このページではニコンのデジタルカメラ「COOLPIX P1000」に関する情報集めています。
最新情報
- 2018-11-06:Lesnumeriqueがレビューを掲載しています。
- 2018-10-30:DPREVIEW・IMAGING RESOURCEがレビュー総評を公開しています。
- 2018-10-11:DPREVIEWがファーストインプレッションを公開しています。
- 2018-09-27:Mobile01がレビュー記事を公開しました。作例多めで参考となるはず。
- 2018-09-23:DPREVIEWがサンプルギャラリーを公開しました。
- 2018-09-21:IMAGING RESOURCEがフィールドテスト Part Iを公開しています。
- 2018-09-16:Flickr Groupに専用ページが作成されています。
- 2018-09-13:ePHOTOzine・PhotographyBlogがレビューを掲載しました。
- 2018-09-07:PhotographyBogがサンプルショットを公開しました。
- 2018-08-31:ePHOTOzineがHands on photoを追加しました。
- 2018-08-30:国内でも正式発表されました。
- 2018-07-18:125倍光学ズームの凄さが分かりやすい動画が公開されています。
- 2018-07-12:DPREVIEWがざっくりP1000の特徴を紹介しています。
- 2018-07-11:P900との比較項目を追記しました。
- 2018-07-10:ニコンが海外でCOOLPIX P1000を正式発表しました。3000mmをカバーするすさまじい望遠レンズを搭載しているようです。国内ではまだっぽいですが、情報を発見し次第このページを更新しています。
購入早見表
COOLPIX P1000 | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ドットサイト DF-M1 | |||
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バヨネット式レンズフード HB-CP | |||
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Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL20a | |||
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リモコン ML-L7 | |||
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COOLPIX P900 | |||
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参考サイト
- 国内公式
- 海外公式
- デジカメwatch 速報
- CAMERA LABS
- DPREVIEW 速報
- DPREVIEW 製品ページ
- DPREVIEW サンプルギャラリー
- DPREVIEW レビューページ
- ePHOTOzine Hands on
- ePHOTOzine レビュー
(抄訳記事) - Flickr Group 1
- Flickr Group 2
- Mobile01
- IMAGING RESOURCE
- Lesnumerique
- PhotographyBog サンプルショット
- PhotographyBlog レビュー
- Photo by Richard
主な仕様
P1000の特徴
- 1/2.3型 裏面照射型CMOSセンサー
- 1600万画素
- ISO 100-6400
- 5.0段分 光学手振れ補正
- 24-3000mm F2.8-8 光学125倍
- 3.2型バリアングルモニタ 92万ドット(タッチ操作非対応)
- 236万ドット 電子OLEDビューファインダー
- 60?1/4000秒 シャッタースピード
- 7コマ秒連写
- 4K 30p動画対応
- SD UHS-Iメディアスロット
- WiFi/Bluetooth
- アクセサリーシュー実装
- フォーカスリング実装
- フォーカスレバー実装
- EN-EL20a バッテリー使用
- 1415g 146×119×181mm サイズ
外観
参考動画
公式プロモーション動画
https://www.youtube.com/watch?v=ObjWSi3VC0o
ズーム比が分りやすい動画
https://www.youtube.com/watch?v=lgOdkw-EvwA
P900と何は違うのか?
