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LUMIX G 20mm F1.7 II レンズレビュー完全版

このページでは「LUMIX G 20mm F1.7 II」のレビューを掲載しています。

LUMIX G 20mm F1.7 IIのレビュー一覧

レンズの評価

ポイント 評価 コメント
価格 MFTとしては一般的
サイズ とてもコンパクト
重量 とても軽量
操作性 フォーカスリングのみ
AF性能 繰り出し式フォーカス
解像性能 広い範囲で優れた性能
ボケ 近距離で滑らかなボケ
色収差 軸上色収差が少し目立つ
歪曲収差 未補正で強い樽型
コマ収差・非点収差 隅でやや目立つ
周辺減光 強めだが許容範囲内
逆光耐性 大きな問題無し
満足度 AFを許容できるかどうか

評価:

ポイント

AFを許容できるかどうか

25mmや15-17mmの競合製品は数多くあるものの、20mmとなると選択肢は限られています。もしも携帯性を重視する場合はこれ一択。繰り出し式フォーカスと折り合いをつけることが出来れば、小型軽量で良好な光学性能の大口径パンケーキレンズ。

While there are numerous competing products in the 25mm and 15-17mm ranges, options become limited at 20mm. If portability is your priority, this is the only choice. If you can accept the retractable focus mechanism, it's a compact, lightweight large-aperture pancake lens with excellent optical performance.

まえがき

2009年9月に発売された「LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.」のリニューアルモデルとして2013年に発売。レンズ設計はそのままに、鏡筒の設計が見直され、13%減で約87gという軽量化を実現。発売から既に10年以上、同じ光学系の全モデルからすると15年以上も販売され続けています。

主な注意点はマイクロフォーサーズ用AFレンズでは珍しい繰り出しのフォーカス方式を採用していること。15mm F1.7や25mm F1.7のようなインナーフォーカス方式のレンズと比べると、フォーカス速度が遅いと感じる可能性あり。

主な仕様

レンズマウント MFT
対応センサー 4/3
焦点距離 20mm
レンズ構成 5群7枚
開放絞り F1.7
最小絞り F16
絞り羽根 7枚
最短撮影距離 0.2m
最大撮影倍率 0.13倍
フィルター径 46mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング 不明
サイズ φ63×25.5mm
重量 87g
防塵防滴 -
AF 不明
絞りリング -
その他のコントロール -
付属品 キャップ
ポーチ

価格のチェック

新品の販売価格は3万円台。マイクロフォーサーズ用レンズとしては安すぎず、高すぎずと言ったところ。LEICA銘の15mm F1.7が4万円台で入手できるため、1万円の追金ができるなら要検討。

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レンズレビュー

外観・操作性

箱・付属品

(LEICA DGではない)LUMIX Gシリーズらしいデザイン。焦点距離を強調したレンズ名が様々な方向から分かるようにプリントされています。

箱の中にはレンズ本体のほか、前後キャップとレンズポーチが付属。

外観

鏡筒は金属製でフォーカスリングはプラスチック素材を使用。見てるぶんには質感が高いものの、主に触れる部分はプラスチック製のフォーカスリング。使用時の質感はLEICA DG 15mmがより良好。

外装は光沢ある黒色塗装。指紋や傷が目立つので、個人的にはマットな塗装が好み。

意外にも日本製、山形工場でしょうか。
外装にはフォーカスリング以外のコントロールがありません。20mmの焦点距離を示す数字と、各種表示のみ。シンプルなデザインです。

ハンズオン

LUMIX Gシリーズレンズの中でも小型軽量なレンズ。これ以上の携帯性を求めるとなると「LUMIX G 14mm F2.5 II ASPH.」くらいでしょうか。F1.7の明るさと両立しているのは本レンズのみ。

参考までに15mm F1.7とサイズ・重量の比較表を掲載。15mm F1.7も十分コンパクトですが、20mm F1.7ほど薄型ではなく、厚みに1cm程度の差があります。

20mmF1.7 II 15mm F1.7
サイズ φ63×25.5mm φ57.5×36mm
重量 87g 115g

前玉・後玉

マイクロフォーサーズでは一般的な46mmフィルターに対応。前玉はフッ素コーティング処理されていないので、ダメージが予想されるシーンではプロテクトフィルターを装着しておくと良いでしょう。

