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Leica DG 12-60mmとLUMIX G 12-60mmの比較検証【海外の評価】

MirrorlessComparisonがパナソニックの「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」と「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.」を実際に比較検証した記事を公開しています。どちらも良好な性能のようですが、安価なLUMIX G推しのようですね。

MirrorlessComparison

  • より高価なパナライカは防塵防滴だけでなく、10°までの耐寒性能としっかりした金属鏡筒が特徴だ。一方でLUMIX Gは高品位なプラスチック素材で構成された防塵防滴鏡筒。
  • パナライカは鏡筒の直径が大きいため、一部の小型ボディでは底面よりレンズが飛び出る可能性がある。一方でLUMIX Gの鏡筒は小さく、現行モデルでは無くなったGMシリーズくらいしか圧倒しないものだ。
  • ズーミングで鏡筒を伸ばすとパナライカはLUMIX Gよりもやや伸びる。また、100gほど重いので長時間の携行では差が出るだろう。
  • どちらも可変絞りでパナライカは2.8~4、LUMIX Gは3.5?5.6だ。これは同じ焦点距離に設定した場合、前者の方が低照度でも有用でより浅い被写界深度を生成可能と言うことを意味している。
  • パナライカには便利なスイッチが二つ(O.I.S・AF/MF)あるが、LUMIX Gにはスイッチが全くない。
  • どちらもフライバイワイのフォーカスリングとズームリングにリブが付いており、滑らかでありながら良好な抵抗感がある。その上でパナライカは確かにプレミアムな感触だ。
  • どちらもプラスチック製の花形フードが付属している。パナライカのフードはロック解除ボタンがある。
  • 12mmと25mmの焦点距離ではF4.0とF5.6で中央解像力はピークの性能に達し、すべての絞り値で驚くほど似たような結果を得る事が出来たことが分かる。おそらく注目すべき小さな違いはパナライカの12mm F2.8がLUMIX Gの12mm F3.5と同じくらいシャープだと言うことだ。
  • 40mmと60mmの焦点距離の中央解像力では、特にF5.6でパナライカが非常に僅かな優位性があるように見えるが、それはほとんど目立たないものだ。
  • 四隅に関してはそれぞれの絞り開放F値で12mmは再び非常に近い性能で、25mmからパナライカはLUMIX Gよりも僅かにシャープとなり、この傾向は40mm、60mmまで続く。
  • 最も大きな違いは12mmの焦点距離の場合と、最短撮影距離で、パナライカはすべての絞り値においてフレーム全体で鮮明な結果をもたらす。
  • 全体的に考慮してLUMIX Gには驚かされた。唯一の弱点は25mm?60mmと広角端における四隅のシャープネス、最短撮影距離だ。それ以外ではメタデータを見ない限り二つのレンズを区別するのは困難だろう。
  • ボケはパナライカの方がF値の関係で僅かに被写界深度が浅く、柔らかい。両方とも玉ボケで「玉ねぎの輪」が出来ている。
  • ゴーストはLUMIX Gよりもパナライカの方が顕著に発生する。
  • 色収差は両方のレンズで非常によく補正されている。パナライカはバックライトが当たっている四隅を200%ほどクロップしてみる場合にのみ気づく程度だ。LUMIX Gは蝶を撮影した時に非常に僅かながらパープルフリンジの作例を発見した。
  • 周辺減光はどちらもF5.6まではすべてのズームレンジで顕著だ。
  • 12mmの広角端で樽型歪曲が確認できるが、ソフトウェアで修正できる。
  • どちらにも手ぶれ補正が搭載されており、うまく機能する。パナライカはボディに手ぶれ補正が搭載されていないLUMIX機やオリンパス機で使用した場合にアドバンテージがあるように見える。どちらもDual.I.Sを適用すれば1秒まで良好な結果を得ることが出来る。
  • どちらもオートフォーカスはS-AF・C-AFで非常に高速で静かだ。滑らかで丈夫な金属のフォーカスリングのおかげで、パナライカは動画撮影中に正確なフォーカシングが簡単にできる。
  • どちらも広角側では20cmの最短撮影距離だが、望遠側ではパナライカが24cmで1cmより接写することが可能で最大撮影倍率も異なっている。(パナライカが0.30倍でLUMIXは0.27倍)

私の結論として、最も大きく重要な違いは価格だ。パナライカはおよそ1000ドルで、現在500ドルを僅かに下回るLUMIXの2倍と高価なレンズである。個人的にパナライカの価格は幾分か馬鹿げたものだと感じている。確かにLUMIXと比較して上回っている部分がいくつか存在するが、それは安価なレンズを辱めるほどの性能差ではない。

もしあなたが既にLUMIX 12-60mmを所有しているのならば、それを持ち続けて単焦点レンズに投資するこおをお勧めする。パナライカ12-60mmを購入したとしても「非常に気持ちの良いボケ」「良好な被写体分離」「低照度での低ISO感度維持」を得ることは出来ない。もしどちらのレンズも持っていない場合の多くはLUMIX Gを薦めるだろう。

パナライカは高画質で汎用性のあるズームを探しており、尚且つ動画撮影が多くスムーズなフォーカスとズームリングの恩恵を受ける場合に適している。

LEICA DG 12-60mmをチョイス:一本の高画質な標準ズームで大部分の写真や動画を楽しみたい人、マニュアルフォーカスによる動画撮影が多く応答性の高いズームリングとフォーカスリングの恩恵が大きい人

LUMIX 12-60mmをチョイス:キットレンズとして既に所有している人、特にキットレンズとして組み込まれているカメラを買おうとしている人、中型のボディを所有している人、単焦点レンズの購入を検討している人、予算枠が限られている人

購入早見表

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参考情報

Leica DG 12-60mm LUMIX G 12-60mm
F値 F2.8-4 F3.5-5.6
レンズ構成 12群14枚
非球面 4枚
ED 2枚
9群11枚
非球面 3枚
ED 1枚
最短撮影距離 20cm W端
24cm T端
20cm W端
25cm T端
最大撮影倍率
(35mm判換算)
0.3倍
(0.6倍)
0.27倍
(0.54倍)
フィルター径 62mm 58mm
防塵防滴 対応 対応
サイズ
最大径×長さ
68.4mm×86mm 66mm×71mm
重量 320g 約210g
備考 ナノサーフェスコーティング
Dual.I.S II対応
Dual.I.S II対応

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