外観比較
COOLPIX P1000の特徴
- Bad:レンズを中心としてサイズが大きくなっている
- Good:ファインダー・カメラグリップの大型化
- Good:フォーカスリングの追加
- Good:フォーカスレバーの追加
- Good:AE-L/AF-Lボタンの追加
- Good:アクセサリーシューの追加
- Good:外部マイク端子の追加
- Bad:赤外線リモコン/赤外線受光部の省略
外観
サイズ
P1000 | P900 | |
サイズ | 約146.3×118.8×181.3mm | 約139.5×103.2×137.4mm |
重量 | 1415g | 約899g |
P900と比べて一回り大きなカメラとなっています。カメラ重量はおよそ1.5倍ですのでP900からアップグレードを検討している人はまず携帯性に注意するべき。
カメラは幅・高さはそれほど変化ありませんが、レンズが大きいため奥行方向が5センチほど大きくなっています。今まで収納できていたカメラバッグに収まりきらない可能性があります。
デザイン
基本的に従来のシリーズを踏襲するカメラデザインです。ただし、レンズ鏡筒にフォーカスリングが配置されたことで見た目が一眼レフカメラのように精悍な見た目となっているように感じます。
操作性
グリップ
P900と比べて大きく、24-3000mmズームレンズを支えるのに相応しいグリップとなっています。
5センチほど伸びたレンズ鏡筒は左手で支えるのに程よいサイズとなり、ズームレバーは操作しやすい位置に移動しています。
さらに、P900には存在しなかったマニュアルフォーカスリングを備えています。一眼レフカメラのように手動でのピント調整が出来るためP900よりも遥かに操作性が向上したポイントと言えるでしょう。
ボタン・レバー
ボタンは基本的に大きな変更点はありませんが、電源ボタンとFnボタンの配置が僅かに移動しています。
AF/MFの切り替えレバーが新設されています。フォーカスリングと併用することでシームレスなフォーカス操作を楽しめる機種ですね。P900と比べて操作性が大きく異なるポイントと言えるでしょう。
ダイヤル
コマンドダイヤル・背面ダイヤルともにP900と同様のサイズと質感です。
参考画像
スペック比較表
COOLPIX P1000の特徴
- Good:RAW出力に対応(非対応→対応)
- Good:光学125倍のズームレンジ(24-2000mm→24-3000mm)
- Good:ファインダーの強化(0.2型液晶92万dot→0.39型OLED236万dot)
- Good:4K UHD 30p動画撮影に対応(FHD30p→4K UHD 30p)
- Good:Bluetooth 4.1対応
- Good:レリーズケーブル対応
- Bad:GPS非搭載
レンズ
望遠側が2000mm→3000mmへ伸びているためより遠方の被写体を大きく写すことが可能です。F8と暗いレンズのため明るいシーンや三脚を使った撮影が推奨されます。
またフレーミングが非常に難しいので別途ドットサイトなどを用意すると良いかもしれません。
ドットサイト照準器 EE-1 | |||
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ズームレンジは広くなっていますが、P900と同様に広角マクロに対応しています。小さな被写体から風景・野鳥・天体など幅広いジャンルに対応できるレンズと言えそうですね。
画質
P900と同じく「1/2.3型裏面照射型CMOSセンサー」を採用しているため画質が大幅に向上している訳ではありません。
さらに3000mmまでズームするとF8となるため、曇天や夜間など暗いシーンではISO感度が上がりやすく画質低下に注意する必要があります。
ただし、RAW出力に対応しているため、後処理で高感度ノイズの処理やシャープネスの調整がし易くなっているのはP900と比べて強みと言えます。
連写・オートフォーカス
このカテゴリはP900から進化点がありません。
特にオートフォーカスは引き続きコントラスト検出方式のため動き物を捉えるのは難しいでしょう。木の枝に止まった野鳥、バッターボックスに入った野球選手などピントを固定できる被写体が望ましいです。
連写性能・連続撮影能力も従来通り。
ファインダー・モニター
ファインダーはP1000の大きな進化ポイントの一つ。P900の「おまけのようなファインダー」ではなく、236万ドットOLEDとミラーレス一眼のようなスペックとなっています。P900からアップグレードした場合はかなり見やすくなったと感じるはず。
一方でモニターは従来通りです。せめてタッチパネルに対応して欲しかったなと感じます。
動画
キヤノンに先駆けて4K動画に対応しました。3000mmの世界を4K動画で撮影できるのは素晴らしいことですね。