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金属製レンズマウントは3本のネジで本体に固定されています。防塵防滴用のゴムリングはありません。

フォーカスリング

プラスチック製フォーカスリングは適度な抵抗感で滑らかに回転。フォーカス位置の移動量は回転量に依存するように見えますが、応答性は良好と言えません。ゆっくり操作した場合はピント全域を360度程度で移動可能ですが、素早く操作した場合は360度以上の回転が必要となります。

繰り出し式フォーカスで対応できないMF操作速度は受け付けない模様。

装着例

LUMIX GM1Sに装着。
マイクロフォーサーズの中でもコンパクトなGM1Sと非常に相性の良いレンズ。コンパクトカメラのサイズ感でF1.7の大口径レンズと4/3センサーカメラを携帯することができます。AFや手振れ補正などで制限があるものの、替えの効かない携帯性は魅力的。

グリップのないOM SYSTEM OM-3と組み合わせてもバランスの良い外観に見えます。

AF・MF

フォーカススピード

G9M2

逆光時にピントを合わせづらいのはカメラ側の問題ですが、復帰するまでに時間がかかるのはレンズ側の問題。繰り出し式フォーカスの速度が遅く、AFが迷う状況では合焦速度が目に見えて低下します。

G9M2

別のアングルでチェックしてみると、問題無く動作することが分かりました。電光石火とは言えませんが、動体を撮影しなければ特に不満はありません。

OM-3

OM SYSTEMカメラでもチェック。G9M2で苦戦したシーンでも問題無く動作します。一般的なインナーフォーカスレンズであれば電光石火に近い合焦速度ですが、レンズ側の性能がボトルネックとなっているように見えます。しかし、近距離で素早く動く物体を撮影しない限り大きな問題はありません。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。

繰り出し式フォーカスらしく、ピント位置によって画角が変化します。極端に目立つ画角変化ではありませんが、最短撮影距離で画角が少し狭くなり、無限遠側で広くなる。

精度

静止した被写体で問題はありません。近距離の動体撮影では応答が遅れたぶんピントが外れる可能性あり。

MF

前述したように、十分な回転量で滑らかに操作できるフォーカスリングを搭載。ただし、素早い操作で素早いフォーカス移動が可能とはなりません。丁寧にフォーカスリングを操作する必要があります。

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:LUMIX DC-G9M2
  • 交換レンズ:LUMIX G 20mm F1.7 ASPH II
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
    ・格納されたレンズプロファイル(外せない)
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

中央から広い範囲はF1.7の絞り開放から良好な性能を発揮。F2.8-4のピークに向けて、絞ることで性能が向上します。隅は絞り開放で出遅れますが、F5.6のピークに向かって徐々に改善します。

9600万画素相当のハイレゾモードでも、中央は優れた性能を発揮。周辺も中央ほどではないものの良好な結果を期待できます。隅はF1.7付近でややソフトですが、F5.6まで絞ると周辺に近い結果を得ることが出来ます。

中央ハイレゾ

軸上色収差の影響で薄っすらと色づいていますが、解像性能はF1.7から非常に良好。F2.8まで絞ると色収差の影響が無くなり、コントラストが少し改善します。

周辺ハイレゾ

中央と比べると僅かにソフトですが、極端な画質低下はありません。9600万画素のハイレゾでもまずまず良好な結果が得られています。低価格のコンパクトな単焦点レンズとしては文句なし。

四隅ハイレゾ

中央や周辺と比べて少しソフトな結果。絞ると改善しますが、ハイレゾを使うのであれば、少なくともF2.8くらいまでは絞っておきたいところ。

数値確認(通常)

Center Mid Corner
F1.7 3344 3134 2085
F2.0 3134 2979 2063
F2.8 3707 2986 2436
F4.0 3876 3442 2785
F5.6 3424 3468 3086
F8.0 3440 3100 3086
F11 2931 2876 2788
F16 2365 2362 2357

数値確認(96MP)

