桜は綺麗だけどただ撮ってると飽きるよね!
2016.3.20更新:「鏡を使ってみる」ロケ完了
冬の真っ白な景色や枯れ木から一転してピンクの花を満開に咲かせる桜は眩しい存在そのもの。
初めはその美しい被写体に目を取られて夢中になってシャッターボタンを押してしまうものだけど…。だんだん我に返ると散漫に撮ったボツカットの写真が増えすぎて桜を撮るのにだんだん飽きてくるという。謂わいるマンネリ状態になる。
とは言え、春といえば菜の花や桜がメインで新緑の季節はもうちょっと先の話。それなら、桜をどうやったら面白く撮ることが出来るだろうか?というのが今回の話。
正直なところ、私がマンネリ気味だったので「どうしたらいいかなあ?」と現在試行錯誤中。それらのアウトプットと思って欲しい。
目次
鳥を入れてみる
散漫とした風景に主人公を添える感じで撮ってみたヒヨドリさん。
よく撮りに訪れる桜や梅のスポットでは大人しいウメジローを蹴散らして我が物で桜を突っついております。「ヒーヨ、ヒーヨ」鳴いていたらこの鳥と思って間違いないと思う。人が多いと桜まで降りてこないが、数人のカメラ小僧程度なら相手にせずに桜にがっついている。結構撮りやすいと思うので、鳴き声が聞こえたら桜を撮りつつヒヨドリが桜に降りてくる瞬間を逃さないようにしてみよう。
だんだん熱中してくると、いつの間にやら鳥メインになっている不思議。特に撮りやすいのでヒヨドリおすすめ。
桜に集まってくる鳥は、桜の美味しい部分が目的なのでガッツき方が半端ない。アッチで食ってコッチで食って、と移動が多いのでシャッタースピードは早めに設定しておくと良いだろう。また、枝が多いとフレーミングが難しかったり、オートフォーカスがしっかり定まってくれなかったりする。そんな時は撮るのに夢中にならずに端の方の枝に移動する瞬間を待ち構えよう。
余談:このヒヨドリさんはセルロースを体内でエネルギーに変換する事ができるそうで、冬野菜などにも寄ってくるそうな。
昆虫を入れてみる
河津桜には寄ってこなかったが、おかめ桜が満開になると大量の蜜蜂が群がっていた。何か違いがあるのだろうがハッキリしていない。
そりゃあもう撮り放題で、近づいてもカメラ小僧ガチ無視で桜の蜜を集めている。ただし、被写体は小さくて不規則で素早いので撮り難い。マクロレンズを推奨かと言うとそうでも無くて、ピントを追いかけている間にピントから外れてしまうので非推奨。
上の写真は絞った上で、花に置きピンして撮影したものをさらにトリミングしたものだ。EOS 8000Dの2400万画素に助けられた感はある。じゃあ爆速AFの『EF 70-200 F2.8L IS II USM』ではどうか?と思って試してみたが成功率はそんなに変わらず。本気で撮るならEOS 7D MarkIIの様な機種で撮る必要がありそうだ。
とは言え、数撃ちゃ当たるもので、何枚か連写しているとフレームとピントがバッチリな写真も撮る事が出来る。
ブログやSNS程度なら使えるかな?という程度までガッツリトリミングしたもの。拡大するとさすがに解像度に無理が掛っているのがわかると思う。トリミング前の写真もコチラに掲載。
この花に止まるかな?と思った部分にピントを置いて、ちょっと絞って撮影した。シャッタースピードは露出を維持する限界で1/4000秒程度。蜂の動きは止まっているが、羽根まではしっかり捕捉出来なかった。イケるのならば1/8000秒を使えばもっと止められるかもしれない。
桜に止まる前に、その前方で滞空するタイミングがあるのでそれを狙うと撮りやすいと思う。
拡大鏡を使ってみる
以前記事にした拡大鏡。詳しくはそちらに記載してある。
変則的な小道具の使用に抵抗がなければ結構面白い写真を撮ることが出来る。距離によっては被写体が上下反転したり、大きく拡大する事が出来るので100円の拡大鏡だが色々な表現が可能。
被写体が明るいピンク色ということもあって、条件によっては盛大にパープルフリンジが出る場合もある。拡大鏡をナナメにした場合に大きく盛る傾向があるので拡大鏡のレンズに対して垂直にカメラの光軸を持っていく必要がありそうだ。
自分ひとりでも撮影可能だが、拡大鏡を持ってくれる相棒がいるとより表現に幅が出る。
鏡を使ってみる
2016.3.20更新
これは難易度が高かった。拡大鏡よりも難しい。
と言うのも、拡大鏡はレンズ越しに自分の目線の先を追えば良いが、鏡はそうは行かない。反射先の写り方を考えつつ配置しないとさっぱり絵にならない。
さらに鏡の中にピントが合う部分と背景にピントが合う部分とが発生するので、背景の処理も非常に困難。被写界深度が浅いとボケすぎて、深いと散漫な写真になる。ピント面も考えて、明暗による強調や省略も考える必要があるだろう。
周辺を暗くして主張したい部分を明るくすると額縁効果のような感じになる。FA77mmのボケ味も手伝って浮かび上がるような反射効果を得られた。しかし、鏡の縁をしっかり捉えようとするとガッツリ絞るか離れて被写界深度を深くするかの選択が必要。その場合も背景の処理に悩まされる。
望遠レンズにし過ぎると、前述した様にボケボケになる。70mm?150mmくらいまでが使いやすい範囲だと思う。これはF14まで絞っていたはず。
考えるのを諦めて地面に置いた結果。もうちょっと桜が散って積もっていると絵になりそうなきもしなくもない。
太陽を反射させて、簡易的な光線を作り出すことも出来た。但し助手がいないと手が足りないという(笑
逆光で撮ってみる
逆光+雨上がりのシーン。雨上がりは桜が雫で頭を垂れているので、ローアングルからの撮影が撮りやすいという点がある。また、雫が太陽に照らされてキラキラ感が増している点も良し。
ファインダーで逆光を覗いていると撮影どころじゃ無くなるのでライブビュー推奨。
中途半端な逆光にすると桜と空の露出がシビアになる。それならいっそ太陽を真正面に据えて、太陽光を花びらに透過させた方が綺麗な感じがする。
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