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OMDS「OLYMPUS PEN E-P7」カメラレビュー 完全版

このページではOMデジタルソリューションズ「OLYMPUS PEN E-P7」のレビューを掲載しています。

管理人の評価

ポイント 評価 コメント
価格 性能相応だが競合他社は要検討
サイズ 機能性を考慮すると小さい
重量 機能性を考慮すると軽量
グリップ 無いに等しい&滑る
操作性 携帯性を考慮すると良好
応答性 良好
AF性能 速度・性能・機能は動体に不適
画質 MFTとして良好な画質
カスタマイズ エントリー並
メニュー 同上
ファインダー 非搭載
モニター 従来通り
バッテリー 平凡だがUSB充電対応
満足度 強化型E-PLと考えれば満足

「E-PL」っぽさが残る新世代「E-P」

  • 2ダイヤルによる柔軟性の高いコントロール
  • 小型軽量ながら効き目の高いボディ内手ぶれ補正
  • PEN-F以来となるカラープロファイル・モノクロプロファイル
  • 高画質な2000万画素フォーサーズセンサー
  • 前時代的なコントラストAF
  • パッとしないタッチインターフェース

「E-P」シリーズに期待する部分と、「E-PL」シリーズの特徴を継承している最新PENシリーズ。小型軽量ながら使い勝手の良いコントロールと効目の高いボディ内手ぶれ補正を評価できる一方で、システム的に「E-PL10」や「E-M10 Mark IV」と同じ位置付けとなっているのが残念。ボタンカスタマイズの制限やユーザーモード非対応となっているので要注意。既存のベテランユーザー向けと言うよりは、潜在的な新規ユーザー層へアピールするカメラかなと。新規やE-PL・E-M10系からの乗り換えならばおススメできるカメラ。

まえがき

カメラのおさらい

カメラの特徴

  • 商品ページ/仕様表
  • 説明書
  • データベース
  • 管理人のFlickrアルバム
  • 発売日:2021-06-25
  • 売り出し価格:84,150円
  • 主な特徴
    ・2000万画素 Live MOSセンサー搭載
    ・5軸4.5段分のボディ内手ぶれ補正
    ・カラープロファイル・モノクロプロファイル機能
    ・ファインチューン機能対応のArtフィルター追加
    ・2ダイヤル操作に対応
    ・USB充電対応
    ・高性能化にも関わらず小型軽量
    ・SD UHS-II対応によるバッファの強化

2013年に登場した「OLYMPUS PEN E-P5」以来となるPEN E-Pシリーズの最新モデル。

従来の「PEN E-PL10」と比べて、2000万画素の高解像センサーを搭載したほか、5軸4.5段の手ぶれ補正に対応。SD UHS-II対応により連写時のバッファが強化され、USB充電にも対応した全くの別物。さらにコマンドダイヤルが増え、柔軟性の高い操作が可能となっています。

基本的にはE-M10 Mark IVの中身をPENシリーズに載せ替え、さらにクリエイティブコントロールやファインチューンなど独自機能を搭載した小型軽量カメラ。E-M10 Mark IVと比べてファインダー非搭載ながら、自由度の高いクリエイティブコントロールやファインチューンが魅力的。基本的な画質に違いは無いものの、E-M10 Mark IVでは実現できないJPEGの色・トーンを重視するのであればコチラがおススメ。

価格をチェック

売り出し価格は84,150円。E-PLシリーズと比べると高く、価格はOM-D E-M10 Mark IVやE-M5 Mark IIIと似た設定。個人的にクリエイティブコントロールが必要なければOM-D E-M5 Mark IIIが機能的でおススメ。コストパフォーマンスはE-M10 IVやE-P7よりも良いはず。
それでもE-P7を買うとしたら、カメラの携帯性やクリエイティブコントロールなどに価値を見出した時。

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カメラレビュー

外観・箱

箱・付属品

OLYMPUS PEN E-PLシリーズと言えば白箱のイメージがありますが、この「E-P7」はOM-Dと同じ黒を基調としたデザインの箱に入っています。OMデジタルソリューションズによるこのカメラの位置づけをうかがい知ることが出来ますね。

箱の中身は以下の通り。

  • E-PL7本体
  • ボディキャップ
  • ストラップ
  • バッテリー
  • アダプター&USBケーブル
  • 説明書・保証書

付属品は必要最低限でカメラケースなどは同梱していません。また、E-P7はUSB経由でのボディ内バッテリー充電に対応しているので外部充電器も同梱していません。予備バッテリーを充電する際はカメラのバッテリーを入れ替えるか、別売りの充電器を購入する必要あり。

外観

デザイン

ぱっと見はE-PLシリーズとよく似ていますが、丸みが薄くなり角ばった形状を採用しています。表面はフェイクレザーで見た目はGood。ただし、後述しますが滑りやすく実用的とは言えません。

質感

OM-D E-M5 Mark IIIなどと同じく、金属パーツを多用していた従来のボディデザインからプラスチックパーツを使用して軽量化されたデザインに変わっています。E-PLでは馴染みの質感ですが、PEN-Fなどを期待していると肩透かしとなる可能性あり。

