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地味で高性能 HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR」の情報を収集しています。

更新履歴

  • 2016.11.1:デジカメWatch 交換レンズレビューを追加
  • 2016.10.16:手放したものの、再度購入したのを契機にいろいろとリンクを追加。

データベース

購入早見表

レンズデータベース

レンズ仕様

焦点距離 28-105mm
35ミリ判換算値43-161mm相当
(ペンタックス APS-Cサイズ一眼レフカメラ装着時)
開放絞り値 F3.5-5.6
最小絞り F22-38
画角 75-23.5° (ペンタックス 35ミリフルサイズ一眼レフカメラ装着時)
53-15.5° (ペンタックス APS-Cサイズ一眼レフカメラ装着時)
レンズ構成 11群15枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.5m
最大撮影倍率 0.22倍
フィルター径 62mm
最大径 x 長さ 約73.0mm x 約86.5mm
質量(重さ) 約440g (フード付:約463g)

MTFチャート

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tere

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レンズ構成図

img-hdpentax-d-fa-28-105_03

管理人の個人的なレビュー

フィルターを使うならこのレンズ

PENTAX K-1を購入してこのレンズも手に入れたものの、一旦リリース。理由は標準ズームをあまり使わなかったため。

しかし、フィルターワークをし始めると、とたんに本レンズの存在が急浮上。D FA 24-70mmはフィルター径が82mmと非常に大きく各種フィルターを買いそろえるには経済的によろしくない。

価格・サイズ・フィルター径のバランスが良くまとまっており、さらに描写性能も及第点をしっかりキープしているのでとても使いやしすいレンズだと思う。なぜ一度手放してしまったのだろうとつくづく後悔している。

とは言え、F値変動ズームにしてはやや割高かなとは思っていたり。5万円強から6万円弱なら買いで6万円強ではちょっと考える、そんな感じ。

コメント

期待のペンタックスフルサイズ一眼レフ『PENTAX K-1』と共に現れた標準ズームレンズ。フィルム時代の同焦点距離のレンズ『PENTAX FA 28-105mm F3.2-4.5 AL [IF]』とはレンズ構成が違うので恐らく別物。

F値を見ると随分と平凡な数値なものの、価格は実売7万円程度とソコソコ。D FA24-70mmF2.8の大口径ズームに隠れがちだが、どうも解像にバランスを置いたズームレンズになっている。 そう来て連想するのはK-3IIのキットレンズながら写真家をも「解像力に大きくバランスを振ったデジタル対応の最新レンズ」と言わしめたAPS-C対応の『HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6 ED DC WR』。このレンズも凡庸なF値ながら解像度は良好で高画素機のK-3シリーズにピッタリな一つ。

『頑張って作ると遅延や平凡な作りになるが、何となく作ったレンズが実は抜群の性能だったりする。それがPENTAX」とどこかのウェブサイトで見た。確かにそんな気もしなくもない。

外装は高品質なプラスチック製でDA18-135とよく似ている。安っぽくはないが高そうにも見えない。一見すると廉価ズームで光学性能にもあまり期待できないように感じるが、実際に使ってみるとそんな手抜きなレンズではないことが分かる。

描写性能はズーム全域で良好、HDコーティングのお陰もあってか逆光耐性もバッチリだ。特に使いやすい中間域(35?70mm)付近はフレーム全域で高水準な描写性能を発揮する。クロップして使うとどこが四隅でどこか中央の写真なのか分からないほどだ。リアルレゾリューションの解像には十分耐えうる光学性能を持っていると言っても過言ではない。

AFは従来通りのDCモーターで、遅くもなく爆速でもなくと言った所。ボディモーターを使用するレンズと比べると静音性が高くスムーズなAFと言える。

総じて他社の同クラスのレンズ「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」や「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR」と比べて見劣りしない光学性能を持っている。ネックは広角24mmが使えないというところだろう。簡易防滴を採用しているので急なコンディションの変化にも対応できる。これで6万円前後なら妥当な価格設定。

競合レンズ

HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR

選択肢としては第一候補となる純正の大口径ズームレンズ。28-105mmと比べると…

  • 距離指標を表示
  • SPコーティング無
  • フィルター径82mm
  • 300g重い
  • 24mmの広角、さらに周辺部まで良好な描写性能
  • 望遠端が70mmまで
  • F2.8通しの大口径
  • SDM(超音波モーター)
  • 価格がダブルスコア

と言ったところ。色々メリットもありデメリットもある。重要なポイントは「24mmの広角端を含めてズーム全域で絞り開放(F2.8)高い描写性能」を得られる事。絞るようなシーンでは28-105mmと性能差が分かりづらい。

また、SPコーティングが無かったりフィルター径が82mmだったりするので、フィルターワークに費用がかさむ傾向にある。

SP AF 28-75mm F/2.8 XR

タムロンの売れに売れている標準大口径。なんと言っても28-105mmよりも安い価格でF2.8通しのズームレンズを手に入れる事ができるのは魅力的。

さらに純正2本とくらべて接写性能が極めて高いので、小さな被写体をクローズアップできる点はこのレンズの特徴だ。

光学性能も悪くなく、中央の解像力は現行レンズに負けず劣らずのしっかりとした性能(開放では滲みがあるので絞る必要はあるが)。周辺部も絞れば安定するので、明るさとボケ優先でコスパの高いレンズを選ぶならこのレンズ。

海外レビュー抄訳

ePhotozine

  • 高品質なプラスチック製で、APS-C用のズームレンズと同等の質感。
  • ハンドリングは良く、幅の広いズームリングは滑らかに動く。
  • 小さく、F値変動ズームだがパフォーマンスは良好。
  • 広角端では3.26%の樽型の歪曲。収差は中央で良く補正されているが、周辺部はやや物足りない。
  • 35mmでは0.941%の樽型歪曲。収差はよく抑えられており、ソフトウェアで処理できる範囲。中央はF22でも十分良好で、F29まで絞るとやや落ちるが、それでも良好。周辺はF16まで良好だが、F22 、F29 で段階的に落ちていく。驚くべきはF16までの絞り値では中央・周辺部全域で同一の解像力を示している事だ。
  • 50mmでは1.09%の糸巻き型の歪曲だが、許容範囲だ。F4.5からF16までフレーム全域で安定した解像力を発揮する。収差も非常に良好に補正されている。
  • 70mmでは1.55%の糸巻き型歪曲。50mmも良好に収差は補正されており、全く問題ない。F32まで絞るとぐっと解像力は落ち込むが、それまではフレーム全域で安定した解像力を発揮する。
  • 105mmでは1.6%の糸巻き型歪曲。周辺部でわずかに収差が悪化する傾向にある。しかし、中央や大部分には影響はあまり無く問題無い範囲だ。中央の解像力はF22まで良好に維持されるがそれ以降は落ち込む。周辺部の解像力はF5.6ではあまり良好では無く、F8~F16の間で解像力が高まる。さらに絞り込むと開放と同程度(F22)かそれ以下に落ち込む。
  • このレンズは非常に魅力的でフレーム全体で均一な解像力を発揮する(望遠端の周辺部のみ悪い)。
  • ボケはなめらかで美しく、逆光耐性は強くフレアは発生させる方が難しい。

なかなかな褒めっぷりです。総合得点は4.5点(5点満点)

ちなみにこの抄訳を書いていたら無性にこのレンズが欲しくなり…。

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