カメラのキタムラやハードオフでは使い古したプロテクトフィルターがありますよね。安いからついついレンズの保護用に購入しちゃいますけど、画質への影響が気になるところ。
画質に影響はあるとかないとかよく議論されますが、実際の所はどうなのか調べてみました。
安くて古いフィルター検証
中古屋で500円でゲットしたMCプロテクター67mm
左:右=フィルター:フィルター無
作例1


作例2


パッと見では「違いは無い」と感じるかもしれませんが、よく見るとフィルター有の方は全体的にコントラストが低下しています。言い換えると、同一のカメラ設定にも関わらずフィルターを装着しない方が「色鮮やか」であり、フィルターを装着すると「フラット」な傾向にあります。
ブログで見る限りでは分かりづらいかもしれませんが、パソコン画面いっぱいに引き伸ばすと差は歴然。
解像力に関しては違った傾向を示しました。


これもブログでは分かりづらいかもしれませんが、幹に近い木の枝を注目してください。フィルター無だと発色が高くディテールがわかり辛かった部分が、フィルター有の場合には僅かに鮮明となっています。
「解像度」と言うよりは「解像感」ですが、これはフィルターを装着した時の方がやや良好。
とは言え、全体の写真としてみた場合にコントラスト低下が目立つ。コントラストを犠牲にしてまで手入れたい解像感か?と問われると「No」と答えるでしょう。


日陰ではどうか?と試してみたものの、結果は上の写真の通り。暗部と明部の差が激しいシーンではコントラストの低下が特に目立ってしまう。コントラストの低下と言うより、もはや色かぶり。
フィルター有の暗部はくすんだ色になってしまい、冴えない緑色と言った印象。
最近のフィルター
MARUMI DHG スーパーレンズプロテクター 72mm
左:右=フィルター:フィルター無
作例1


作例2


作例2のクロップ


本当に僅かですが、フィルター無の方が色濃く写ります。本当に僅かな差であり、安いフィルターほど大きなコントラスト低下ではありません。これなら別に付けっぱなしでもいいかな?と感じるレベル。
コントラストに変化が無いので、当然ですが解像感にも変化は無し。
参考
プロテクトフィルター+ND 500フィルター(E-M1 Mark II+ED 12-100 F4 IS PRO:手持ちハイレゾ)


プロテクトフィルター2枚重ね(E-M1 Mark II+ED 12-100 F4 IS PRO:ハイレゾ)


「フルサイズ要らなくなるな…」と感じた2ショット。もちろん撮影条件が限られていますけども。
フィルターによる「画質低下」は確認できず。2枚重ねでこれだけ解像すれば十分でしょう。お寺の写真はちょっとコントラストが低くなっているかも?そのおかげもあってか解像感は良好。
気のせいだとは思いますが、E-M1 Mark IIは通常撮影よりもNDフィルターでじっくり光を当ててやった方が暗部のノイズが目立たない気がする。気がするだけかもしれない。
本日のまとめ
「フィルターは画質を低下させる」というざっくりした考え方には賛成できないものの、「フィルターは画質に影響を与える」と言うのは大いに肯定。
特に古いフィルターはコーティングが古いためなのかコントラストの低下が激しい。曇天・雨模様のフラットな光線状況で無ければ画質に影響を及ぼす可能性が高い。
反面、解像力の低下は古いフィルターでも気にしなくてOK。これは以前に激安角型フィルターで検証しており、今回の結果も含めて言える事。コントラストの変化に比べれば解像力の変化は皆無に等しい。
全体的な使い勝手を考慮すると、安物フィルターを中古で買うくらいなら最近の新しいフィルターがおススメ。特に晴天下でのフレアやコントラスト低下で思ったような結果が得られずにモヤモヤするくらいなら、フィルターを外すか影響のないフィルターを使いたいところ。
我が家ではマルミのDHGスーパーレンズプロテクターを使用。撥水・撥油コートを備えるフィルターとしては安価に手に入れる事ができるのでおススメ。水がかかってもブロアでひと噴きすれば綺麗にすっ飛ばせるのは便利。
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