P900と比べて外部マイク端子を備えているので本格的な撮影にも対応しやすくなっています。
連続撮影は29分まで、4GBを超えると別のファイルを生成して録画を継続します。
通信機能
GPSが無くなりましたが、代わりに常時接続のBluetoothを実装しています。スマートフォンと連携することで位置情報を記録することが出来るでしょう。
P1000 | P900 | |
---|---|---|
センサー | 1/2.3型 | 1/2.3型 |
センサータイプ | 裏面照射型CMOS | 裏面照射型CMOS |
有効画素 | 1600万画素 | 1605万画素 |
記録メディア | SD/SDHC/SDXC | SD/SDHC/SDXC |
画像処理エンジン | EXPEED C2 | |
記録方式 静止画 | JPEG,RAW | JPEG |
記録方式 動画 | MOV/AAC | MOV/LPCM |
レンズ 焦点距離 (35mm換算) | 24-3000mm | 24-2000mm |
レンズ絞り | f/2.8-8.0 | f/2.8-6.5 |
レンズ 撮影距離 | 約30cm~∞(広角側) 約7.0m~∞(望遠側) 約1cm~∞(広角側マクロ) | 約50cm~∞(広角側) 約5.0m~∞(望遠側) 約1cm~∞(広角側マクロ) |
レンズ備考 | ||
手振れ補正 | 5.0段 | 5.0段 |
ISO感度 | 100~6400 | 100~6400 |
測光方式 | ||
露出補正 | ±2段 | ±2段 |
特殊撮影機能 | ||
シャッタースピード | 1/4000~30秒 (バルブ60秒) | 1/4000~15秒 |
連写 (最速時) | 約7コマ/秒 | 約7コマ/秒 |
連続撮影枚数 (最速時) | 約7コマ/高速連写120fps | 約7コマ/高速連写120fps |
オートフォーカス | コントラスト検出 | コントラスト検出 |
フォーカスモード | 顔優先/スポット/標準/ワイド/追尾/ターゲットファインド | 顔優先/スポット/標準/ワイド/追尾/ターゲットファインド |
インターバル撮影 | 対応 | 対応 |
タイムラプス動画 | 対応 | 対応 |
モニター | 3.2型 約92万ドット バリアングルモニタ | 3型 約92万ドット バリアングルモニタ |
ファインダー | 0.39型 OLED 236万ドット | 0.2型液晶 約92万ドット |
視度調整 | -3~+1m-1 | -3~+1m-1 |
内蔵フラッシュ | あり | あり |
アクセサリーシュー | あり | なし |
動画仕様 | 4K UHD 30p/FHD 60p | ~FHD 60p |
動画備考 | ||
WiFi | あり | 802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.1 | なし |
GPS | GPS/GLONASS/QZSS対応 | |
デジタル端子 | USB 2.0 | USB 2.0 |
HDMI | Ⅾ | Ⅾ |
マイク端子 | あり | なし |
バッテリー | EN-EL20a | EN-EL23 |
USB充電 | 対応 | |
連続撮影枚数 | 約250コマ | 約360コマ |
防塵防滴 | 非対応 | |
サイズ | 約146.3×118.8×181.3mm | 約139.5×103.2×137.4mm |
重量 | 1415g | 約899g |
海外の評価
レビュー
ePHOTOzine
- 一見して隠し通せない程に巨大で重いカメラだと分かる。実際、手持ちで飛行機を撮影した後、腕の疲労感はかなりのものだった。
- 大きなカメラだが、ゴム製の大きなグリップで安定したホールドを実現し、側面のズームコントロールは親指だけで簡単に操作できる。被写体を見失ったとしてもスナップバックボタンを使えば素早く復帰できる。
- 背面にサムグリップがあるものの片手での保持はおススメ出来ない。
- 背面ボタンは最小限だ。必要な機能のみ配置され、残りの機能はメニュー画面に表示される。他のニコンカメラのようにクイックメニューで素早くアクセスすることは出来ない。
- レンズリングは露出、ISO,ホワイトバランスを設定可能だ。
- レンズ前面は77mmフィルターに対応し、レンズフードも付属している。専用フードが無かったP900と比べて改善している。
- 電子ファインダーは程よいサイズに236万ドットとなっている。
- バッテリーの持ち具合は心配していたが、実際にパフォーマンスは低い。予備バッテリーの準備をおススメする。
- パフォーマンス:
・シャッターレスポンス:0.05秒未満
・ワイドフォーカスシャッターレスポンス:0.125秒
・フルズームシャッターレスポンス:0.75秒
・起動時間:2.1秒
