現在住んでいる、福井県坂井市における有志グループ「春江だいすきプロジェクト」が起こしたバラ園に行ってきた。
市営公園などで開催されているバラ園と比べて規模はかなり小さいものの、「バラ好きによるバラ園」であり小さな土地にギュッとバラが凝縮されている。
徒歩でもかなり近い距離に位置しているのに、昨年はまったくこの存在を知らなかった。今年は嫁さんがココの存在を知り「行きたい!」という事で私もついていった。
今回はPENTAX K-1+DFA28-105mm/OM-D E-M1+MZD 60mm Macroの組み合わせ。スッポリ入るカメラバッグに入れ替わりで使うことにした。
F値変動の標準ズームながら、APS-Cやマイクロフォーサーズと比べてぼかしやすいのは利点。反面、被写界深度は稼ぎにくいのでマクロ撮影はマイクロフォーサーズに任せることにした。
所狭しという言葉がピッタリで、花をかき分けて進まなければいけない程。三脚は勿論の事、通路が狭いのであまり一定の場所に長居出来ない(通せんぼの状態になるため)。
そんな時にK-1に導入されたフレキシブルチルトを使えばローアングルもお手の物。パッと展開してサッと撮影出来るフルサイズは中々無い。αシリーズ(α7・α99)とNikon D750くらいだろうか?
特に縦持ちにも対応出来るのはK-1とα99くらいだろう。
ただし、ファインダーで覗いている場合の測距エリアとライブビュー時の測距エリアは連動していない。ライブビューに切替後、フォーカスエリアを移動させなければならず、もたつくのがややもどかしい。
椅子から頭をのぞかせているバラをパチリ。随所に休憩用のベンチが設置されているが、このような状態なので観賞用と化している。
DFA28-105mm望遠端の近接開放ではやや柔らかさを感じる。
「K-1レンズラボ」のリコペン社員による作例ではAPS-Cクロップの野鳥作例があった。あのシャープさに比べるとやや甘い感じ。中・遠景ではあまりそう感じなかったので近接特有のものかもしれない。個人的にはコレはコレであり。
こちらは中間域での絞り開放。
前ボケは自然な感じでボケてくれるので、ズームにしては良いと思う。後ボケはややうるさく感じる部分も。
この焦点距離では甘さは感じず、絞り開放からスッキリしたエッジになっている。コントラストが強い周辺部において、ややカラーフリンジが発生。
ポケットに隠し玉(50マクロ)を持っていたので、付け替えてパチリ。
ピント面さえなんとか出来ればある程度クロップしても使えそうな解像感を得ることが出来る。花を撮ろうとしたら蜂がぶんぶんしていたのでそちらにフォーカスを合わせた。
しかし、動きが忙しなくなかなかピントが合った瞬間にシャッターボタンを切ることが出来ない。
フルサイズで被写界深度を稼ぐには「被写体と距離を開ける」「絞りをガッツリ絞る」の2パターン。失敗するくらいなら、多少距離を開けてTAvモードで絞りとシャッタースピードを維持してやった方がストレスが溜まらない。会心の一撃には程遠いが…。
「なんとか捕捉出来たかな?」と思ったけども、ややシャッタースピードが足らなかった。
同様に桜+蜜蜂を撮影した時はこれで間に合っていたので油断した。1/1000~1/1600秒くらいに設定してもよかったかもしれない。
これをリサイズ無しでトリミングしたものがコチラ
頭部のディテールなどが確認出来る程度に解像度は維持されている。これを飛んでいる時に写せたらなぁぁ…
ここでカメラをチェンジ、K-1は嫁さんの手へ。
左手はレンズに手をかけると安定するよと話たものの、この持ち方が良いらしい。楽しく撮れたらそれでOKさ!
こんな感じで、あたり一面花、花、花。
土日は混んでて写真撮る余裕ないだろうなぁ。
本来の画像を半分程度クロップしたもの。被写界深度が深いので、フルサイズマクロに比べると楽ちんだ。
とは言え、元が1600万画素なのでK-1と比べるとトリミング耐性は低い。トリミング前提の撮影方法だとやや力不足感。
インナーフォーカス式のAF駆動だが、マクロレンズだけあって迷うと遅い。DFAマクロ50mmと比べてフォーカスリミッターが搭載されているので、酷く迷う事は無い。
こちらもガッツリとトリミング。
マイクロフォーサーズの利点は十分な光量が確保出来るロケーションにおいて、絞り開放でシャッタースピードと被写界深度の両方を稼ぎやすい事。
その点においてフルサイズ機よりも俄然使い勝手が上。会心の一撃を狙わなければ、ソコソコのシャッターチャンスでとっても撮りやすい。
等倍マクロレンズを使うと、35mm換算で2倍マクロを撮影出来るのも利点。
K-1でもクロップモードで1.5倍マクロまで可能だが、2倍マクロで1600万画素(現行の最新モデルでは2000万画素)の高精細を維持出来るのは素晴らしい。
嫁さんがFA35mmを持って行きていたので装着。
バラの品種である「シンデレラ」にこの飾り付けは秀逸だったのでパチリ。
ちょっとローキーでパチリ。
水滴ってこんなに丸っこいのねぇ。というくらい弾いている。
さすがにこの距離になると被写界深度がかなり浅い。回折の影響を受けやすいので、あまり絞りたくないなぁと思う時はE-M1の「深度合成」が便利。
三脚必須・動体ブレ厳禁なので屋外施設ではあまり実用性が無い。K-1のRRSと似たような使い勝手。但しこちらは計8枚連写する。
個人的にツボに入った写真がコチラ。
何気なく撮った一枚なのだが、よく見ると…
蜂のかわいい後ろ姿が写っていた。
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