでも無かった。
注意点としては、パナソニック機で使いやすいピンポイントAFが使えなくなる点が挙げられる。x2でも拡大すると面でしかピントを捉えることができなくなる。
物撮りにも使いやすい
サイズが小さいので、手軽な一脚に載せて撮影が出来るので楽ちん。内蔵フラッシュを指で上に向けてやるとバウンスも出来るという裏ワザ的な方法も。
前述した様に、絞らなくても被写界深度が深いのでパンフォーカスを狙いやすい点は良い。また、高感度もそこそこ使えるので重要でない写真ならば、一脚使わずに手持ち撮影でも十分イケる。
パナソニック機の特徴として画面右下に「Fnボタン5個」「エフェクト」等へのクイックアクセスが可能なタッチパネルボタンがある。これにより、不足している物理ボタンを補うことが可能なのでそこまで不便さを感じない。一脚を使っていると、尚更タッチパネルを触る機会が多く、インターフェイスの秀逸さを感じる。
使いにくい点も
GM1Sで不便だなと思った点が2つ。
それは十字キーの周りに配置されたコントロールホイール。これが固いんだな。回し始めがかなり突っかかるので、指に力を入れて回す必要がある。すると、十字キーを押し込んでしまい余計な設定画面を出してしまったりする。慣れれば気をつけてホイールを回すようになってものの、始めはイラッとする事も多かった。
2つめはサイズの割りにはボタン類も多く、トップにはアルミ削り出しの3連ダイヤル。『電源オン・オフ(中央にシャッターボタン)』『モードダイヤル』『AF.S・AF.C切替(中央にFn1)』の3種類。概ね使いやすいものの、AF.SとAF.Cの切替レバーがかなり勿体無い。このカメラでコンティニュアスAFは使いづらいので、恐らくAF.Sから動かすことは無いと思われるレバーになってしまった。其のくせ、何かの弾みで切り替わってたりするので邪魔くさい。ユーザーモードがココに配置してあると良かったかなあと感じる。若しくはカスタマイズ出来ると良かった。
不便な点もあるものの、メリットや安さがそれを上回る
すでに生産完了品なので、これから新品の在庫が減少していくものと思われる。とすると、新品の底値もそろそろ。GM1から続く系譜と考えると既に2年が経っているカメラ。パナソニック機では現在採用が増えている空間認識AFは搭載されていないものの、普段使いでは不便と感じる機会も少なく、小型による恩恵が非常に大きい。
高級コンデジを買うのであれば、是非このカメラも一考してみては如何だろうか?
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