D FA広角単焦点を待ちきれずに、痺れを切らしてシグマの「24mm F1.8 EX DG ASP MACRO」をゲット。
中古市場では2?3万円でゲットする事ができるので、D FA15-30mmと比べると遥かにリーズナブル。さらにF1.8の明るさや接写性能の高いマクロ機能を備えている面白いレンズだ。
今回は未来のD FA★レンズを夢見てシグマの広角レンズでキャッキャする話。
外観
隣のD FA15-30mmの主張が激しい。それと比べると24mmF1.8はなんと小さいこと。
レンズフードは逆さ付けが可能なので、収納性は大きく違う。15-30mmはそのレンズの太さから収納するカバンを選ぶヘビー級レンズ。
24mmは古いレンズなので、しっかり絞りリングを搭載。「A」ポジションにすれば各種AEを使用可能となる。
距離指標もしっかりついているので、夜景撮影時は無限遠に合わせやすい。
この時期のシグマレンズはAFとMFの切り替え操作をピントリングのスライド機構に組み込むレンズが多い。このレンズも例に漏れず、この機構を採用している。
キヤノン機ではスライドするだけで切替が可能な為便利だが、ペンタックスはボディモーターと直結している為ボディ側の切り替えスイッチも操作する必要性がある。やや面倒。
現行のシグマレンズとK-1の干渉問題はこのレンズとは無関係。余裕の空間が広がっている。
そもそも接触すると絞りリングが回せません。
レンズのサイズはペンタックスのレンズに置き換えるとDA55★をやや太くした印象。フードもそこまで大きくないので嵩張るような感じはしない。
フィルター径は77mm。C-PLを装着できる24mmはKマウントで貴重な存在。
実写
このレンズの醍醐味は広角マクロ的な使い方が出来ること。
レンズフードよりも内側に被写体を置いてもピントが合うのじゃないだろうか、という高い接写性能を持っている。
中望遠マクロでは背景がぼけてしまって状況説明がしづらいものの、広角マクロは画角の広さを活かして周辺の雰囲気を伝える事が出来るのが面白い。
ただし、広角レンズと言えどここまで接写すると被写界深度はかなり浅い。F8やF11までがっつり絞らないとパンフォーカスにならないようだった。
APS-Cにクロップすれば36mmのハーフマクロなレンズとなる。それでF1.8の明るさを使えば広角レンズとは思えないボケの大きい写真を撮る事が可能。
道路に落ちていたドングリをパチリ。
奥行まで撮影しようとすると、24mmはやや狭いかなと感じる。また、被写体を周辺部に配置すると絞っても収差がやや目立つ。
光源が安定しなかったので、条件がやや悪かった。解像力を見ると中央はドッコイ、四隅はD FA15-30の方が良好。
カラーフリンジはどちらも目立たなかったがあえて言えばD FA15-30。総じて中景・遠景ではD FA15-30を使わない理由が無い。
驚いたのは高輝度なシーンでもハイコントラストな部分のカラーフリンジが目立たない事。
逆光を使ったドラマティックな表現でもフリンジ処理なくして使えちゃう。カラーフリンジはグリーンやシアンなので、自然な風景とは相性が良かったのかもしれない。
ただし、光源を直接入れた場合にゴーストは目立つ傾向がある。とは言っても他の広角レンズと同程度と思って問題ない程度。
周辺部はソコソコだが、中央は絞り開放からなかなか使える性能。等倍で確認すると少し滲んでいるが、いやいや十分ですよ!
高コントラストも手伝って立体感はしっかりと出ている。
面白がって絞り開放で接写すると訳わからなくなる。24mmでここまで背景を解かせるのかと驚く結果に。
F4まで絞るとこんな感じ。露出が不安定でややアンダーになりがち。絞って使う時は露出調整で+1?2で丁度いいくらいだ。
周辺部被写体を置くと、やっぱり15-30mmほど解像しないので積極的に絞りを開けて撮ってみたいなという気分にさせてくれる。
その他作例
このレンズは買いか?
D FA15-30mmを買わずに24mmはありか?
D FAとは明らかにキャラが違うので、持っておいて損はしないレンズ。
中古で2万?3万円で手に入れる事が出来るので、良品に出会えたら買っちゃえばいいと思います。
基本性能はD FAの方が優秀なので、F1.8と接写性能を有効に使えると活路を見いだせる。
ではD FA15-30mmを買わずに24mm F1.8 EX DGで事足りるか?と聞かれると「NO」。中景や遠景の描写はK-1で使うにはやや力不足感は否めない。とはいえ、しっかり絞れば十分実用範囲ではある。等倍で鑑賞しない限りは全く持って問題無い。
D FAに19万もだせるか!と言う場合にこのレンズは選択肢としてアリ。D FA15-30、D FA24-70が10万円以上の高価なレンズなので、現状で24mmの画角を2、3万円で手にれる事が出来るのなら安い買い物。フィルター装着できるのも便利。
D FA15-30mmを持っていても手に入れるべきか?
じゃあD FA 15-30mmと共に持っていた方が良いか?と問われると「場合による」。D FA15-30mmも24mmなら被写体をそこそこクローズアップして撮る事が出来るので、そこまで差が無いかなと思った。クローズアップする場合は絞らないとボケボケになるので、F2.8でも問題無し。今回の作例のようにドングリ程度のサイズをクローズアップする場合には24mm F1.8の良いところが見えてくる。
明るさを活かして夜景撮影に使えるか、と言うと非点収差やコマ収差が目立つそうなので絞って使わないとだめだそうな。
総じて「F1.8の明るいレンズ」「最大撮影倍率 0.37倍」というポイントに尽きる。
D FA広角単焦点を待つべきか?
他社の同クラスの純正レンズは24mm F1.8で7~8万円。24mm F1.4だと20万円前後する。
もしも、D FA広角大口径が登場し、それが24mm F1.4クラスだったらD FA15-30mm並みの価格は避けられないかもしれない。
それを考えると「繋ぎ」として本レンズを購入するのも悪くない。すでに中古相場は安定しているので、再放出する場合にそこまで安く売り払わなくても良さそうだ。
購入早見表
PENTAX用はAmazonで僅かに出回っているくらい。ヤフオクで数点出品されていることも。
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