Center Mid Corner
F1.7 4643 3966
F2.0 4594 4139
F2.8 4678 4184 3298
F4.0 4678 4171 3464
F5.6 4676 4497 4044
F8.0 4692 4393 4204

比較

低価格で小型軽量ながら、F1.7の絞り開放から広い範囲で安定感のあるレンズです。特に近距離の解像チャートで安定感のあるコンパクトレンズとしては面白い選択肢。繰り出し式フォーカスが功を奏しているのかもしれません。

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2025.9.16 晴れ 微風
  • カメラ:LUMIX DC-G9M2
  • 三脚:SIRUI AM324
  • 雲台:アルカスイスZ1+
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Camera RAW
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズリダクションオフ

中央

F1.7からF2.0は軸上色収差の影響で少しソフトな描写。細部のコントラストが低いものの、解像性能はまずまず良好。絞ると改善し、F2.8で色収差がほぼ解消。優れた解像性能を発揮します。F2.8以降はピークの画質が続き、回折が発生するまで同程度を維持。

周辺

F1.7から良好な解像性能ですが絞っても大きな変化がありません。

四隅

極端な画質の乱れがなく、F1.7から実用的な画質であるように見えます。コントラストがやや低いものの、F2.8-4まで絞ると改善します。おそらく、コマ収差の影響が絞ることで収束したのかなと。

撮影倍率

像面湾曲

像面湾曲とは?

ピント面が分かりやすいように加工しています。

中央から四隅かけて、ピントが合う撮影距離が異なることを指しています。例えば、1mの撮影距離において、中央にピントが合っていたとしてもフレームの端では1mの前後に移動している場合に像面湾曲の可能性あり。

最近のレンズで目立つ像面湾曲を残したレンズは少ないものの、近距離では収差が増大して目立つ場合があります。と言っても、近距離でフラット平面の被写体を撮影する機会は少ないと思われ、像面湾曲が残っていたとしても心配する必要はありません。

ただし、無限遠でも影響がある場合は注意が必要。風景など、パンフォーカスを狙いたい場合に、意図せずピンボケが発生してしまう可能性あり。この収差は改善する方法が無いため、F値を大きくして被写界深度を広げるしか問題の回避手段がありません。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

  • 左:フレーム中央でピント合わせ
  • 右:フレーム隅でピント合わせ

いずれの撮影方法でも結果に大きな変化はありません。像面湾曲は良く補正されているように見えます。

倍率色収差

倍率色収差とは?

主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

絞り値全域で良好な補正状態です。

軸上色収差

軸上色収差とは?

軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

絞り開放からF2.8くらいまで軸上色収差の影響が視認できます。実写でここまで目立つ機会は少ないと思いますが、極端なシーンではF4くらいまで絞ると収束。

歪曲収差

歪曲収差とは?

歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。

参考:ニコン 収差とは

比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。

実写で確認

未補正RAWではやや強めの樽型歪曲が発生。手動で修正するには複雑な歪み方なので、レンズプロファイルを使った補正がおススメです。

コマ収差

コマ収差・非点収差とは?

コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。

参考:ニコン 収差とは

絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。

実写で確認

F1.7の絞り開放でフレーム隅のコマ収差が目立ちます。遠景テストでのコントラスト低下の原因となっていた可能性あり。絞ると徐々に改善し、F2.8では無視できる程度まで収束します。

球面収差

前後の玉ボケを見比べると、完全には一致していません。完璧な補正状態ではないものの、フォーカスシフトの影響はありません(軸上色収差のテスト結果から)。

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。

後ボケ

色収差の影響が僅かに発生していますが、縁どりの目立たない滑らかなボケ描写。ボケが大きくなると輪郭が溶けて自然とボケていることが分かります。

前ボケ

ニュートラルで後ボケとの違いは僅か。しかし、よく見るとボケの縁取りが僅かに強い。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。

口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

実写で確認

隅に向かって口径食の影響がありますが、小型軽量な20mm F1.7と考えると許容範囲内。玉ボケは滑らかで綺麗。絞ると急速に角ばるため、玉ボケ重視の場合は絞り開放がおススメ。