ハンズオン

サイズ

全体的なサイズはE-PLシリーズと同程度。コンパクトサイズを維持しつつ、4.5段の5軸手ぶれ補正と2ダイヤルを搭載したのは評価したいポイント。パナソニック「GF」シリーズと比べるとサイズが少し大きい。

重量

重量は337gとE-PL10よりも軽量化を実現。操作性・機能性を向上させつつ、10%以上も減量化したのは凄い。個人的にここまで減量化するのであれば質感を改善して欲しいと感じるものの、開発陣が小型軽量化に心血を注ぎ、それが実を結んだのは間違いない。

カメラグリップ

カメラの小型軽量化を邪魔しない程度のグリップを備えています。形状は従来のE-PLシリーズと言うよりもE-M5 Mark IIIに近い。小さなグリップのわりにはしっかりと握ることが出来ます。
ただし、フェイクレザーの表面が非常に滑りやすく、ストラップ無しでカメラを保持しようとは思いません。
カメラをグリップした状態で前後ダイヤルやクリエイティブコントロールは操作しやすい。コンパクトボディながらよく考えられたデザインだと思います。とは言え、片手でカメラを保持しながら操作できるのはダイヤルとAPボタンくらいで、背面ボタンを操作する時は左手が必要となります。

コントロールレイアウト

正面

カメラ前面にはクリエイティブコントロールのレバーを搭載。PEN-Fのように「MONO」「COLOR」「ART」「CRT」「通常」と複数選択できるわけでは無く、「通常」と「COLOR/MONO」の切替にのみ使用可能。操作がシンプルとなった反面、切替後のダイヤル操作が多くなっています。できれば「COLOR」「MONO」は分けて欲しかったところ。

背面

背面のボタンレイアウトは基本的にE-PLシリーズと同じ。ただし、一部ボタンの役割が変わっています。
・RECボタン→AFL/AELボタン
・露出補正ボタン→ISOボタン
RECボタンはカメラ上部へ移動、露出補正ボタンは2ダイヤルにより不要。これにより別の機能が割り当てられたのだと思います。カスタマイズ可能なボタンはAEL/AFLのみで、その他ボタンは機能が固定されています。

上面

小型ボディながら2つのコマンドダイヤルとモードダイヤル、そして2つのボタンと電源レバーを搭載。前述した通り2つのコマンドダイヤルは操作しやすく、E-PLシリーズとは一線を画す使い勝手。2つのダイヤルを使って絞りやシャッタースピードを操作しつつ、露出補正やトーン調整、そして新機能であるクリエイティブコントロールを利用できるのは便利。

右端には「機能呼び出しボタン」と「RECボタン」を搭載。機能呼び出しボタンはプロファイルモードで各種設定を呼び出すことが出来るほか、APモードや動画モードで専用メニューを呼び出す時に使用します。通常のP/A/S/Mモードでは「OK」ボタンと機能が被るのが惜しい。せめてトーン調整機能などに使えると良いのですが…。
RECボタンはカスタマイズ可能。動画撮影を使わないのであれば、拡大機能やクロップなどを割り当てるのも一つの手。隣り合う二つのボタンは形状が異なっているのでブラインドでも識別可能。と言っても何度か誤操作することがありました。

レスポンス

カメラの操作に応答の遅延は見られず、快適に操作することが出来ます。

モニター

解像度・発色

従来通りの104万ドット液晶パネルを使用。この価格帯では一般的なモニタスペックであり、解像度や発色で特に不満はありません。満足もしていませんが…。
問題はファインダーを搭載していないので、日中屋外でモニタを確認しづらいこと。特にクリエイティブコントロールで色やトーンを調整する時に見えづらいと感じます。この点、PEN-Fはファインダーでのぞきながら調整することが出来ます。

可動方式

E-PL10と同じくした方向に展開して自撮りにも対応するチルト式可動機構を備えています。バリアングル式のように側面へ傾けることは出来ませんが、素早くモニタを上下に傾けることが可能。

タッチパネル

基本的には従来通りのタッチ操作システムを搭載しています。スーパーコンパネやAFエリアの指定などに対応していますが、メニュー操作やタッチFnなどの機能はありません。
ただし、PEN-Fと異なりクリエイティブコントロールのタッチ操作に対応しており、従来と比べると素早い操作が可能となっています。(このあたりは後日じっくりレビュー予定)

バッテリー・メモリーカード

バッテリーは長く使われている「BLS-50」に対応。長年のPENユーザーであれば同じバッテリーをいくつか持っているはず。高機能化しているにも関わらず、バッテリーライフはE-PL10と同程度。特に良好な持ち時間ではありませんが、新たにUSB充電に対応したことで、外出先でもモバイルバッテリー経由で充電が可能となっています。
SDカードはバッテリースロットの隣に配置。カードタイプはUHS-IIに対応しており、従来のPENシリーズと比べて高速書き込みが可能です。これにより、連写撮影時のバッファクリアは目に見える違いが発生するはず。

