ハイグレード望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR II【評価･作例】

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レンズセミソフトケースCL-L2	新品・中古情報	新品・中古情報	新品・中古情報	新品・中古情報

レンズデータ

レンズ仕様

型式	ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-Sズームレンズ
焦点距離	200mm-400mm
最大口径比	1：4
レンズ構成	17群24枚（EDレンズ4枚、ナノクリスタルコート）、他に着脱可の保護ガラス1枚
画角	12°20′-6°10′（35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ） 8°-4°（DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ）DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時： 300mm-600mmレンズの画角に相当（FXフォーマット/35mm判換算）
焦点距離目盛	200、250、300、350、400mm
撮影距離情報	カメラへの撮影距離情報を出力可能
ズーミング	ズームリングによる回転式
ピント合わせ	IF（ニコン内焦）方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能
手ブレ補正	ボイスコイルモーター（VCM）によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果：3.0段※CIPA規格準拠 VRモード：NORMAL/ACTIVE 三脚使用時ブレ補正：有り
撮影距離目盛	∞?2m、7ft（併記）
最短撮影距離	2m（ズーム全域、オートフォーカス時）、1.95m（ズーム全域、マニュアルフォーカス時）
最大撮影倍率	0.26倍（オートフォーカス時）、0.27倍（マニュアルフォーカス時）
絞り羽根枚数	9枚（円形絞り）
絞り方式	自動絞り
最大絞り	f/4
最小絞り	f/32
測光方式	CPU連動方式のカメラでは開放測光
フォーカス制限切り換えスイッチ	FULL（∞?2m）と∞-6mの2段切り換え
マウントアダプターFT1適否	AF駆動可
三脚座	位置指標（90°）付きの360°回転三脚座リング、三脚座のみ着脱可能
寸法	約124mm（最大径）×365.5mm（バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで）（保護ガラス取り付け時）、約124mm（最大径）×358.5mm（バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで）（保護ガラスなし）
質量	約3,360g（保護ガラス取り付け時）、約3,240g（保護ガラスなし）
付属品	・かぶせ式レンズキャップ ・裏ぶた ・かぶせフード HK-30 ・セミソフトケース CL-L2（専用ケース内装材付き） ・組み込み式フィルターホルダー ・52mmネジ込み式NCフィルター ・保護ガラス（レンズ本体に装着済み） ・保護ガラス用専用ケース ・ストラップ LN-1 ※組み込み式フィルターホルダーは、付属の52mmネジ込み式フィルター等を取り付け、必ず装着して撮影してください。

MTFチャート

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レンズ構成図

200?400mmという光学２倍のショートレンジな望遠ズーム。

光学2倍ながら、望遠から超望遠の単焦点3本分を絶妙にカバーしている。さらに競合ズームレンズと比べて全域で開放F値をF4に固定出来るため、絞り値の操作も容易で望遠端でのシャッタースピードも稼ぎやすい。

解像力は広角端から中間域ではフレーム全域において安定した描写を得ることが出来る。望遠端は中央がとても素晴らしい解像力だが、端の描写が置いて行かれる傾向にある。概ね解像力のピークはF11?16まで絞り込む事で真価を発揮する。但し、端の色収差は絞り込んでも解消しない場合がある。

巨大なレンズながら、オートフォーカスは良好で食いつきも申し分ないものであり、とても高速なフォーカシングが可能だ。

フォーカスリングでのマニュアル操作の場合、近接から無限遠（2m?∞）まで360度程度回転する。これはよりクイックな操作を求める場合には回転角が大きく扱いにくいかもしれない。フォーカスリミッターはFULL（2m?∞）とLIMIT（6m?∞）の2種類切替が出来るので、必要に応じて積極的に切り替えよう。

現行のズームレンズに多い「ズームリングが前、フォーカスリングが後」というデザインでは無く、フォーカスリングが前に配置されている。ズームをクイックに操作するには、ややリングが手前に配置されている為バランスを取りながら構図を調整するにはやや突っかかる部分がある

かなり高額なレンズとなるため、レンズ前面にはプロテクトフィルターを装着して保護してしまいたい所。しかし、口径が大きくフィルターは装着出来ない仕様となっている。ただし、レンズ前面には「メニスカス保護レンズ」というゴーストの発生を抑える事が出来る保護ガラスが前もって組み込まれている（レンズ構成を確認するとお分かりになると思う）。

同じような焦点距離のズームレンズとしては『AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR』『AF-S NIKKOR 80-400mm f / 4.5-5.6G ED 』などが存在するが、F値が暗いのでシャッタースピードを稼ぐには心許ない。とは言え、価格は安く軽量でズームレンジは広いので汎用性は高い。

海外の評価

ePHOTOzine

*2010年に投稿されたレビュー記事であり、使用機種がD700と古いレビューである点に注意してください。

これが前モデルと同様に優れたレンズであることは驚くべきことではない。優れたシャープネスとコントラストの描写であり、毎日の過酷な撮影現場に対応できるように造られている。

1gあたりの価格は2ユーロ以下だが軽いレンズでも安いレンズでも無い。しかし、購入してがっかりすることは無いだろう。

AF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR IIの長所…

• 際立ったビルドクオリティ
• 優れた解像性能（特に絞ったとき）
• 手振れ補正
• 付属するレンズケース
• 高速で正確なAF
• 接写性能

AF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR IIの短所

• 色収差がフレームの隅に向かって発生する
• 価格
• 重量

機能性…4.5・操作性…4.5・性能…4.5・価格…3.5・総評…4.5

評価の詳細

• 3kg以上の重量があるレンズの使用を真面目に検討していないのであれば、これは携帯したくない種類のレンズである。
• レンズの全長は365.5mmもあるため、カメラをレンズにマウントするようなものだ。幸いにもパッド付きショルダーケースが付属する。
• 長時間の手持ち撮影はとても疲れるが、D700にMB-D10を装着するとハンドリングとバランスが優れている。
• ズームリングが重心に配置されているためバランスを保ちやすい。長時間撮影するのであれば一脚や三脚の使用をおススメする。
• レンズは軽量なマグネシウム製で防塵防滴仕様の頑丈な造りである。
• オートフォーカスは確実・正確だ。

• このレンズは少なくともフレーム中央が焦点距離全域で良好な解像度を維持している。
• 色収差は低分散ガラスを使用しているにも関わらずフレーム四隅で予想よりも大きい。特に400mmで顕著だ。数値上は大きな値を示しているが、実写では問題ないと感じている。
• 周辺減光はこのようなレンズとしては十分に補正されている。
• 歪曲は200mmでは1.55％の樽型、400mmでは0.44％の糸巻き型となる。歪曲パターンは一定のため、後処理は簡単なはずだ。
• 逆光耐性は良好で過酷な状況において僅かなコントラスト低下しか発生しない。
• 手振れ補正は効果的でありほとんどの場合で1/60秒でシャープな結果を得ることが出来た。

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