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EOS 6D Mark IIの4Kタイムラプス機能を使ってみる【実写レビュー】

キヤノンEOS 6D Mark IIにはEOS初となる「4Kタイムラプス動画」機能が搭載されています。「それなら使ってみなければ」とぶらっと永平寺まで行ってきました。

EOS 6D Mark IIタイムラプス機能の使い方

まずはカメラを静止画モードから動画モードへ切り替えます。

 

撮影メニューに「タイムラプス動画」の項目があるので選択します。

この際、「動画時の電子手ぶれ補正がオン」の場合にはタイムラプスメニューを選択できないので注意。

タイムラプス機能を選択したら各項目を設定してゆきます。

  • タイムラプス 4K・FHD・オフ…画質とタイムラプス機能のオンオフを選択します
  • 撮影回数…撮影コマ数を選択します。後述しますが、30コマの撮影でおよそ1秒のタイムラプス動画となります。
  • 撮影間隔…1コマ毎のインターバルを設定します。最短間隔は1秒で初期設定は3秒に設定されています。
  • 自動露出…1コマ毎に適正な露出に調整するか選択します。曇り空から晴れ間がチラホラと見えているようなシーンではオンにしておくと良いでしょう。夜景撮影の場合は露出を1枚目に固定した方が良いかもしれません。
  • 液晶の自動消灯…撮影中はライブビューが表示されます。撮影中の露出状況を知るには便利ですが、バッテリーを消耗するのでオフがオススメ。どのみち撮影中でも「info」ボタンで表示可能です。
  • 電子音…1秒や2秒間隔の場合は電子音鳴りっぱなし。とても五月蠅いのでオフ推奨。

全てを設定したらライブビュー画面へ。

スタートボタン(録画ボタン)を押すまでは露出設定など撮影項目を設定可能です。撮影を開始すると撮り直しが利かないので、ピクチャースタイルやダイナミックレンジオプティマイザを調整する場合にはこのタイミングで設定しましょう。

設定や露出が完了したら「スタートボタン」を押して撮影待機状態に移行します。

待機状態に移行したらあとはシャッターボタンでタイムラプスの撮影を開始するだけです。

タイムラプス機能を使ってみる

まずは標準ズームの「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」にて撮影。

おお、タイムラプスになってるぜ!

ただし、4Kタイムラプスで撮影してもYoutubeにアップロードした時点で画質が落ちてしまうなぁ…。

実際に撮影した動画はご覧になっているよりもシャープな画質。6D Mark IIで普通に撮った動画(FHD 60p MP4)よりもはるかに良好と言えるものです。

タイムラプス時の出力は4K・Motion JPEGなのでアタリマエと言えばあたりまえの話。タイムラプス動画を一時停止すると静止画そのもの。

ただし、ファイルサイズが非常に大きい。

それなら、どうせYoutubeで画質低下するのならばFHDタイムラプスでも良いのじゃないか?と思ったりします。そろそろ登場予定のNikon D850は8Kタイムラプスが使用可能だったりしますね。いったいファイルサイズはどれほどになるのやら…。

そういえばYoutubeにアップロードする場合、FHDタイムラプスと比べてどれほど画質に差が出るのだろうか?今回はFHDで撮影するのを失念していたので機会を改めて検証してみたい。

続いて超広角の単焦点レンズ「Irix 15mm F2.4」にて撮影。

先ほどの動画も今回の動画も設定は同じ。

「人の動き」を近場で撮るのなら撮影間隔は1秒が良い感じ。程よくコマ数を稼げるので基本は1秒で良いでしょう。

  • 4K
  • 撮影コマ数 500枚
  • 撮影間隔 1秒
  • 1フレーム毎の自動露出更新
  • 再生時間16秒
  • 撮影時間8分19秒

1秒間に1コマ撮影で500枚を撮るため、所要時間はおよそ500秒(8分20秒)程度。

500コマ撮影してタイムラプス動画として再生すると16秒の再生時間となる。と言う事は、1秒再生時間を延ばすためには30コマ程必要となる計算ですね。

これで記録ファイルサイズは1GBちょい。他社のカメラでは静止画も記録する場合がありますが、EOS 6D Mark IIのタイムラプスは動画ファイルのみ生成される。(例えばオリンパスのタイムラプス機能は静止画も出力される)

1分のタイムラプス動画を撮影するならば、最低でも4GBのファイルサイズと30分程度の撮影時間を考慮しておく必要があります。もちろん撮影間隔を2秒、3秒と長くすると2倍、3倍の所要時間を覚悟しなければなりません。

3秒間隔で1分のタイムラプス動画を撮るには1時間30分必要。タイムラプスを真面目に撮っている人は凄いなぁ…。

趣味で撮る場合は30分の拘束時間でもとても長く感じる。撮影中はメインカメラを動かすことが出来ませんので、他の撮影も並行して実施するのならサブカメラ必須。もしくは暇つぶしの道具は持参しておきましょう。

最後に手持ち撮影でトコトコ歩きながらのタイムラプス撮影。真面目に見ると酔うかもしれませんので注意。

設定は前回と同様、500コマで1秒間隔の撮影。むやみやたらにアングルを変えると鑑賞時に酔ってしまう。

カメラはまっすぐ構えて固定がベター。

初めは3秒間隔で撮影したものの、正直に言ってお見せできるような状態となりませんでした。このような使い方をするのであれば撮影間隔は1秒が適切。0.5秒があるのならば、0.5秒をチョイスしたいところ。

まとめ

  • 動画の手ぶれ補正はタイムラプスで使用不可
  • 静止画ファイルは記録されない
  • 撮影の所要時間は事前に把握しておく
  • 30コマでおよそ1秒のタイムラプス動画となる
  • 人の動きを撮るなら1秒間隔で撮影
  • 自然風景や遠景を撮るのであれば少し長めの撮影間隔をチョイス
  • 4Kタイムラプスはファイルサイズが非常に大きい
  • タイムラプス撮影中に暇をつぶせるアイテムを持参する

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