インターフェース

カメラ右側面にMicro USBとHDMI Dポートを搭載。場所が場所だけに、ケーブルを接続したままカメラをグリップすることは出来ません。何故左側面に配置しなかったのかは不明。
ご覧のように、マイク用3.5mmステレオミニジャックがありません。4K動画に対応していますが、音声の記録はカメラの内蔵マイクが必須。

レンズ装着例

ボディサイズは従来のPENと同等。やはりコンパクトサイズのレンズと相性が良いです。大きなズームレンズも使えなくは無いですが、滑りやすいカメラグリップでは保持しにくい。出来れば対応するボディジャケットなどを装着しておきたい。

解像性能

多少のムラはあるものの、全体的に見ると、他の2000万画素4/3センサーカメラと同程度の解像性能を発揮。2400~3000万画素のAPS-Cセンサーカメラと比べると厳しい戦いとなり、4000万画素以上のフルサイズカメラと比べると解像性能は厳しい。特にE-P7は高解像合成撮影(ハイレゾショット)に対応していないので、解像度を拡張する手段が無いのは残念。
F8を超えると他の2000万画素センサーカメラと同じく解像度が低下し始めるので注意が必要。

ISO感度ノイズ

適正露出において、シャドウまでノイズを抑えたクリーンな画質を期待できるのはISO 800まで。ISO 1600でハイライトにも僅かにノイズが発生し始め、ISO 6400でカラーノイズが顕著となる。画質を優先するのであればISO 3200までに抑えたいところ。非常用としてISO 6400~12800を使うイメージで。ISO 25600はどのような状況でも避けたほうが良い。

色の再現性はISO感度全域で問題ナシ。ノイズが気にならなければISO 25600でも実用的な画質と感じるかもしれない。

ダイナミックレンジ

マニュアル露出モードで絞りとISO感度を固定し、シャッタースピードで露出を調整して±5EVまでの作例11枚を撮影。その後にRAW現像で「±0EV」時の露出に調整して現像した作例が下の通り。

ハイライトの回復力はAPS-Cやフルサイズとほぼ同じ。ただし、シャドウを持ち上げた際はノイズが出やすく、特に4~5EVアンダーな露出を回復する場合は全体的にノイズが目立つ可能性あり。APS-Cよりも1段悪く、フルサイズと比べて2段悪い印象。ただし、RAW現像でシャドウ側を大きく持ち上げなければダイナミックレンジで差があるとは感じない。

露出オーバーは+4EVでパステルカラーの情報が飛び始め、EV+5で深刻な白飛びが発生する。露出アンダーは-4EVまで良好に色が復元できるものの、-5EVの復元では微細は色情報がノイズで変色しているのが気になるところ。

JPEG画質

仕上がり設定

オリンパスのJPEGカラーは良く言えば安定しており、悪く言えば単調。基本的に色相・コントラストは固定されているように見え、輝度と彩度には変化が見られるものの、見比べてみないと差が分からない程度に抑えられている。敢えて言えば、vividの輝度が少し高く見えるくらい。flatと言えど、他社のフラットと比べるとフラットさに欠ける印象。
E-P7独自のカラープロファイルは彩度とハイライト&シャドウコントロールが大胆に調整されているので、分かりやすい味付けではあるものの、色相に変化は見られない。

ちなみにモノクロプロファイルの「01」はモノトーンと同じカラープロファイルの「01」はnaturalと同じ。このため、柔軟性の高い仕上がり機能を使いたいのであれば、常時プロファイルモード01を利用するのがおススメ(設定値が破綻してもすぐリセットで通常のモノトーン・naturalを使用可能)。ただしこの場合は後述する「諧調」機能を使うことが出来ない。

ハイライト&シャドウコントロール

オリンパス機は独自のトーン設定機能「ハイライト&シャドウコントロール」を備えており、全てのプリセットで設定値が反映される。このため、プリセットの色に合わせたトーンを設定するのが難しい。(「諧調」「コントラスト」はプリセットごとの設定に対応している)
それを可能としているのがE-P7のモノクロ・カラープロファイルであり、プリセット枠ごとに個別にハイライト&シャドウコントロールの設定が可能。
初期設定の場合、モノクロ3・カラー2/3に強めのコントラストがかかり、モノクロ4・カラー4は弱めのコントラストに設定されている。

仕上がり調整

オリンパスの仕上がり設定を調整する機能は以下の通り。各設定値はプリセットごとに記憶可能(ハイライト&シャドウコントロール以外)。

  • プリセット
  • シャープネス
  • 彩度
  • コントラスト
  • 諧調
    ・Auto:自動的にシャドウを持ち上げる・露出はnormalと同じ
    ・normal:特に何も作用しない「オフ」に近い
    ・high:適正露出と比べてハイキーとなる
    ・low:適正露出と比べてアンダーとなる
  • ハイライト&シャドウコントロール
    ・シャドウトーン
    ・中間トーン
    ・ハイライトトーン
    ・プリセットごとの記憶不可
    ・カラー/モノクロプロファイルは記憶可能

