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【写真ログ】「そうだ!ホタルを撮りに行こう(失敗談)」PENTAX K-1/D FA15-30mm

まえがき

PENTAX K-1-3031

ここは、大野市丁(ようろ)地区。ホタルの里。

嶺北では有名なホタルの里で、ゲンジボタルが飛翔し始めたことも合って観覧客が多く訪れていた。

昨年もEOS M3とPENTAX K-01を持って訪れていたが。しかし、その時は下調べをしておらず、既にゲンジボタルが減少傾向であったり、露出やコンポジットなどの知識も無く、撮った写真は壊滅状態。

「それなら今年こそはリベンジしなければ」と、眠い目をこする嫁さんを引き連れて先週末に突撃してきた。

結果的に言うと、今年もかなり敗戦色が濃い。ゲンジボタルは文句無しに飛んでいたのだけれども、やはり己の経験不足から来る設定不足や準備不足が仇となった。

今回はそんな「ホタル撮影における失敗談」

アシストライトの功罪

とても便利なアシストライト

P9820303

PENTAX K-S1ではとても奇抜なLEDライトがピカピカ光る一眼レフだったが、K-1になってその実用性はぐっと高まった。

フレキシブルチルトの裏やマウント上部など様々な場所にライトが搭載されており、暗闇の中でも点灯させることで各部へのアクセスを良くしている。

特にマウント上部やカードスロット部は電源をオフにした状態でもライトを点灯させる事が出来るので、レンズ交換やメディア交換などを容易に出来る点は素晴らしい。とある写真家の方に曰く、「電源オフの状態でライトだけ点灯させるギミックはそこそこ難しい」そうだ。

さらに距離指標の確認などにも活用出来るので、搭載されていると地味に便利。

便利だが、目立つ

P9820306

特にそのグネグネ動く液晶パネルとセットで使うと、暗闇の中では特に目立つ存在となってしまう。

色々と設定を弄っている時に距離指標を確認する為、ライトを光らせた所

「先程から不思議な液晶の動き方をすると思っていたのですが、K-1でしたか!」

と隣で撮影をしていた方に声を掛けられた。う?む、やはり珍妙な動き方に見えるのか

また、思いの外ライトが明るいので、既にホタルを撮影し始めている方の邪魔になりかねない機能だと感じた。使うのであれば、光が漏れないように手で覆って覗きこむのが良いだろう。

距離指標が見えねえ!

P9820302

暗闇の中では、一体レンズが今どの位置にピントを合わせているのか確認する事が難しい。

ハンドライトで先を照らしてオートフォーカスを作動させる訳にもいかないため、なんとかマニュアル操作でピントを合わせるしか無い。(ホタルに悪影響があるだけでなく、撮影者・鑑賞者の方の邪魔になるため)

DFA15-30mmにはレンズ上部に距離指標が表示されているので、マウント上部のアシストライトで僅かに照らすことでサッと確認出来るかと思ったのだが…

D FA15-30mmの鏡筒がおデブさんな為、なんと距離指標まで光が届かないという憂き目に。ナンテコッタイ

凡ミス・反省点

キャップの外し忘れ

IMGP3026

早く撮りたい一心で三脚を展開してファインダーを覗き込むも、真っ暗で何も見えない。

さらに、ISO感度をいじってもシャッタースピードを操作しても、なかなか適正露出にならない。

「あれぇ?」と思って色々設定をいじった挙句にキャップを外していないことに気がつく。

暗闇の中で一人で四苦八苦するという、とってもお恥ずかしい凡ミス

ユーザーモード(ホタル専用)でPEFからDNGへの変更し忘れ

以前も経験していたものの、再度やらかしてしまった。

古い現像ソフトを使っているのでK-1のPEF形式では認識してくれない為、DNG形式で出力する必要がある。普段使っているAvやTAv、マクロ用U1は既にDNG形式に変更していた。

しかし、今回の為に新しく設定箇所を設けたU3においてはDNGに設定する事を失念していたのだった。その為、現像ソフトはとっても重たいK-1付属のDCUPを使わざるを得なくなってしまった。

レリーズケーブルを忘れる

という訳で、タイマー撮影でひたすら比較明合成。

15mm F2.8 3秒 ISO3200 比較明合成

15mm F2.8 3秒 ISO3200 比較明合成

途中から「どうせシャドー部はディテール見えないしブレなんぞ気にするか!」と開き直ってタイマー使わずに撮影していた。案の定、一部コンポジット途中でズレてしまい使い物にならなくなるという…。

まぁまぁ、拡大しない限りは個人的にはこれで良し。

15-30mmでは画角が広すぎる

30mm F3.5 5秒 ISO3200

30mm F3.5 5秒 ISO3200

取り敢えず「画角が広い方が、F値開放でも被写界深度稼げるし」という理由で超広角をチョイス。

ところがどっこい、広角レンズはホタルの密集地に対して画角を狭めるにはやや力不足。フレームに対してホタルが散漫に写ってしまう。

非常に多くのホタルが広いスペースを飛び回っているか、とり接写する場合には広角レンズも有りかなと感じたが今回のシチュエーションではやや広すぎた。

使いやすいのは、やはり標準大口径(D FA24-70mm)が良さそうだった。

飛翔ポイントが県道沿いの田んぼ

18mm F2.8 13秒 ISO3200 比較明合成

18mm F2.8 13秒 ISO3200 比較明合成

やけに奥がキラキラしているのは、かなり近い場所に県道があり車の往来がちょこちょこあるからだ。

特に、ホタルが見頃のこの時期に関しては観覧車の出入りが激しくヘッドライト・ハイビームによる輝度の変化がかなり大きい。

この場合、ボディ内コンポジットだと1カットでもミステイクが入ると画像がかなり乱れてしまう。それならいっそ、光源が写り込んでいないカットを選んで合成に掛ける方法が良いかもしれない。SDカードはかなり圧迫してしまうが…。

21mm F5.6 4秒 ISO12800

21mm F5.6 4秒 ISO12800

それなら、いっそ高感度で撮影時間を短くすれば成功率が高くなるかと思ったのでトライ。

本来の画像よりシャドーをやや持ち上げているので、全体的にノイジーに。なぜF5.6まで絞ったのか自分でも謎。

翌日のワンショット目にマニュアル露光で白トビさせる

翌日、車で移動中に「シャッターチャンス」が到来したので路肩に停車してパチリ。

したはずが、シャッタースピードが5秒のまま(マニュアルモード)で真っ白け

鳥はお空に飛んでいかれました。

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