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【レンズレビュー】APS-Cでも使い勝手は上々『EF40mmF2.8 STM』

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キヤノンEFマウントで最も薄いレンズがコチラ。最薄・最軽量。それでもってフルサイズ対応の標準単焦点レンズ。前面のレンズは小さく、「え?これで綺麗に撮れるの?」と疑いたくなる小ささ。

どっこい、結構綺麗に写る。

『EF50mmF1.8 STM』と比べると大きなボケを作ることは出来ないけども、概ね安定した描写をしてくれる。

サイズ・AF/MF

外観

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横向きの写真がコチラ。ボディキャップを3枚くらい重ねた程度の厚み。EOS8000Dに取り付けるとこんな感じだ。

EOS8000DはKissの発展型であり、サイズや重量はKissとなんら変わらない。軽量なこのEF40mmと組み合わせることで、肩こりしないスナップカメラが出来上がる。いや、ゼッタイ肩こりしない訳ではないので、肩こりし難いであろうスナップカメラと言い換えておく。

レンズに備えてある「AF/MF」スイッチを切り替えることでマニュアルフォーカスへの切替も簡単だ。反面、何かの拍子にスイッチが切り替わって「おや?AF動かねえ」という事もある。マニュアルフォーカシングはレンズのフロント付近にピントリングが薄く配置してある。手で回すには薄くて掴みにくいが、必要最低限。コンパクトさ優先です。

AF・MF

オートフォーカスはハッキリ言って遅い。「不快だ!」ってほどでは無いが、動き物を取ると追いつかない場合もある。動体は諦めて置きピンで連写した方がいいかもしれない。ステッピングモーターながら、フォーカス駆動音もするので、動画では音を拾ってしまう。

マニュアルフォーカスはバイワイヤ方式(レンズとピントリングは物理的に連動しておらず、ピントリングを回すことで、モーター駆動させてピントを合わせる)で、動きは滑らかながら感触は普通のマニュアルフォーカシングに比べると落ちる。

フルタイムマニュアル機能が搭載されているので、シャッターボタン半押しのAF後にピントリングを回すことで微調整が可能だ。ただし、AF作動前はピントリングを回してもピント位置が変わらない点がバイワイヤ方式の難点。

ただし、これには抜け道があって、シャッター半押しAFを無効にして「親指AF」を有効にしておくとAF前でもフルタイムマニュアルが使えるようになる。Kissや8000Dならば「AE」ボタンに「AF-on」を割り当てることで親指AFに出来る。80Dなどの上位機種には「AF-on」ボタンがあるので、カスタムメニューで切り替えておこう。

お手軽な撮影のお供に

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APS-C機で使うと、ちょっと画角の狭い標準レンズとして使用する。

近接で使う分にはまだボケを演出できるが、引いて撮ると散漫な絵になりがち。人によっては好みが分かれる画角になるので作例をみたりズームレンズで40mmに合わせて使ってみよう。フルサイズ機で使うと一転、ちょっと画角の広い標準レンズになる。

EOS 8000Dに搭載されているバリアングル液晶を使うとローアングルの撮影もお手の物。

EOS 8000Dは像面位相差+コントラストAFの「ハイブリッドCMOSAFIII」を搭載している。始めは像面位相差を使って素早くピントを合わせにかかり、最終的にコントラストAFによって微調整をする。このコントラストAF微調整にステッピングモーターが有効。

ステッピングモーター(STM)とはパルス信号によってモーターを動かすタイプであり、1パルス毎の微調整をする。よって、アナログな駆動方法のフォーカシングよりも的確にピント面を掴むので、高コントラストな被写体であれば捕捉するのは早いのでライブビューと相性が良いレンズ

逆に暗所や低コントラストでは迷った挙句にピントが合わない事もあるので、場面場面でファインダーと使い分けよう。

EOS Mシリーズに付けてもOK!

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アダプター経由ながら、まだまだ小さい。EF-Mレンズ群がまだまだ貧弱なので、単焦点で遊ぶならこのEF40mmか『EF-S24mmF2.8 STM』が薄くて小さいのでオススメだ。但し、EF24mm使うくらいならEFM22mm使うわいってことにも…。

優先順序はEF50mmF1.8 STMがオススメ

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コンパクトで使い勝手はいいのだが、やはり初めの単焦点レンズとして買うなら『EF50mmF1.8 STM』の方がオススメだ。同じような焦点距離でもっと明るいレンズなので、ボケの大きさが全然違う。

またAPS-C(Kissや8000D・70D)で使うと微妙な焦点距離となってしまうので、何か撮ろうと思うと結構足を使って寄ったり引いたりアングルを変える必要がある。特に難しいのは引いた場合にボケ量が足りずに背景を省略しきれない場合。そうすると構図から引き算する為にはアングルを大幅に変える他無い。50mmに比べると画角がちょっぴり広いという点でも余分な物がフレームに入りやすいと言うこともある。

もし安くこのレンズを手に入れたのならば、引くよりも寄る様に意識して撮ってみよう。そうすれば使いやすいレンズだと思う。

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