前述してきたように、オリンパスのプリセットはコントラスト(設定値のことではない)に変化が見られないので味気なく感じる。このため、凝ったJPEG画質を目指すのであれば「コントラスト」「諧調」「ハイライト&シャドウコントロール」の調整が必須。
簡単に設定値を変更したいのであれば「コントラスト」「諧調」を使用し、より画質に拘りたいのであれば「ハイライト&シャドウコントロール」で微調整するのがおススメ。

カラープロファイルモードではプリセットごとに各色ごとの彩度やヴィネッティング、H&Sコントロールの設定値を記憶可能。従来通り「コントラスト」「シャープネス」「彩度」もプリセットごとに記憶可能。ただし、このモードでは「諧調」機能が使えなくなるので注意が必要。

モノクロプロファイルモードは基本的にカラープロファイルと同じで、彩度調整の代わりに各色のフィルターを自由に使用可能。フィルターは指定した色の輝度を高め、補色の輝度を低くする。この補色の関係性を理解しておかないと使い辛いと感じるかもしれない。

例えば、モノクロプロファイル3は初期設定で赤色フィルターが適用されている。これにより被写体の赤色の輝度が高くなり、逆に青色の輝度が低くなる。例えば青空の輝度が低下することで、白い雲とのコントラストを強くしたいシーンでは効果的。

ハイライト&シャドウコントロールは「ハイライト」「シャドウ」「中間」の3系統で調整可能。横軸の調整は出来ないので、狙ったトーンの調整は難しい。このため、設定値の大胆な調整で画質が破綻する場合もあるので注意が必要。まずは「コントラスト」「諧調」「カラープロファイル」などで設定を煮詰めてからH&Sコントロールで微調整するのがおススメ。

オートフォーカス

カバーエリア

オールエリア121点・グループ9点・シングル1点の3種類のみ。LUMIXのようにシングル1点のサイズを変更することは出来ず、AFエリアの自由度はかなり低い。
E-M1 Mark IIIよりも新しい機種ながら、スモール1点や5点・25点エリアにも対応していないのは残念。

AF-S/AF-C

このカメラは上位機種のように像面位相差検出には対応しておらず、コントラスト検出方式のみで動作。像面位相差モデルと比べると合焦時間の明確な差を感じるものの、それじゃあストレスが溜まるほど遅いか?というとそうでも無い。少なくとも静止体の相手のAFで不満と感じる場面は少なく、AFは十分に速いと言える。

その一方で、動く被写体への追従性能はお世辞にも良好と言えず、特に撮影距離が近い場合の追従成功率は高くないように見える。一般的な撮影距離であれば十分に捕捉可能な場面も多いが、大口径レンズや望遠レンズなど、被写界深度が浅くなるレンズでは失敗することも多い。

検出機能

瞳の検出サイズ・顔の検出サイズは良好で特に被写界深度の深いマイクロフォーサーズとしては十分な性能。検出能力に問題は無いものの、ここに追従性能が必要となると話が変わってくる。

検出精度はそれなりに良好で、E-M1 Mark IIIと比べてもそう悪くない。ただし、前述したように追従性能が低く、プロセッサがやや古いタイプでレスポンスが少し遅いと感じてしまう。動かない被写体ならば問題ないものの、動いている被写体相手にC-AFで追いかける撮影は苦しい。この場合は同価格帯で購入可能な「OM-D E-M5 Mark III」をおススメしたいところ。

顔を覆うものが何も無い時の検出性能は良好で特に不満無し。ただし、帽子や眼鏡着用時は検出性能が大きく低下し、顔の検出も厳しくなる。このような状況での検出性能はパナソニックが遥かに良好。

メニューシステム

撮影メニュー

オリンパスではお馴染みの撮影メニュー。TruePic VIIIからデザインとシステムが一新しており、E-PL8やPEN-F、E-M5 Mark IIあたりのカメラから移行する際は少し戸惑うかもしれません。
撮影メニューにはピクチャーモードの変更や測光、手ぶれ補正、フラッシュ補正など撮影時の設定を変更することが可能。とは言え、後述する「スーパーコンパネ」で変更できる機能も多く、インターバル撮影や多重露光を使わない限り、撮影メニューを利用する機会は少ない。
ちなみに、E-P7にユーザー設定モードは存在しません。このため、状況に合わせてカメラの設定を記憶させておくことが出来ず、その場その場で露出や設定を調整しなおす必要あり。

動画メニュー

  • 録音の有無
  • 録音レベルの調整
  • AF方式
  • 手ぶれ補正方式
  • 電動ズーム速度
  • フレームレート
  • ビットレート

以上7種類の設定に対応。HDMI出力はモニター表示のみ対応しており、映像のみを出力する「クリーン出力」には対応していません。このクラスの動画機能としては必要最低限。タイムラプス動画の生成にも対応していますが、基本的には静止画機能のため「撮影メニュー2」のインターバル撮影機能を利用する必要があります。他社のような「動画のコマ撮り」とは性質がことなります。画質は良いのですけども…。

プログラムオート限定

ちなみに動画モードにP/A/S/Mモードを変更する機能は存在せず、基本的にプログラムオートでの撮影となる。このため、大口径レンズを使用したとしても、絞りを自由に操作することは出来ません。これは静止画撮影モードのRECボタンから録画を開始する場合も同じ。