ボケ実写

至近距離

接写時はボケが大きく、欠点がほとんど目立ちません。全体的に滑らかな描写です。

近距離

撮影距離を少し長くしても、広い範囲で滑らかなボケが得られています。ただし、フレーム端や隅において、ボケの縁取りが少し目立ちます。絞ると改善しますが、ボケが角ばりやすいのが悩ましいところ。

中距離

撮影距離がさらに長くなっても傾向は同じ。中央付近はまずまず良好ですが、周辺や隅で少し騒がしい描写となる。

ポートレート

全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放(F1.7)で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。

フレーム一杯に人物を入れるとボケ小さく、被写体分離はほとんどありません。背景ボケは騒がしいものの、ボケが小さいので目立つことは少ないでしょう。

背景から被写体が分離するのは上半身やバストアップくらいまで近寄ったとき。滑らかな後ボケを得るには顔のクローズアップくらいまで近寄る必要があります。

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

F1.7の絞り開放で僅かに発生。F2.0まで絞るとほとんど目立ちません。

無限遠

最短撮影距離と同程度。大きな問題は無さそうに見えます。

逆光耐性・光条

中央

強い光源を正面から受けると、ゴーストが少し発生するものの、フレアは良好に抑えています。

光源をフレーム隅に移動すると、さらに良好な結果が得られています。

光条

F5.6で既に綺麗な描写となり、F8でさらに良くなっています。

まとめ

良かったところ

ココがおすすめ

  • 小型軽量ながらF1.7
  • 金属外装・ゴム製フォーカスリング
  • 広い範囲で良好な解像性能
  • 倍率色収差の補正状態
  • 滑らかな後ボケ
  • 中程度の絞りでシャープな光条

携帯性の高いレンズサイズを実現しつつ「F1.7」の開放F値を両立。この種のレンズは「F2.8」であることが多いので、F1.7の明るさは強みであり、個性的と言えるポイント。

交換レンズの中では3万円と手頃な価格ですが、鏡筒は金属製で、リングはゴム製のしっかりとした作り。光学性能は完璧と言えないものの、広い範囲で良好な解像性能が得られ、後ボケは滑らかで綺麗。使い勝手のよい描写です。

悪かったところ

ココに注意

  • 繰り出し式フォーカス(遅くはない)
  • 近接時の四隅が少しソフト
  • 軸上色収差が少し目立つ
  • 強めの樽型歪曲
  • コマ収差が目立つ

最も気を付けたいのはマイクロフォーサーズで珍しい繰り出し式フォーカスを採用していること。内筒が前後に移動するので小ゴミが混入しやすく、内筒に衝撃が加わることで光学性能への影響もあるでしょう。一般的なインナーフォーカス式のレンズよりも丁寧な扱いが必要となります。鏡筒をもう少し長くして、内筒を外装で覆うことが出来なかったのか気になるところ。

AF速度は体感で「遅くない」ものの、一般的なステッピングモーター駆動で(普通に速い)インナーフォーカスレンズと比べると遅いです。特に瞬間的なシャッターチャンスや動体追尾のシーンでは遅れる可能性あり。

光学的には接写時の隅や軸上色収差、樽型歪曲などが欠点となります。コマ収差も目立つので、点光源の多い夜景や星景色では注意が必要です。

結論

25mmや15-17mmの競合製品は数多くあるものの、20mmとなると選択肢は限られています。もしも携帯性を重視する場合はこれ一択。繰り出し式フォーカスと折り合いをつけることが出来れば、小型軽量で良好な光学性能の大口径パンケーキレンズ。

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購入を悩んでいる人

防塵防滴・F1.4の大口径・インナーフォーカスのOM SYSTEM製20mm。20mm F1.7とはコンセプトが大きく異なるレンズ。ボケ味を追求した光学系で、絞り開放における解像性能や諸収差の補正状態が甘め。使い勝手に少し癖があるので、満足のいく結果を得るには慣れが必つ要です。

焦点距離が同じ、という以外は大部分が異なるので比較対象とは言えません。

どちらかと言えば、焦点距離が異なるものの「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.」「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II」などを検討したほうが良いのかなと。

M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO
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購入早見表

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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