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コシナ 「コマ収差を良好に補正した55mm F1.2」光学系の特許出願

2024年11月28日付けでコシナの気になる特許出願が公開。「コマ収差を含む諸収差を良好に補正」と言及する「55mm F1.2」を想定したような光学系の実施例を含んでいます。

概要

  • 【公開番号】P2024164487
  • 【公開日】2024-11-27
  • 【発明の名称】大口径撮像レンズ
  • 【出願日】2023-05-15
  • 【出願人】
    【識別番号】391044915
    【氏名又は名称】株式会社コシナ
  • 【課題】 後レンズ群側の小型化を図り、コマ収差を含む諸収差を良好に補正するとともに、レンズ全体の軽量化及びコストダウンに寄与する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来、デジタルカメラ(スチルカメラ)の交換レンズ等に用いる撮像レンズであって、特に、半画角が14゜程度、FナンバーがF1.4程度となる撮像レンズとしては、特許文献1に記載される撮影レンズが知られている。
  • 【0006】
    即ち、撮影レンズ、特に、大口径レンズの場合、大型のレンズを使用するため、レンズ全体の大型化及び重量化が避けられない基本的な課題が存在する。大口径レンズが大型化した場合、カメラ本体にレンズを装着する際に、機械的及び光学的な観点からマッチングさせる上で支障を生じやすく、この問題は、特許文献1のように、FナンバーがF1.4程度のレンズ系では、より大きくなるとともに、特に、絞りに対して像側に配置する後レンズ群が、より大型化する問題を生じる。
  • 【0007】
    加えて、特許文献1の場合、後レンズ群の最も像側に位置するレンズは固定状態となり、しかも、後レンズ群の最も物体側のレンズに凹レンズを配置していることから、負レンズ成分が強くなり、この観点からも更なる大型化を招いてしまうとともに、レンズ系全体の機構の複雑化を招きやすいことから、諸収差、特に、コマ収差を十分に補正できない難点があった。
  • 【0008】
    本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した大口径撮像レンズの提供を目的とするものである。

実施例1

  • 焦点距離:55.7266
  • F値:1.2495
  • 半画角:21.5896
  • 全長:93.1482

コシナで50mmよりも少し長めの焦点距離と言えば「NOKTON 55mm F1.2 SL IIs」「NOKTON 58mm F1.4 SLII S」が思い浮かびますが、レンズ構成が若干異なる模様。後群の物体側最前面に見慣れぬレンズ「L4」が配置されています。

「コマ収差を含む諸収差を良好に補正」と言及しているので、このタイプのレンズとしては珍しく良好なコマ収差補正を期待できるのでしょうか。この構成レンズが実際に商品化されるかどうは今のところ不明。

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