修正

動画モード時のP/A/S/M変更はライブビュー中のコンパネから変更可能です。動画撮影中の露出変更にも対応しています。

後述しますが、動画モードでモノクロプロファイル・カラープロファイルを使うことは出来ません。(RECボタンから動画撮影を開始する場合は可能)

再生・通信メニュー

再生・通信メニューは従来通り。特にこれと言った変更点はありません。

カスタマイズメニュー

従来通り、アルファベット「A」から「H」までページ分けされたカスタマイズメニューを利用可能。

  • A:主にAF・MF
  • B:ボタン・ダイヤル
  • C:表示・音・操作
  • E:フラッシュ
  • D:露出・ISO・バルブ
  • F:画質・ホワイトバランス・色
  • G:記録
  • H:その他

内容は以下の通り。

内容は基本的にE-PL10と同じであり、上位機種(E-M5 IIIやE-M1 III)などと比べると自由度が低い。アルファベットにまとめられている内容も異なるので、上位機種と併用する場合は混乱するかもしれません。他社と違い、ホワイトバランスの設定がこのカスタムメニューに隠れているのはどうにかして欲しいところ。

セットアップメニュー

従来通りで特記すべき項目はありません。

カスタマイズ

ボタンカスタマイズ

ボタンカスタマイズに対応しているのは2カ所。上部のRECボタンと、背面のAFLボタン。
割り当てることが出来る機能は以下の通り。

  • AEL/AFL
  • REC
  • プレビュー
  • ワンタッチWB
  • AFターゲットの設定
  • MF切替
  • 露出補正
  • デジタルテレコン
  • 拡大
  • ピーキング
  • タッチパネルロック
  • OFF

内容は最近のE-PLシリーズやE-M10シリーズと同等であり、E-M5 IIIやE-M1 IIIのような自由度はありません。すでにボタン・ダイヤルに存在する機能やスーパーコンパネで代用できる機能も多い。E-P7の価格設定は既にE-M5 Mark IIIに近いものであり、そして久しぶりの「E-P」シリーズでカスタマイズの自由度が低いのは残念。

ライブビュー

コンパネ

ライブビュー上から「OK」ボタンを押すことで呼び出すことが出来る機能。
デザイン自体は従来通り。項目の選択のみタッチ操作が可能で、項目の設定を変更する場合は前ダイヤルを利用します。WB・AF・連写・静止画画質・(RECボタンの)動画画質・カラー設定・トーンなど幅広く対応しており、メニュー画面に潜る必要性が低くなる便利な機能です。

カラープロファイル・モノクロプロファイル

カメラ前面のレバーを操作することで「モノクロプロファイル/カラープロファイル」を呼び出すことが可能。ベースはそれぞれピクチャーモードの「モノトーン」と「natural」を使用しており、「MONO1」と「COLOR1」は標準設定で、「2~3」のプリセットは個性的な設定値を採用。全てのプリセットは自由にカスタマイズ可能で、設定を変更している場合はプロファイルに「*」マークが表示されます。元の状態に戻したい場合は「OK」ボタンを長押しするだけ。

カラープロファイルは12分割されたカラーの彩度を個別に調整可能。全ての色を低彩度にしたり、複数の色を強調することも可能。ただし、ベースは「natural」の色であり、色ごとに色相を傾けることは出来ません。あくまでも彩度の調整のみ。
この画面で「OK」ボタンを長押しすると、トーンの設定変更を維持しつつ、彩度のみプリセットの状態まで戻すことが可能。

ちなみにPEN-Fと異なりタッチパネルでの操作に対応しています。ただし、どこを操作すると良いのか表示は無く、正確に素早く操作するのは難しい。粗削りの機能となっているので、今後のファームウェアアップデートで改善すると良いなと。

モノクロフィルターも8分割された色を使ってフィルター効果(3段階)を利用することが可能。利用できる色は1種類のみで、2種類を重ね掛けすることはできません。
使い勝手はモノクロフィルムで利用するカラーフィルターと同じ。利用したい色のフィルターを使用することで、適用した色に近いものは明るく写り、補色は暗く写る。(例えば赤色フィルターを利用すると、赤色が明るくなり、青緑色が暗くなる)

プロファイル機能にはシェーディング(言ってしまえば人工的に付与する周辺減光)や従来通りのトーン調整が付随しています。これらはプリセットごとに記憶されるため、大胆に調整しても問題ありません。
ちなみにモノクロプロファイルには「粒状フィルム効果」という機能があります。富士フイルムの「グレインエフェクト」と同じく、フィルムの粒状性を再現するための特殊な効果であり、主に中間からハイライトにかけて粒状感が出る仕組みとなっている(シャドウへの効果は薄く、通常のノイズ浮きとは異なる)。厄介なことに粒状コントロールはプリセットごとに記憶されないので注意が必要。

