2022年2月10日付けキヤノンのアナモフィック光学系に関する特許出願が公開されています。
概要
- 【公開番号】特開2022-26700
- 【発明の名称】光学系および撮像装置
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号- 【課題】回転方向の製造誤差による光学性能の劣化を抑制した光学系を提供する。
- 【0001】
本発明は、撮像装置に好適なアナモフィック光学系に関する。- 【0002】
広画角の光学系を通した撮像では、被写体像を水平断面に圧縮して記録するため、特許文献1に開示されているように水平断面と垂直断面とで屈折力(パワー)が異なるアナモフィック光学系が用いられる。特許文献1のアナモルフィック光学系では、小型軽量化のためにアナモルフィック面がなるべく少なくなるように構成されている。- 【0004】
しかしながら、アナモルフィック光学系では、回転対称光学系では発生しない光軸回りの回転方向における製造誤差による光学性能の劣化を抑制するため、アナモルフィック面の位置や面数を適切に設定する必要がある。- 【0005】
本発明は、小型軽量でありながらも、回転方向の製造誤差による光学性能の劣化を抑制したアナモフィック光学系およびそれを用いた撮像装置を提供する。実施例1
- 焦点距離:16.15
- F値:4.0
- 像高:6.91
- 全長:222.72
- バックフォーカス:46.68
アナモフィックレンズとは横方向を圧縮して撮影するレンズのことを指します。これを後処理で元に戻し、横に長いイメージを生成することが出来ます。一部のCinema EOSデアナモフィック光学系に対応するカメラがあるものの、キヤノン自身はアナモフィックレンズを提供していなかったはず。キヤノンはアナモフィックレンズの需要があると見て製品化を検討しているのでしょうか?
特許関連記事
- キヤノン「RF65mm F2 IS」「RF-S50mm F2 IS」「RF-S85mm F2 IS」を想定したような特許出願
- キヤノン「15-50mm F4-6.3」「17-60mm F2.8-5.6」など光学系の特許出願
- キヤノン 薄型広角レンズ「21mm F5.6」「24mm F8」「26mm F3.5」光学系の特許出願
- コシナ ULTRON 27mm F2 用の光学系特許出願
- キヤノン ”カモメレンズ”を使用したコンパクトな85mm F1.8 光学系の特許出願
- キヤノン「14-30mm F4-6.3 PZ」「20-50mm F4-5.6 PZ」のような光学系の特許出願
- キヤノン「400mm F4」「500mm F5.6」「800mm F6.3」光学系の特許出願
- キヤノン「24-130mm F4 IS」「24-80mm F2.8 IS」のような光学系の特許出願
- キヤノン ティルト効果をタッチ操作で簡単に調整する仕組みの特許出願
- 富士フイルム レンズ固定式GFX用と思われる「35mm F3.5」「40mm F3.5」「50mm F3.5」光学系の特許出願