・フラッシュ無しの撮影:1.2秒
・フラッシュ有りの撮影:1.3秒
・JPEG連写:7fps・7コマ
・RAW連写:7fps・7コマ
・シャッターレスポンス・フォーカスはとても高速だ。多くの超望遠ズームカメラと同じように望遠側は被写体の条件や照度の影響によってフォーカシングが遅くなることがある。
・連写性能は7fpsと良好だが7コマしか撮ることが出来ない。 - 露出の信頼性はとても高く、とても良好な色と彩度だ。肌の色調は良好でフラッシュ時の赤目傾向はほとんど無い。
- 月モードではRAW出力が出来なくなる。
- 2000mmを超えると三脚無しでは安定せず、2400?2600mmを超えると像がソフトとなる傾向があり、2600?3000mmでは三脚を使ってもシャープな画像を得ることは難しい。RAWによる後処理や大気の状況に左右されることもあるだろう。
- マクロモードは素晴らしいが接写し影が出来るため、別の光源が必要となる。
- パープルフリンジはコントラストが高いと発生しているが、かなり良好に補正されている。
- 逆光耐性はレンズフード無しでも強力だ。
- レンズのF値変動
・24-28mm:F2.8
・30-50mm:F3.2
・55-97mm:F3.5
・105-170mm:F4.0
・185-345mm:F4.5
・370-700mm:F5.0
・750-1500mm:F5.6
・1600-2000mm:F6.3
・2200-2600mm:F7.1
・2800-3000mm:F8 - 可能な限り低ノイズで最高のディテールを得るつもりならISO100~200の使用がおススメだ。ISO400でもまだ低ノイズだがディテールが低下し始める。ISO400~800でも依然として良好な結果だが、ノイズとディテールの影響は強くなる。ISO1600~3200は可能なら避けるべきだがweb程度なら使えるはずだ。ISO6400は避けるべきである。
- P1000の価格は多くの競合カメラと比べて倍以上となる。
COOLPIX P1000は間違いなく光学125倍の比類なき光学ズームレンズを搭載したカメラだ。しかし、その代償としてカメラが本当に大きく重すぎる。望遠側にズームすると、レンズ部を三脚で支えたくなるほど重心が前方へシフトする。
さらに2000mmを超える焦点距離では大気の影響が大きく、シャープな像とするためにはほぼ完璧な日照条件が必要となる。
P1000が持つ2000mm以上の焦点距離が本当に必要かどうか考えてから購入すべきだろう。
Nikon COOLPIX P1000の長所:125倍光学ズーム・4K動画・RAW出力・マニュアルモード・大きなゴム製グリップ・大型電子ファインダー・良好な通信接続
Nikon COOLPIX P1000の短所:巨大で重い・バッテリーライフ・2000mm以上は三脚推奨・2000mmを超えると画質が悪化する
参考情報
DPREVIEW:COOLPIX P1000について知っておくべきポイント
- P1000は(比較的)コンパクトなボディに卓越したズームレンジと強力な動画機能を備えている。P900はシャープな画質と効果的な手振れ補正が好きだったがRAW非対応に加えて見づらいEVFは使っていた楽しく無かった。この点にP1000は対応している上にズームレンジを大幅に拡張している。
- 24?3000mmのズームレンジはインテリアから月の撮影まで対応できる。月は3000mmを使うまでもなくフレーム一杯に写すことが可能だ。
- カメラグリップはこのようなズームレンズを扱うための大きさである。
- ズームレンズを最大まで伸ばすとカメラ全長が倍となる。
- マクロ撮影時は1cmの撮影距離であるため状況は限られるが面白い写真を撮ることができるかもしれない。
- P900から引き続きデュアル検出の5.0段分光学手振れ補正を搭載している。
- P900と同様に1600万画素の1/2.3型裏面照射型センサーを使用している。P900の画質がそれほど悪く無かったので、P1000にも期待している。RAW出力は大歓迎だが、どれほど解像度のある画質を引き出せるかは未知数だ。125倍光学ズームレンズの光学性能が解像度へ影響を及ぼしているかもしれない。
- 4K UHDを使える他、外部マイク端子が用意されている。動画は最大4GB・29分まで記録可能だ。4GBを超える場合には別のファイルが生成され継続して撮影できる。
- 動画の連続撮影は29分の手前でカメラが過熱するかもしれないとニコンは警告している。
- 電子ビューファインダーはP900の92万ドットと比べて大幅にアップグレードされている。ただし、背面モニターはP900と同等でタッチパネル機能も無い。
- 1/2.3型センサーだが大きなサイズのカメラである。
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