APモード

ライブコンポジットやライブタイム、デジタルシフトなど、オリンパス独自の撮影機能や特殊な撮影機能を一つのモードにまとめて使いやすくしたのがこの「APモード (アドバンストフォトモード) 」。2017年に登場したOM-D E-M10 Mark IIIで初登場し、E-PL9やE-PL10、そしてOM-D E-M10 Mark IVにも搭載しています。細かい設定値無しで特殊な撮影を利用可能。

興味深いことにE-M10 Mark IVやE-PL10には存在しないモードダイヤル上の「B」モードが存在するため、バルブモード・(APモードではない)ライブ系撮影モードへの移行が簡単。APモードのライブコンポジットやライブタイムに慣れたら、自由度の高いバルブモードを使ってみるのも良いでしょう。APモードは基本的にプラグラムオートですが、バルブモードであれば任意の絞り値を使うことが出来ます。

SCNモード

6カテゴリ28種類の撮影条件から撮影シーンを選び、カメラが状況に応じた自動設定で撮影することが出来るモード。カメラの細かい設定や操作方法を知らなくでも、このシーンモードを利用することである程度は状況に応じてしっかりと撮影することが可能。

連写・ドライブ

ドライブモード

E-P7のドライブモードは方向ボタン「↓」を押すことで呼び出すことが出来ます。ボタン変更やカスタマイズには対応しておらず、機能は固定。連写速度を変更することができるほか、電子先幕シャッターや電子シャッターへの切替や、セルフタイマーの設定もここから可能。
一部機種のように使わないドライブモードの項目を非表示にすることは出来ません。このため、素早く設定変更する場合は表示の意味を正確に把握しておくこおとが重要。

  • 通常:単写
  • ダイヤ:電子先幕シャッター(低振動)
  • ハート:電子シャッター(静音)
  • H:高速連写(AF/AE固定=AF-Sのみ)
  • L:低速連写(AF/AE追従対応=AF-S・AF-C対応)
  • 時計&数字:セルフタイマー 12秒/2秒
  • 時計&C:セルフタイマー カスタム:タイマー・枚数・撮影間隔

連写速度

E-P7のスペックシートに記載されている連写速度は以下の通り。

  • [連写H]:約8.7コマ/秒
  • [連写L]:約5コマ/秒
  • [低振動連写L]:約4.8コマ/秒
  • [静音連写H]:約15コマ/秒
  • [静音連写L]:約6.3コマ/秒

一部の機種では連写速度を下方向に微調整可能ですが、E-P7は調整することが出来ません。上記の連写速度で固定されています。
静音連写時は秒間15秒の高速連写が可能。AF-S限定のため使えるシーンは限られてきますが、一瞬のシャッターチャンスを切り取りやすい連写速度と言えるでしょう。
追従連写が可能な「連写L」は最速で6.3コマ秒。ソニーや富士フイルムの競合モデルと比べると連写速度が遅く、運動会など動き物がメインとなる場合は少々苦しい。

シャッター方式

メカニカルシャッター

通常(ドライブモードで”ダイヤ”や”ハート”の付かない項目)は前後がメカニカルシャッターで駆動します。シャッターショックは最も大きくなりますが、ローリングシャッター歪み(後述)や大口径レンズ使用時の露出ムラの影響がありません。

電子先幕シャッター(低振動撮影)

先幕シャッターを電子式にきりかえ、後幕シャッターのみメカニカルで動作します。低速シャッタースピード時のぶれを抑えた撮影が可能。ただし、大口径レンズ使用時に高速シャッターを使用すると露出ムラでボケが欠ける可能性あり。
と言ってもオリンパス機は1/320秒以下のシャッタースピードでのみ電子先幕シャッターが動作するので、基本的に低振動撮影に設定し続けても問題は少ないはず。

撮影メニュー2からシャッターボタンを押してから撮影するまでの時間を設定可能。言ってしまえばセルフタイマーのような機能ですが、より細かい設定が可能となっています。初期設定はボタン全押しからタイムラグ無しの「0秒」。
備考として、低振動撮影モードには「連写H」設定が存在しません。高速連写を使用する状況を考えれば必要無いと言えば必要無い機能ですが…。

電子シャッター

メカニカルな先幕シャッター・後幕シャッターを使わず、どちらも電子的なシャッター方式を利用します。機械が動作しないので無反動・無音での撮影を実現可能(レンズの絞り羽根が動作音となる可能性はある)。また、シャッタースピード1/16000秒までを利用可能であり、メカニカルシャッターが1/4000秒までしか対応していないE-P7にとって2段分多く露出を落とすことが可能。特に大口径レンズを使用する際に便利。
連写速度も速く、メカニカルシャッター故障のリスクもない便利な機能ですが、センサー読み出し速度によるバンディングの可能性があります(後述)。

低振動撮影と同じくシャッターボタン全押しから露光までのタイムラグを設定可能。そのほかにもフラッシュやAF補助光などの「静音性・静粛性」に焦点を当てたカメラの設定を一括で変更することが出来ます。例えばピアノコンサートなど、カメラの音や光が邪魔となる環境では予め設定を変更しておくと良いでしょう。

ISOオート設定

ISOオート時に使用するISO感度の下限と上限を設定可能。設定したISO感度の中で適正露出を維持するようにISO感度が変動します。上位機種のように、シャッタースピードの低速限界設定を調整することは出来ません。

バッファ・バッファクリア

カメラは連写撮影時にSDカードへ書き込むまでの空間にバッファがあり、SDカードに書き込むまでの間は一時的にバッファに撮影データが記憶されます。カメラの解像性能やバッファの量によって溜め込むことが出来る撮影枚数には差があり、メモリーカードの種類によってバッファから書き出す速度にも差が発生します。E-P7の仕様表に記載されている数値は以下の通り。

  • 連写H・最高速時 [RAW]:カード容量一杯まで
  • 連写H・最高速時 [JPEG デフォルト]:カード容量一杯まで
  • 連写L・最高速時 [RAW]:カード容量一杯まで
  • 連写L・最高速時 [JPEG デフォルト]:カード容量一杯まで
  • 静音連写H・最高速時 [RAW]:約42
  • 静音連写H・最高速時 [JPEG LF]:約49
  • 静音連写L・最高速時 [RAW]:約945
  • 静音連写L・最高速時 [JPEG LF]:カード容量一杯まで
  • 使用レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
  • カード: KIOXIA SDHC UHS-Ⅱカード SDXU-D032Gを使用し当社測定条件による枚数

このカメラはSD UHS-IIに対応し、仕様表でもUHS-IIを使った数値となっている点に注意が必要。UHS-Iやそれ以下のメモリーカードでは仕様表通りの結果を得られない可能性あり。
UHS-IIは高速書き込みに対応しているものの、UHS-Iなどと比べて少し高価なメモリーカード。個人的にはそれでも使う価値はあると思うのですが、連写を重視しないのであればSD UHS-Iなども一つの選択肢。
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テスト環境

スマートフォンのストップウォッチ機能を使用。5秒スタートで10秒まで・15秒まで・20秒までの連続撮影を実施し、それぞれ5秒間・10秒間・15秒間で撮影出来た枚数をカウントします。今回は「ソニー 32GB UHS-II Tough G-Series SDカード」を使用。

RAW出力の場合

実際に数値を確認すると、6.3コマ秒(静音連写L)・15コマ秒(静音連写H)どちらでもほぼスペック通りの連写速度を実現しており、バッファクリア速度も良好であることが分かります。15コマ秒の連写速度では5秒以降に少し詰まりがあるものの、それでも10コマ秒以上を維持した連写が可能。

5秒 10秒 15秒
6.3コマ秒 33 64 98
15コマ秒 72 125 179

カメラには十分なバッファがあり、SD UHS-II対応による良好なバッファクリア速度を実現しています。この価格帯のカメラでSD UHS-IIに対応しているのは実は貴重な存在であり、こと連続撮影枚数に関して言えばコストパフォーマンスが高い。同価格帯のα6400やX-E4などは、高速連写に対応しているものの、SD UHS-Iまでの対応がボトルネックとなるのです。
コントラストAFのPEN E-P7でここまでの連続撮影能力が必要かどうかは議論の余地があるものの、それが必要な人にとっては面白い選択肢。

RAW+JPEG LFの場合

6.3コマ秒の連写速度ならばパフォーマンスの低下は見られません。ただし、15コマ秒の場合は処理に時間がかかるのでRAWのみほど撮影枚数を稼ぐことはできない模様。と言っても最終的に高速連写L程度の連写測度で継続的に連写することが出来ます。(15秒時の数値がほぼ同じため)

5秒 10秒 15秒
6.3コマ秒 33 64 95
15コマ秒 43 70 96

カメラのパフォーマンスを最大限活かして連写時のコマ数を稼ぎたい時はRAW出力に限定するのがおススメ。JPEGのみでさらに向上しますが、伸びしろはそこまで大きくなく、撮影後の柔軟性を考慮するとRAW出力がおススメ。

注意ポイント

カメラの負担が重くなる「eポートレート」やArtフィルター、プロファイル使用時は連続撮影枚数が低下する可能性あり。連写重視の場合は通常のピクチャーモードを使用するのがおススメです。

ローリングシャッター

「ローリングシャッター」とは電子シャッター使用時にセンサーが撮像する方式を指しています。理想はセンサー全体を一括で露光出来ると良いのですが、現在の仕様ではイメージセンサーの上から下まで段階的に読みだしていく方式「ローリングシャッター」を使用しています。
言葉で説明しても難しい、以下の動画で分かりやすく解説されています。

現在、コンシューマー向けのデジタルカメラでローリングシャッター方式を採用していないモデルは非常に少ないです。海外企業が「PIXII」のようなカメラでグローバルシャッターを採用していますが、国産ミラーレスでこの方式を採用しているカメラは存在しません。(キヤノンの業務用向けカムコーダーくらい)
もちろんE-P7もローリングシャッター方式を採用しています。USB扇風機を使い、1/8000秒の電子シャッターを使用して撮影した写真が以下の通り。

ご覧のように扇風機の羽根が不自然な描写となってしまっていますね。ローリングシャッター方式では、このように高速移動する被写体を撮影する際に問題が発生します。
では他のカメラではどのような影響があるのか?と言うのは以下の通り。羽根がコマ切れになっているほどローリングシャッターの幕速が遅く、悪影響が出いやすい性能ということが出来ます。

OM-D E-M1Xなどに搭載している像面位相差対応の2000万画素センサーと比べると見劣りする性能ですが、最新APS-Cセンサーに近い結果を得ることが可能。LUMIX G9 PROなど、パナソニックの2000万画素センサー搭載モデルと似たような結果です。実写で影響が出る可能性は十分に考えられます。歪みが発生しそうな場合は低振動撮影に切り替えたほうが良いでしょう。

参考

電子シャッター利用時に蛍光灯下で高速シャッターを使うと以下のような影響があります。

蛍光灯は1秒間に120回点滅(西日本)を繰り返しています。毎秒120回の点滅中、撮像時に5回の点滅がフレームに写りこんでいるため、単純計算でローリングシャッターの幕速は33msと言ったところでしょうか?上位機種であるE-M1 Mark IIIやE-M5 Mark IIIで使用している像面位相差AF対応センサーのISO12800以降のパフォーマンスと似ています。(通常時は16msくらい)

ちなみにベースISO感度である「ISO200」から「ISO6400」までは33msとなりますが、「ISO12800」以降はパフォーマンスが低下します。6本線となっているので約49msとなります。

総評:小ぶりな高機能エントリーカメラ

肯定的見解

ココがポイント

  • 小型軽量
  • 5軸ボディ内手ぶれ補正
  • 2000万画素 LiveMOSセンサー優れた画質
  • 2ダイヤルコントロール
  • APモード
  • 1/16000秒対応の電子シャッター
  • カラープロファイル・モノクロプロファイル機能
  • SD UHS-IIによる高速バッファクリア
  • 最速15コマ秒の高速連写
  • USB経由でのバッテリー充電に対応

かいつまんで言うと「高性能になったPEN E-PLシリーズ」。
位置付けやボディサイズはE-PLシリーズそのままに、操作性・機能性が向上し、イメージセンサーや手ぶれ補正ユニットが高性能化したカメラ。少なくとも従来のE-PLシリーズやE-M10シリーズのユーザーであれば、自然と乗り換えることが出来るはず。使い勝手が良く、携帯性も良いので持ち歩く機会は間違いなく多くなる。
また、初心者からベテランまで満足のいく充実した撮影機能を備えているので、これからミラーレスを始める人にとって長く使えるカメラとなるはず。APモードからの特殊な撮影機能や、カラープロファイル・モノクロプロファイルを活用したオリジナリティ溢れるJPEGカラーを楽しめるのもE-P7ならでは。1/16000秒の高速シャッターや15コマ秒連写、そしてSD UHS-IIを活かした高速バッファクリアなどにも対応しているので基本性能は思っていた以上に高い。

批判的見解

ココに注意

  • 外装がプラスチッキー
  • ボタンカスタマイズの自由度が低い
  • ユーザー設定モードが無い
  • ファインダー非搭載
  • 背面モニタの仕様が従来通り
  • コントラスト検出AF
  • グリップが滑りやすい

長所で「高性能になったPEN E-PLシリーズ」と言及しているように、従来の「PEN-F」や「E-P5」のような高いビルドクオリティを期待していると肩透かしとなる可能性あり。さらに、ボタンカスタマイズには制限が多く、そもそも論としてカスタマイズできるボタンが少ない。さらにユーザー設定モードが無いので素早い設定切替には対応できず、シャッターチャンスに強そうに見えて強くないのは残念。
価格を考慮すると妥協すべき点ではあるものの、ファインダー非搭載で従来仕様の背面モニタは状況によって視認性が著しく低下するのも気を付けたい。
さらに、長所があまりないコントラスト検出AFも気を付けたいポイント。同価格帯の競合他社が像面位相差AFやコントラストAFを進化させている中において、E-P7のAF性能はこれと言って評価すべき点がない。従来機と比べて顔検出の精度は向上しているようにも感じられるものの、C-AF性能があまり良くないので、結果としてパッとしない印象しか残らない。(ただし、遠くの動体や静止体しか撮影しないのであれば問題ナシ)

まとめ

管理人
満足度は80点。
プラスチッキーなボディながら、操作性がよく、驚くほど軽いのだからビルドクオリティで多少の妥協は許容範囲内。基本性能は高いものの、ベースとなっているのがエントリーモデルなので、上位機種と併用する場合には制限が多いと感じる可能性あり。あくまでもこれは「E-Pシリーズ」に期待していた古いユーザーとしての見解。PEN-FやE-P5からスムーズに乗り換えるようなカメラではなく、E-PLユーザーからのステップアップに最適かつ面白い1台だと思われる。
OMデジタルソリューションズにとって、これがPENシリーズのハイエンドモデルとなる位置付けなのか、それとも「PEN-F」のような、真のハイエンドモデルが控えているのか今のところ不明。もし、E-P7をPENの最上位とするのであれば、OM-Dにもカラープロファイル・モノクロプロファイルを実装して欲しいところ。

参考情報

購入早見表

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